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Fluentdのebuildつくった

Last updated at Posted at 2015-12-22

2019/07 追記

2018年末あたりからGentooオフィシャルでfluentdパッケージが提供されているようです。
https://packages.gentoo.org/packages/app-admin/fluentd

(追記ここまで)


この記事はFluentdのebuildがようやく出来上がりハイになったタイミングでFluentd Advent Calendar 2015がまだ空いているのを見つけついうっかりエントリーしたことにより書かれています。


はじめに

Fluentdを使おうと思ったとき、RHELやUbuntuあるいはMac OSXのユーザーであればtd-agentとしてrpm, deb, dmg各形式でFluentdのパッケージが提供されていますので導入はとても簡単です。

一方、Gentoo Linux向けにはFluentdのパッケージは提供されていません。
ですので、これまではGentoo LinuxでFluentdを使う際にはrbenvとbundlerを使ってインストールしていました。
しかしながら導入対象ホストの数が増えると手間なことや自社サービスのパッケージ管理を進めていることからGentoo Linuxのパッケージであるebuildを作りたいと(ここ2年くらい)思っていました。

この度重い腰を上げ無事ebuildができましたので記念に記事を書くことにします。

使い方

今回作成したebuildの使い方をご紹介します。

リポジトリの登録

パッケージリポジトリ(Portageリポジトリ)を mazgi-experimental という名前で登録することとします。
(ややこしいですが、Portageはパッケージ管理システム自体、ebuildは個々のパッケージ自体またはフォーマット、後ほど出てくるemergeはパッケージ管理のコマンドです。)

まずリポジトリの設定ファイル /etc/portage/repos.conf/mazgi-experimental.conf を作成します。
内容は下記の通りです。

[mazgi-experimental]
location = /var/lib/portage/repo.data/mazgi-experimental
sync-type = git
sync-uri = git://github.com/mazgi/portage-overlay.git
auto-sync = yes

インストール

基本的には emaint sync -a して emerge fluentd するだけです。
環境に応じて dispatch-conf したり eselect ruby でアクティブにするRubyのバージョンを指定する必要があります。
関連パッケージが入っていない状態でインストールすると概ねこのような依存パッケージがインストールされるはずです。
Screen Shot 2015-12-23 at 7.50.44 AM.png

動作確認

インストールが完了すると fluentd --setup /etc/fluentd を実行するように言われますので実行します。
ついでにログレベルを -vv にしておきます。他のGentoo Linuxのパッケージと同じく /etc/conf.d/fluentd で設定変更ができます。

# fluentd --setup /etc/fluentd
Installed /etc/fluentd/fluent.conf.
# grep -vE '^\s*(#|$)' /etc/conf.d/fluentd
FLUENTD_OPTS="-vv"

Screen Shot 2015-12-23 at 8.02.15 AM.png
公式ドキュメントにならってテストしましょう。
Fluentdサービスを起動して fluent-cat でメッセージを送ります。

# /etc/init.d/fluentd start
# echo '{"json":"message"}' | fluent-cat debug.test

Screen Shot 2015-12-23 at 7.58.02 AM.png
送ったメッセージが出力されました。
インストール完了です。

これでGentoo LinuxでもFluentdがより導入しやすくなりますね(?)
Have a fluent day!


おわりに

ここまで書いてesm-overlayにパッケージがあることを知りました。

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