こんにちは。最近有志により社内にAIチャットを立ち上げてくれて利用できるようになったことから、社内で活用しているAIチャットについてお話ししたいと思います。現状感じたプログラミング開発におけるAIのメリットと注意点を、ざっくりまとめました。
機密事項を守りながらAIを活用したいので
プログラミング開発には機密事項が多く含まれますよね。そのため、AIを使う際にはプライバシーポリシーをしっかりと守る必要があります。私たちの社内AIは、ログ情報を社内管理の仕組みでしっかり管理し、AIの思考部分だけの恩恵を受けるように学習には使われないように利用しています。これにより、機密情報が外部に漏れる心配をせずに、AIの力を最大限に活用できるのです。
AIの誤回答に気をつけて
とはいえ、AIも完璧ではありません。技術的な質問に対して、時にはハルシネーション(誤回答)をすることがあります。例えば、弊社で利用しているWebRTCを使ったSDKに関する質問では、そもそもSDKがオープンソースではなく有料のため、情報が少なく見当違いな回答をすることがありました。また、Androidアプリ開発においては、つい最近のGoogle IO後のバージョンアップでDeprecatedされた仕組みを使ったプログラムを返すこともあります。
シンプルなプログラムの解釈はおまかせ!
しかし、AIはシンプルなプログラムの文法解釈においては非常に優れています。Googleなどの検索エンジンで探すよりも信頼性が高い結果が得られることが多いのです。ちょっとしたプログラムの疑問には、社内AIがすぐに答えてくれるので、とても助かっています。
AIと一緒に壁打ちセッション
プログラミングの内部設計を検討する際にも、社内AIはとても便利です。アイデアを出し合ったり、疑問点を解消したりする「壁打ちセッション」において、AIが的確なアドバイスをくれることがあります。これにより、チーム全体の生産性が向上し、より良い設計が可能になります。
ログ解析なんか、とても助かる!
サーバーやエディタのシミュレーターが出力する膨大なログデータを解析するのは、慣れていてもなかなか大変な作業ですが、社内AIに概要を確認してもらいエラーの有無や気になる部分の抽出を行ってもらうことで、確認作業が大幅に簡単になります。
チームでの振り返りや技術検討にも大活躍?!?!
私たちのチームでは、振り返りや技術検討を行う際にも、社内AIの力を借りることを検討しています。具体的にはまだ試したことはありませんが、アイデアの捻出や技術的な検討に役立ちそうです。AIがチームメンバーの一員として活躍することで、より創造的なアイデアが生まれることを期待しています。
まとめ
社内AIを活用することで、私たちのプログラミング開発はよりスムーズになり、効率が向上しています。もちろん、AIの誤回答には注意が必要ですが、シンプルなプログラムの解釈や内部設計の壁打ちには大いに役立っています。これからも、AIの力を借りながら、より良い製品を開発していきたいと思います。
皆さんも、AIを活用してみてはいかがでしょうか?新しい発見と効率化の道が開けるかもしれませんよ!
※こちらでは具体的な構築情報などは現状機密扱いなため取り扱いません。もし居身がある方がいらっしゃたら、詳しい情報が知りたければ、社員として入ってみてください💦
ちなみに、利用しているのは「Claude3」と「ChatGPT 4o」です。