はじめに
2019年7月に発売された「M5StickV」をmacOS1で試した時の記録です。まだ使い始めたばかりで大きく勘違いしている可能性もありますので、お気づきの点などありましたらコメント等でご指摘いただけると助かります。
ファームウェアのダウンロード
- ファームウェア(例:公式ウェブサイトの記事「M5StickV Quick Start」中でリンクされている
M5StickV_Firmware_0830_beta.kfpkg
)をダウンロード - Kflash_GUIのGitHubよりmacOS対応版(例:v1.5.2)をダウンロードし、ディスクイメージファイルをダブルクリックして開き、Kflash_GUIをアプリケーションフォルダに移動する
- M5StickV付属のUSB A-Cケーブル2でMacBookと接続
- Kflash_GUIをダブルクリックして起動する(もし起動直後に終了してしまう場合にはTerminalを起動して
open /Applications/kflash_gui.app
で起動する3) -
Open File
ボタンをクリックし、最初にダウンロードしたファームウェアを指定する -
Board
にM5StickV
、Port
に/dev/cu.usbserial-********** (M5Stack Intf)
、Baudrate
に1500000
、Speed mode
にSlow mode
を選択し、Kflash_GUIでファームウェアを書き込み
Hello World
- MaixPy IDE v0.2.4をdl.sipeed.comまたはCDNからダウンロード
- ツール>Select BoardでM5StickVを選択
- 画面左下の「接続する」ボタンをクリックし、Kflash_GUIで選択したのと同じシリアルポートを選択しする
- 画面左下にある▶ボタン(開始)をクリックして実行する
uPyLoader
- uPyLoaderのGitHubよりmacOS対応最新版(v0.1.3)をダウンロード
- uPyLoaderを起動し、
Connection
でKflash_GUIで選択したのと同じシリアルポートを選択する -
Connect
ボタンを押す - M5StickVが再起動して起動画面が表示されたら、すかさずAボタン(LCDの隣にあるボタン)を押す
- 初回はファイル転送に必要なスクリプトが見つからないというダイアログが表示される
-
FileメニューからInit transfer filesを実行する(これにより
__upload.py
とdownload.py
が作成される) - FileメニューからNavigateを実行し、PC側のフォルダを選択してOpenする
以上により、M5StickVとPCの間でファイル転送ができるようになります。必要なファイル転送が終了したら、Disconnect
をクリックして接続を解除します。
独自モデルの使用
Ghee Sung氏による記事「Maixpy GO Mobilenet Transfer learning for Image Classfication」を基にして、MobileNet v1をベースに転移学習し、M5StickVなどに搭載されているK210用に変換するまでの一連の流れを実行できるGoogle Colabノートブックを公開しました。
また、独自モデルを作成できるV-TrainingというサービスがM5Stackにより開始されました。
リファレンス
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MacBook Pro(15-inch, 2018)と10.14.6(18G87)の組合せで確認しています。 ↩
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市販されているUSB C-CケーブルやUSB A-Cケーブルで試したところ、電源の供給もデバイスとしての認識もされない場合があった。M5Stackに問い合わせたところ、電源線だけでなくデータ線も接続されているUSB A-Cケーブルであれば動作するはずとのことだった。 ↩
-
現時点では原因不明だが、Kflash_GUIのGitHubにはこの件に関するissueが登録されている。 ↩