商業施設の防災訓練
こんにちは
突然ですが、商業施設の防災訓練って参加したことありますか?
商業施設のテナントで働いていたら、参加することもあるかもしれません。
商業施設の管理をしているわたしは、防災訓練を企画・実施をしています。
防災訓練ってなかなか難しく、
わたし、施設管理者(取りまとめ)側としては、テナントが真面目に参加してくれない。
テナント側としては、施設管理者の訓練がつまらない・ただの避難訓練。
というような感じになりがちです。
←ちょっと長くなります。
訓練の「参加」というより、義務による「出席」というのを強く感じます。 ではどうしたら「参加」していただけるか、「参加」したくなるかを考えると、やはり興味を引くものに参加したくなると思います。 もちろん、身になる訓練を実施するのは大前提なのですが、楽しく学べるのであれば、それに越したことはないと思います。普段実施する訓練は、シナリオを作成してそれに沿ってそれぞれ動いてもらう、というのが多いです。それだけだと「出席」感がでてきてしまいます。
いままで何度も防災訓練を実施してきましたが、人形を使って避難所までけが人を避難させたり、障害物を設置して避難経路に意地悪したりして、実際起こりそうな状況に近づけることや、机上訓練という、このようなシチュエーションの時どのような行動をしますか?というシミュレーションをするなど、いろいろな工夫をしてきたつもりです。
それでもなかなか「参加」が少ないと感じます。
ARについて
デジタルについて学んでいくなかで、「AR」というものに出会いました。
ARとは「Augmented Reality」の略称で、日本語では「拡張現実」を意味します。現実世界での体験にデジタル情報を重ね合わせ、新たな価値を生み出す「XR(Cross Reality)」と呼ばれる先端技術のひとつです。おもにスマートフォンやスマートグラスを通し、目で見ている光景にCG映像などが合成されあたかも実存するように見える技術を指します。
一般には、2016年にリリースされ世界規模で社会現象となったスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモン GO」に活用された技術として広く知られています。
今回は、手軽にARを体験できる、palanAR(パラナル)を使って、防災訓練をユニークにできないかと考えています。
「ポケモン GO」(2016)を考えるとだいぶ遅れてますが、気にしないでください。
ARのメリット
ARでやることにはいくつかメリットがあります。
例えば、
・場所を選ばない(スマートフォン一つでできる)
・実際に物を用意しなくてよい(障害物や火・煙など)
・消耗品を使わない(消火器など使い切りのものなど)
ただ、今回に関しては、利便性よりも、ユニークさ・興味を持ってもらうことをポイントとしております。
いくつか案としては、
・避難経路を表示する。
・避難経路に障害物を発生させる。
・煙を発生させる。
・火を発生させる。
・火を消す。
など
palanARで消火活動
今回は、消火活動がARでできないかと考えてみました。
さっそくpalanAR(パラナル)、触っていきましょう。
新規登録か、Googleアカウントがあればそれでもできます。
作成画面では「ARの種類から選ぶ」の「ARマーカーなし」で始めました。
「ARマーカー」ありだと認識させなければいけないので、テストとか実際使うときに結構煩わしかったです。
進むと、上半分に3Dモデル、下半分にイベント編集が出てきます。
上の3Dモデルを編集しています。3Dモデルは素材ライブラリから使用しています。
最初は動かし方に戸惑いますが、よく見るとオブジェクトにXYZの矢印があり、それで動かせます。
数字でも弄れるので、やり易いように動かしてください。
イベントについての指示は結構わかりやすく、何をしたとき何をどんな感じにどうする?って感じです。
2種類の動作を作りました。
出来上がったのがこちら。ドラゴンは火だと思ってください!(3Dモデルに火がなかった&時間があれば3Dモデルの作成とかもちょっと気になる)
下の方のボタンを押すと、火が小さくなる、という感じです。
上司に見せて、どうですか?と聞いたところ、
「ボタン押すだけじゃ芸がなくない?もっとなにかできそうなことない?」
といわれました。
改善に向けて
とりあえずいろいろ触ってみました。
オブジェクトを押すというコマンドがあったので消火器オブジェクトを追加して、消火っぽく雨のエフェクトも入れてみました。
ちょっとそれっぽくなりました。
実際にテナントに出せるものかって言われると怪しいですが、プロトタイプとしてはアリなのではないでしょうか。
今後の活用について
応用すれば、消火だけでなく、途中で挙げていた案のものを作成したり、より具体的に使ったり、当初考えていた訓練だけでなく、イベントスペースなどでの防災体験などにも活用できそうな気がします。
それでは