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ALHAdvent Calendar 2021

Day 6

【覚書】社内でTech系イベントを企画しました

Last updated at Posted at 2021-12-05

##プロローグ
ことの始まりは2019年冬
個人目標の取り組みでアプリケーション作ってみたり、現場・案件先で新しく学んだことだったり、自分が半期間目標を持って取り組んできたこと、それぞれあるにも関わらず、**「社内で発表できるイベントがないんですよ…」**という声がちょいちょいありました。
軽めの勉強発表だったり、社内SNSでの共有などはできるのですが、直接的に会社の中にどんなスキルをもったメンバーがいるかを知れる場がなかった。
じゃあつくればええんやない? というのが始まりでした。

##社内イベント5つのジレンマ
###社内イベント、だいたい企画主が1人になりがち
企画したい人がやればいいよねの精神で、その誰かがやらなければ企画されない…
「この企画本当におもろいんか…?」という同人誌あるある…企画あるあるの葛藤。
大きなイベントであれば運営チームが組まれることもありますが、社内イベントだもの、仲間を集めるのはなかなか大変です。
初回のイベントでは参加者に事前に根回ししつつ、実施したのですが、たいていのイベント事は3人巻き込めばある程度形になったものを開催できるというのが個人的な感触です。
これは技術イベントに限らないのですが、技術イベントであれば予めイベントの趣旨に同意できるメンバーに声をかけておくのはマストなのかなと思います。

###社内イベント、だいたい1発で終わりがち
1つ目のジレンマにも近いものがあるのですが、1回やって以降誰かが引き継ぐことなく1発で終わるイベント。
権限移譲って大事だけどなかなか難しいよね、ってのはあるのですが、私の場合思い切って丸投げしました(拠点異動がたまたまあったため、丸投げするしかなかったということもある…)
結果的に社内公募で運営チームを募り、期ごとに運営を回していく…という流れが出来上がり、2回目の開催以降はさまざまな広報的な部分でも工夫が見られるようになり、マネジャークラスだけではなくメンバークラスの協力を積極的に受け入れていく体制つくりは非常に重要だなと感じました。
(丸投げして以降はノータッチだったので、興味があって引き継いでくれるメンバーがいてくれたことは本当に幸いでした)

###社内イベント、だいたい参加者がいつものメンバー
いわゆるいつメンが集まってしまう問題なのですが、いかに新しい参加者に興味をもってもらうかは難しいところです。
まずそもそも社内のイベントに興味があるメンバーと、社内とは距離を置きたいメンバーがいるので、全員を巻き込むのはほぼ不可能だと思っています。
まずは継続することが大事だと思っています。
継続することで、ふとした機会にちょっと参加してみようかな、と思う人が増えたり、今までは忙しかったけどこのテーマは興味があるからこれだけ見に行こうという人が増えると思うので、流れを断ってしまうと次の機会が損なわれてしまうからです。

###社内イベント?そんなのやってましたっけ?
社内SNSで広報的に記事を投稿しても、きちんとチェックする人とそうでない人は多いです。
口コミ的に広げていくのが結構効果があるかなと思っていて、リマインドというよりは参加するという行動への動機形成をいかにできるか、です。(無理強いはだめだけど)
〇〇の技術に興味があるなら今度Aさんがこういう内容でイベントで登壇するみたいだよ、とか。
本当に興味があれば自分から調べて参加するでしょうし、別にいいかな~と思われたのであればそこまででいいかな~くらいのテンションで誘うのがいいのかなと。

###結局いつも似たようなテーマの内容なのにイベントを企画する理由はあるのか
これは「資料まとめて社内で共有する」ときでも同じことが言えると思いますが、似たようなテーマが出てきてしまうのはある程度仕方のないことです。
本人ベースではアウトプットすることで新たに整理される内容と気付きがあること。
内容は同じだとしてもその人の経験が入った資料はその人にしか書けませんし、あるある話だとしても何度やってもその時悩んでいる誰かや、初めて聞く誰かに刺さる可能性があるので、何度だって似たような内容があっていいと思っています。

##TO-BE
学校には文化祭や体育祭があるのに会社には祭り的なイベントがない。
まして情勢によって忘年会を奪われたことで誰かとわいわいしたりする機会はどんどん失われています。
技術的なことでわくわくしたり、社内にこんな人がいるんだな、と知る機会はできるだけ多いほうがいい。
ちょっとした遊びが会社にもあっていい。
こういう祭り的な文化の醸成をすることで、誰かとわいわい技術のことで遊んだり盛り上がったりしたい。
現場に出ているエンジニアはなにげに孤独です。
プロジェクト先で仲のいい人はいるだろうけど、技術のあるある話で同じ会社のメンバーと盛り上がったり嘆いたり、更に上の技術を求めているときに刺激になる場があるのとないのとではモチベーションのありようも違うと思います。

##そして僕にできること
ここまでつらつら書き連ねてきましたが、ぶっちゃけ1回目のイベント開催以外はノータッチで過ごしてきたので、ここまでの意見はあくまでも社内イベントを振り返ってみての個人的な回想ですw
正直、運営メンバーやその仕切りを担ってくれている同僚には尊敬と感謝の念しかありません。
今も継続してイベントが開催されているということは初回の1歩を踏み出した自分にとっては非常に嬉しく、誇りに思います。
そして、今年は小ネタとして下記のような企画を社内SNS内でやっていました。
###一番イケてるコードでFizzBuzzを書いた人が優勝企画
社内イベントで登壇した際のFizzBuzz企画宣伝画像
内容としてはシンプルで、FizzBuzzを書いて社内SNSへ投稿→一番リアクション数が多かった人が優勝!というもの。
言語指定はなくして、FizzBuzzという仕様がわかりやすくブレがないある程度自由度高く作成ができそうな題材にしました。
言語指定をなくしたのは、エンジニア以外のメンバーやインフラ部門のエンジニアへの参加ハードルを落としたかったことはあるのですが、結果的に開発メンバーの反応のほうがやはり強く、巻き込み力にかけてしまいました。
社内で盛り上がれる企画の立案って難しい。。。

##個人的にいいなと思ったイベントや取り組み
FizzBuzz企画含めて、社内イベントを行う上でヒントとさせていただいた各社さんのイベントなどをいくつかピックアップします。

パーソルプロセス&テクノロジー IKATAI(イカした仕事大賞)

自身が取り組んだ仕事を振り返ることで見つけた、「自分たちの最高の仕事」(=イカした仕事)を自らプレゼンするコンテストです。 ファイナリストは全社員が出席する社員総会にて発表をし優勝者が決まります。優勝すると、賞金100万円と海外インセンティブツアーが贈呈されます。

略してイカ大(たい)と呼ばれているそうなのですが、知り合いに聞いたときにシンプルに面白そう! と思いました。インセンティブあるのも強いですね。社員総会というビッグな場で優勝が決まるのもなかなかアツいです。

FizzBuzz問題を使って社内プログラミングコンテストを開催してみた
古い記事ですが、この業界に入ってまもなく見かけた記事で、いつかやってみたい!と思ったことが今回のFizzBuzz企画の発端だったりします。(何年温めてたんだよこの企画…って感じですが2年くらいは懐にしのばせてましたw)

他、有名ドコロだと、
CybozuさんやDevelopersIO(classmethod)さんも社内で多くの勉強会などを開催されていて、痺れるなァ!と思いながら関連記事を読んだりしています。

##社内イベントはいいぞ
この情勢だから~に関わらず、社内でしょーもないイベントをあれこれやってきた身としてはたとえその企画が1発単独で終わったとしてもやはり社内イベントはいいなと思ってます。
過去にやった企画としては、
「プログラミング言語を珈琲になったものをみんなで読んで感想会」をやったり
「好きなエディタについて」社内SNSで投票制で募ったり
「ゲーム機やタワーサーバを分解」してみたり
小さなものを含めるととことんネタに走ってきた気がしますが、ちょっとしたことでわいわい盛り上がれる遊び心って、日々の中の癒やしや笑いにつながるし、ちょっとくすっとくるネタがわかるとつくづくエンジニアとしての職業病だなぁなんて思ったりもしますが、それがまたちょっとした幸せだったり。

弊社が社内イベントを自由にやらせてくれる環境というのも大きいとは思いますが、社内イベントの開催はやって意義が必ず生まれると思います。
(ぶっちゃけ失敗したら失敗したで、「やった」という実績は残るし~というお気楽発想)

目立ちたくないエンジニアも多いと思うので、今後はそういった人でも気軽に参加できるもの、領域に関わらずに参加しやすい企画などがやれたらいいな、と思ってます。

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