New Relicで技術統括をしている松本です。
本年度からNew Relic株式会社が本格活動ということで、Advent Calendar 2019に参加させて頂きました!
2019年に色々なお客様やパートナー様とお話させて頂きましたが、個人的に最も興味を持って頂けたであろうNew Relicの新機能「Logs in Context」をご紹介します。New Relicでログを取り込めるようになりましたが、これらのログをAPM機能と連携させるもので、原因究明から該当するログまで短時間に抽出できるようになります。下記に3つのご利用パターンをご紹介致します。
1. APM Error in context
管理しているアプリケーションでError Rateが気になる場合、左ペインから"Error Analytics"[①]をクリックして深堀りをしていきます。そこから最もErrorが発生しているclass[②]を選択し、さらにTransaction[③]と、どんどん深堀りして原因を探っていきます。
New Relicをご利用頂いているユーザーさんは、このようにしてErrorの詳細情報やスタックトレースまで辿っていく事によってエラーの根本原因の箇所まで素早く辿り着き対応することができますが、今回の新機能によってこれに該当するログまでを一つのUIで確認することが出来るようになりました。左上にある"See logs"をクリックすることによってNew Relicに送信されている大量のログから該当するログを抽出し表示することが可能になります。
この新機能によって、「原因の特定」と「ログの確認」をNew Relicのみで素早く行うことが出来るようになります。
2. Distributed Tracing in context
分散トレーシングに関しても同様に簡単に該当するログを確認することができます。"Distributed Tracing"の画面から気になるRoot Span[①]をクリックします。ここまではいつもの画面になりますが、該当するログを確認したい場合は右上の"See logs(9)"をクリックします。"9"は該当するログが9行あることを示しています。
3. Kubernetes in context
くどいようですが、"Kubernetes Explorer"からも該当するログに直ぐに辿り着くことができます。赤色になっているCRITICAL状態のPodや黄色のWARNINGのPodをクリックすると、各Podの詳細情報が右側に表示されます。該当するログを確認する場合は、これまで同様に"See logs"をクリックします。するとHost名やサービス名などでFilterされた該当するログのみを簡単に確認することができ、ErorrやWarningが発生しているログまで素早く辿り着けます。
このように、New Relicの得意とするAPMからエラーやパフォーマンスの遅い原因追求をし、大量にあるログの中から該当するログのみに素早くたどり着くことが出来るようになりました。複数のTransactionやErrorのログを順番に確認していく必要がある場合などは大きな効率化につながると思います。New Relicをさらに便利にする強力な機能ですので是非お試しください。なお現時点ではPreview機能になりますので、ご利用をご希望の場合はお手数ですが弊社営業までコンタクトお願いします。