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OSSへの貢献方法をまとめてみた

Last updated at Posted at 2022-12-23

はじめに

開発に欠かせないオープンソースソフトウェア(OSS)への貢献方法をまとめた記事です。
<対象読者>
OSSを使ったことがある人(すなわちエンジニア全員)、かつOSS貢献とは何ぞや?が分かっていない人が対象です。
様々な方法で既にコミットしてくださっている皆さまは、ブラウザバックしてください。
<書き手>
ワークスアプリケーションズ・システムズ社にて、OSS "Sudachi"の企画や開発支援等々を行っている人。
ざっくり経歴:Engineer → システム導入コンサルタント → SaaS BizDev

参考:「OSSとは?意味や種類、商用利用ライセンスの定義を解説」

目次

  1. OSSへ貢献するメリットとは?
  2. OSSへの貢献方法とは?
  3. さいごに

OSSへ貢献するメリットとは?

私が特に強いなと感じているところは2つです。
1.OSSが良くなる
これは言わずもがな、なんですが。
OSSの不具合が無くなれば? ⇒ 自分と同じ苦労をする人が減る。
OSSに便利機能がつけば? ⇒ できることの幅が広がる。
OSSのまとめ記事がQiitaに増えれば? ⇒ 困りごとがあった時に、すぐに答えに辿り着ける。

普段お世話になっているOSSがより良いものになれば(と考えて、貢献する人が増えれば!)、巡り巡って自分にとっても有益ですよね。

これは、反対のことを考えるとかなり怖い、とも言えます。
OSS利用者全員がフリーライダーだった場合、事実上そのOSSはOSSとしては成り立たない状況に陥る可能性もあります。例えば、致命的な脆弱性が放置されるとか。
ボランティアに依存するOSSの持続性に関しての問題は、既に相当数の記事も執筆されています。
参考:ボランティア開発者が「反乱」。もっとオープンソースに還元されるべき?
参考:OSSが持続可能であるために――疲弊する「ボランティアエンジニア」を支援する新たな仕組みとは?
OSSがOSSとしてそこに在り続けるにも、OSSへの貢献は非常に重要なのです。

2.キャリアの証明になる
まつもとひろゆきさんも「オープンソースへの取り組みはエンジニアにとって強力な「武器」になる」の記事にて触れられています。
他業種であれば、職務経歴書で経験を書き連ねたり、保有資格を沢山並べたりする必要があったりして、一般的な表現・証明の方法は限られることが多いです。
そこがエンジニアであれば、〇▽◇のバグを何個どういう目的で直しました、とか、そういった表現(証明)もできます。
後述しますが、貢献方法の数だけ、表現のバリエーションがあるということです。

OSSへの貢献方法とは?

・問題をIssueとして報告する
「この挙動、おかしくないでしょうか」とOSSリポジトリに対して報告を上げてみる。自分で直接直せなくとも、報告を上げることが第一歩です。
この際、「不具合っぽいから直してよ!」みたいな報告では無く、developerへの敬意は払うようにすべきですね。
・問題に対して修正案を提示する
自分で直せるなら、直してみて、それを修正案としてpull request.
良い提案であればMergeされるかもしれないし、あーだこーだ議論が始まるかもしれない。
普段お世話になっているOSSに対して行うのが手っ取り早いですが、Githubなどでは"Help Wanted"ラベルのプロジェクトを探すのも一手です。
参考:ラベルを使用してプロジェクトに役立つコントリビューションを促す

・寄付をする
最近はGithub SponsorOpen Collectiveにて資金的に開発チームを援助することもできます。
資金枯渇でOSSの更新が止まってしまっては本末転倒。
お金は掛かりますが、実は最もストレートで即効性のある貢献方法だったりします。

・ドキュメントを作る
利用しやすいOSSには関連するドキュメンテーションも豊富に用意されているものです。
Qiitaで使ってみたまとめを書く、自社テックブログで記事化する、conpassで勉強会を開く。そのどれでも構いません。
やりたいことがある時に、ググって有用な情報に辿り着きやすいサービスほど、利用しやすいですからね。

さいごに

OSSの発展にもキャリアアップにも繋がるOSS貢献。
ぜひ気軽に、様々な方法でよりたくさんのOSSに貢献しましょう。
私たちも、OSSリソース群"Sudachi"を一般公開し、メンテナンスしております。
皆様からの様々なコミットメント(feed back, pull req, donation,documentation, etc.)もお待ちしておりおます。

Githubスポンサーも募集中です!Sudachiの発展に1ドルからご支援をお願いいたします。

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