はじめに
料金プランが複数あってその内容がまとまってなかったのと、コスト管理の種類が多いのでまとめて行こうと思う
AWSサポートプラン
AWSには5つのサポートプランがあり、使用分だけ支払う「従量課金制」になる。
プランごとに最低利用料と30日間の最低利用期間があり、使用量と最低利用料と比べて高い方の金額を払う仕組みになっている。
お問い合わせ
AWSのサポート画面からwebで問い合わせが可能
ビジネスプラン以上であれば電話による問い合わせも可能。返答は「コールバック方式」になるためサポートセンターのweb画面より電話番号入力し待つ流れとなる。
緊急性の高いものに関してはTAMへ連携される
サポートフォーラム
誰かが利用方法や使い方などの質問を書いて誰かが返信・回答するというもの。全プランで利用することが可能になる
AWS re:Post
ユーザーが技術的な障害を取り除いてイノベーションを加速するためのコミュニティ型の質問応答サービス。AWS上のワークロードに関連するあらゆる質問をすることができ、コミュニティのエキスパートから回答を得ることができる
AWS IQ
AWS上のプロジェクトにおけるAWS認定サードパーティーエキスパートの利用を支援するサービス。支援してくれる最適なエキスパートを発見して、作業依頼などを円滑に進めることができる
ベーシックプラン
料金:無料
- カスタマーサービス、ドキュメント、ホワイトペーパー、AWS re:Postを年中無休で利用可能
- AWS Trusted Advisorのサービスクォータとベーシックなセキュリティチェックとガイダンスへのアクセス
- AWS Personal Health Dashboardの利用
全てのプランにこの内容は適用されている
開発者サポートプラン(Developer Support)
料金:最低29$
日本語サポート:平日9時~18時までwebサポートのみ利用可能
AWSでテストまたは初期開発を行っていて、「営業時間中にテクニカルサポートを利用したい」「構築とテストを行う際の一般的なアーキテクチャ(基本設計)ガイダンスが必要」の方におススメ。
無制限にケースを開くことが可能
【応答時間】
・一般的なガイダンス 24時間以内
・システム障害時 12時間以内
ビジネスプラン
料金:最低100$
日本語サポート:webのサポートをはじめ、電話やメール・チャットにて24時間365日利用可能
インフラストラクチャイベント管理:追加料金あり
AWS Trusted Advisor:チェック機能すべて利用可能
【応答時間】
・一般的なガイダンス 24時間以内
・システム障害時 12時間以内
・本番システム障害 4時間以内
・本番システム停止 1時間以内
エンタープライズOn-Ramp
料金:最低5500$
日本語サポート:webのサポートをはじめ、電話やメール・チャットにて24時間365日利用可能
TAM(テクニカルアカウントマネージャー)に連絡することも可能
インフラストラクチャイベント管理:追加料金なし
AWS Trusted Advisor:チェック機能すべて利用可能
【応答時間】
・一般的なガイダンス 24時間以内
・システム障害時 12時間以内
・本番システム障害 4時間以内
・本番システム停止 1時間以内
・ビジネスクリティカルなシステムのダウン 30分以内
エンタープライズプラン
料金:最低15000$
日本語サポート:webのサポートをはじめ、電話やメール・チャットにて24時間365日利用可能
TAM(テクニカルアカウントマネージャー)に連絡することも可能
インフラストラクチャイベント管理:追加料金なし
AWS Trusted Advisor:チェック機能すべて利用可能
【応答時間】
・一般的なガイダンス 24時間以内
・システム障害時 12時間以内
・本番システム障害 4時間以内
・本番システム停止 1時間以内
・ビジネスクリティカルなシステムのダウン 15分以内
エンタープライズ契約のみ「コンシェルジュチーム」が利用でき、請求やアカウントに関する問い合わせ対応が可能。問い合わせに関して迅速に回答する
-
TAM(テクニカルアカウントマネージャー)とは?
AWSに関して技術的な専門知識を有しており、サービスを見ながら問題を解決していき、オペレーションやアーキテクチャに対してレビューを行う役割の人
セルフサービスサポート
AWSトラステッドアドバイザー(AWS Trusted Advisor)
ユーザーのシステム構成や運用状態を精査し、何か改善できることがあれば提示してくれるというもの
「コスト最適化」「パフォーマンス」「セキュリティ」「耐障害性」「サービスクォータ」の5つの観点から、利用者のAWS環境をAWSが自動で精査し、推奨設定をお知らせしてくれる機能のこと
また、ベストプラクティスに従ってリアルタイムのガイダンスを提供しているため、サービス制限のチェック(パフォーマンスカテゴリ)、いくつかのサービスの利用者の現在使用量と上限数を確認することができる
-
コスト最適化(ビジネスorエンタープライズ契約のみ)
EC2インスタンスやEBSボリューム、RedShiftクラスターの使用率の低いリソースや、ELB・RDSのDBインスタンスが使用されていない状態(アイドル状態)になっていないかチェックを行う。これらを削除・調整することで最適化する
またリザーブドインスタンス内のサービス利用状況をチェックし、キャパシティの購入を提案する。
-
セキュリティ
特定のポートやリソースの設定をチェックし、セキュリティグループにおける無制限アクセス、EBSおよびRDSのスナップショット、S3バケットのアクセス許可設定などを確認する。状態を確認して、脆弱性が発見されると通知が送られる。 -
耐障害性
AZ内のEC2やRDSインスタンスのバランスや、EBSボリュームのスナップショットの仕様日数、ドライバーのバージョン管理などを行う。これらの状態を確認し、耐障害性が不十分と判断された場合通知が送られる。 -
パフォーマンス(ビジネスorエンタープライズ契約のみ)
使用率の高いリソース、セキュリティグループのルールをチェックすることで、パフォーマンスを低下させる要因があった、またはより効率的な手法が見つかった場合に通知される -
サービス制限
EBSボリュームやEC2など50のチェック項目のサービスの使用量が制限80%を超えると通知される。
インフラストラクチャイベント管理(IEM)
AWSのエキスパートがお客様とともに、成功の基準と期待されるビジネス結果がどのようなものかを把握し、焦点を絞ったエンゲージメントを主導する。計画や検証・運用など多岐に渡る作業を一人で抱えることなく、お客様のプロジェクトの計画に集中することができる
⇒AWSからアドバイスを受けたり、リアルタイムのサポートを支援してくれる
AWS PersonalHealth Dashboard
AWSが利用者に影響を与える可能性のある事象が発生した場合に、アラートと改善ガイダンスを提供する。
進行中のイベントを管理するのに役立つ関連した情報がタイムリーに表示され、予定されているアクティビティを計画するのに役立つプロアクティブな通知がくる
AWS Health Dashboard
AWSサービス全般のステータスが表示されるダッシュボード。これを利用して、AWSにホストされているアプリケーションに影響するようなイベントの発生状況を網羅的に把握することが出来る。
コスト管理
AWS Cost Explorer
無料でAWSのコストと使用量を月額コストの予測分析が可能な分析ツール。グラフなどでコスト分析をする際に使用する
また、予算を作成し、現在または予測される使用量が予算を超過した場合に通知を受けることができる
タグはAWSリソースに割りあてるラベルで、AWSが自動的に割り当てるものと利用者が割り当てるものがある。タグを使用してリソースを整理し、コスト配分タグを使用して詳細なレベルでコストを分類することもできる。
AWSコストと使用状況レポート
AWSコストの詳細なファイルのこと。コストを時間単位、日単位、月単位、製品または製品リソース別、またはタグ別に分類したレポートをダウンロードすることができる。時間単位にソートすることで1時間ごとのAWSコストを示した詳細を確認することも可能。
Cost Categories
コストと使用量の情報をチーム、コストセンター、地域、用途、その他の組織構造とコスト配分の必要性に応じて正確に分類できるようになる。
AWS Pricing Calculator
ユーザーがAWSリソースの料金を見積もる際に利用する基本的なツールのこと。特定のタイプのEC2インスタンスをいくつかプロビジョニングした場合のユースケースに応じて見積もりを算出することができる。リージョン指定項目があるため、リージョンに応じた価格を確認することができる
AWS Billing and Cost Management
AWSの請求書払い、使用量のモニタリング、およびコストの計上に使用するサービス。ユーザーが過去の請求情報を確認するために利用される
AWS Budgets
AWS上で使用している各種リソースの使用状況を監視して、設定した金額を超えた場合はアラートを通知してくれるサービスのこと
これにより、リザーブドインスタンス (RI) または Savings Plans の集計使用率とカバレッジメトリクスをモニタリングすることもできる
予算の作成や追跡はダッシュボードを使用する。同じ画面で作成、編集、管理、予算毎の状況などを把握することができる。最大20000まで設定可能。
【予約アラート対応サービス】
- Amazon EC2
- Amazon RDS
- Amazon Redshift
- Amazon ElastiCache
- Amazon ElasticSearch
支出を通知するために使用できるが、支出を制限するために使用することはできない
参考