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Javaのイニシャライザの順番について

Last updated at Posted at 2022-06-23

イニシャライザとは

クラスのロード時やinstant時にフィールドを初期化したりするために使うものです。
ロード時がstaticイニシャライザ(以下、static{})でinstant時がイニシャライザ(以下、{})を用います。  
この2つのみ(JavaGoldまでの範囲では)なのですが順番や呼び出しがややこしかったので、  
振り返り用にまとめました。

基本的なコードと解説

class Foo{
	//イニシャライザ
	{System.out.print("A");}
	//コンストラクタ
	Foo() {System.out.print("B");}
}
class Test{
	//staticイニシャライザ
	static {System.out.print("C");}
    //main()
	public static void main(String[] args){
		//インスタンス化
		Foo foo = new Foo();
	}
}

(見辛いと思い、クラスとmain()のみ改行してます。逆に見辛かったらすみません。)
実行結果です

CAB

解説

static{}はクラスのロード時に読み込まれるため、main()のあるTestクラスの”C”が最初に出力されます。次にmain()でFooクラスを生成しています。
この時、constructorよりも先に{}が呼び出され、次にconstructorが呼ばれます。
従って順番は”CAB”となります。

ややこしめのコードと解説

class Foo{
	{System.out.print("A");}
	Foo() {System.out.print("B");}	
}
class Bar{
	//フィールド
	static int i = 1;
	//イニシャライザ
	{System.out.print("D");}
	//staticイニシャライザ
	static {System.out.print("C");}
	//コンストラクタ
	Bar() {System.out.print("E");}
}
class Test{
	//main()
	public static void main(String[] args){
		//Fooクラスのインスタンス化
		Foo foo = new Foo();
		//Barクラスの変数iを出力
		System.out.print(Bar.i);
		//Barクラスのインスタンス化
		Bar bar = new Bar();
	}
}

こちらが実行結果になります。

ABC1DE

解説

 最初のmain()の1行目では前述した基本的なコードと同じく、”AB”が出力されます。
 2行目のBarの変数iの出力ですが、変数iはstaticであるため生成は必要ありません。そして処理を行おうとすると、出力の前にstatic{}が実行されます。したがって、”C1”の順で出力されているのがわかります。
 その後、Barクラスを生成し{}とconstructorの処理を行い”DE”と出力されます。この時static{}は1度出力されているため、新たに生成しようが処理はされません。

加えて

Barクラスの変数iの出力文を削除して実行するとABCDEとなります。コードの順番的にはstatic{}が後なのですが、実行順は{}が後になります。

最後に

 僕がこのコードで最初に疑問だったのは、
static{}はmain()とは別のクラスにある場合、最初にロードされないのか?
といったものでした。結果的にクラスが読み込まれるのは呼び出された時なのかぁ
と気づけたのもよかったです。

追記

イニシャライザのことで書き忘れてたのを書いてきます。

・Interfaceでのイニシャライザの記述はコンパイルエラーです。(おそらく)
→書けた方がいましたらコメント共有頂けると有難いです。
・イニシャライザに関して。イニシャライザを持つ親クラスを継承した子クラスをmain()で
生成した際に、子クラスから親クラスのコンストラクタを呼び出しますが、その際にもイニシャライザ
が実行されます。

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