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.gitignore ファイルをブランチごとに別の内容にする

Last updated at Posted at 2015-12-22

.gitignore ファイルに限らないのですが、ブランチごとに特定のファイルの内容を変えたく、その設定をしたメモ。

前提 (困っていたこと)

Web開発で、何人かで git 使ってコード管理しています。
で、ビルド後に生成される css, js, sourcemapファイルなどを git管理に含めていると、いちいちコンフリクトが起きまくって困る!!!!
という状況でした。

(そもそもビルド後のファイルを gitに含めなくていいのでは? って話になるのですが、開発サーバへのコード反映を git でさくっとやりたくてですね……。サーバ側でビルドできればいいんだけど、環境によっては簡単にはいかず。なので、git管理にビルド後の cssファイル等も含めておきたかったのです。)

どうするか

以下の方針でなんとかできないか?

  • 普段の開発用ブランチでは、ビルド後の生成ファイルは .gitignore で無視させる → コンフリクト起きない
  • デプロイ専用のブランチを作り、そこではビルド後のファイルも git管理する → git経由でサーバに転送できる

つまり、ブランチ別に .gitignore の設定を変えられれば、なんとかならないか。

どうやったか

.gitattributes ファイルの merge=ours 設定を使いました。

まず、 .git/config ファイルに以下の設定を記述。

[merge "ours"]
    name = "Keep ours merge"
    driver = true

次に .gitattributes ファイルに以下のように記述。

/.gitignore merge=ours

こう設定することで、マージ時に /.gitignore ファイルはマージ対象外となり、常に自分側のファイル内容をそのまま残すようになります。
つまり、ブランチごとに .gitignore の内容を別にすることができる!

こうなった

結果、作業はこんな流れに。

  • 開発ブランチではビルド後の生成ファイルは .gitignore で無視。(もちろんコンフリクトは起きない)
  • デプロイ時は、デプロイ用ブランチに内容をマージ。
  • デプロイ用ブランチでは .gitignore の内容を変えており、ビルド後のファイルは無視されない。なので add して commit する。
  • その内容を開発サーバにデプロイ。

以上

いまのところ、この方法でなんとかしています。
(もっと上手いやりかたあれば教えてください)

また、この merge=ours を使った方法は、やむを得ず環境設定ファイル等を git管理に含めないといけない & ブランチ毎に設定ファイルの内容を変えないといけない、という場合にも使えると思います。

参考

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