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WordPressサーバー間データ移行手順

Last updated at Posted at 2025-02-12

はじめに

WordPressでサーバー間データ移行を行った際の手順を記録する
この手順は、データ移行プラグインを用いず、データベースとファイルを手動で移行する方法
また、移行元と移行先でPHPとWordPressのバージョンが異なる

環境情報

移行元サーバー

PHP:5.6.40
WordPress:5.1.19

移行先サーバー

PHP:8.3.14
WordPress:6.6.2

前提条件

・移行先サーバーには、対象バージョンのWordPressがすでにインストールされている
・移行元と移行先のサーバーで基本的なディレクトリ構造は同じ
・移行元と移行先でドメイン名は同じ
 (異なる場合でも移行可能だが、データベースやwp-config.phpの調整が必要)

移行手順

1.DBをエクスポートする

移行元サーバーのデータベースにアクセスし、データをエクスポートする
→ phpMyAdminなどのGUIツールを使うと簡単です

対象テーブル

wp-config.phpにおいて$table_prefixと同じ接頭辞のテーブル(大体wp_が接頭辞)
 → マルチサイトを設定している場合はマルチサイトのテーブルも移行する必要がある
※ よく分からない場合は、すべてのテーブルをエクスポートしておけば問題ない


2.ファイルをダウンロードする

移行元サーバーからwp-content配下の以下のフォルダをダウンロードする

  • themes(テーマ関連)
  • plugins(プラグイン)
  • uploads(メディア関連)

※ プラグイン関連でwp-content配下に別途フォルダがある場合は、それもダウンロードする必要がある


3.エクスポートしたデータをインポートする

1.でエクスポートしたデータを移行先のDBにインポートする
この場合、WordPressインストール時の初期データは削除していい

※移行元と移行先でドメイン名が異なっている場合

移行元と移行先でドメイン名が異なっている場合は以下のDBのデータを修正する必要がある

  • wp_optionsテーブル
    • option_namesiteurlのレコード:option_valueを新しいドメインに修正
    • option_namehomeのレコード:option_valueを新しいドメインに修正
  • wp_siteテーブル
    • domainの値を新しいドメインに修正
  • wp_blogsテーブル
    • domainの値を新しいドメインに修正
マルチサイトの場合の追加修正
  • wp_2_optinosテーブル(接頭辞はマルチサイトの設定に依存する)
    • option_namesiteUrlのレコード:option_valueを新しいドメインに修正

4.ファイルをアップロードする

2.でダウンロードしたファイルを移行先のwp-content配下に同じようにアップロードする
WordPressインストール時に作成された以下のフォルダは、上書きして問題ない

  • themes
  • plugins
  • uploads

5.wp-config.phpを修正する

移行先のwp-config.php必要に応じて修正する

  • DBの接続情報はWordPressインストール時に設定されているもので正しいはず
  • $table_prefixはインポートしたDBの接頭辞に修正する必要がある

注意点

また、移行元のサーバーで以下の設定がある場合は、必要に応じて移行先にも追加する

  • WP_AUTO_UPDATE_CORE(自動更新の設定)
  • WP_ALLOW_MULTISITE(マルチサイト設定)

6.サイトにアクセスする

正常にページが表示されていれば完了

おわりに

これでデータ移行手順は完了

データ移行はこの手順で割とすんなりできたが、PHPのバージョン違いによって色々エラーが発生して修正に苦労した
その話は次回書くつもり
次回

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