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Nutanix ObjectsのTieringに関するお話し(Nutanix Objectsから AWS(S3)への階層化)

Last updated at Posted at 2021-01-17

Nutanix-Objects-Tiering to AWS(S3)

  • Nutanix ObjectsのTieringに関するお話し
    image-20210116223316708.png

はじめに

  • Nutanix Objectsはオブジェクトストレージを提供するサービスです。
  • 代表的なオブジェクトストレージと言えばAWSのS3となります。ではNutanix Objectsの使い道はというと。
  • 例えば、社内システムとの連携でオブジェクトストレージの高パフォーマンスが求められる場合、Nutanix Objectsを採用すると可用性・拡張性・柔軟性に優れたNutanix HCIのメリットを享受されたオブジェクトストレージが構成できます。
  • ただし、場合によっては全てのオブジェクトストレージをオンプレで準備すると高額になる場合があります。
  • そのため、Nutanix Objects(バージョン3.1以降)では、使用頻度の低いデータを別のObjectsストレージに階層化する機能を提供します。
  • Nutanix Objectsを使用することにより、次のことができるようになります。
    • クラウドストレージベースのサードパーティオブジェクトストレージへの階層化
    • 古くて使用頻度の低いデータを保存するためのストレージ消費とコストの削減
    • Nutanix Objectsの機能を利用することでS3(AWS)PUTリクエストのコストを削減
    • アプリケーションをストレージの管理から切り離し、Nutanixの実績のあるHCIストレージ機能を使用してデータを効果的に管理します
    • Nutanix ObjectsはS3互換のオブジェクトストアプロバイダー(現時点ではAWS)に階層化できます。

構成イメージ

  • 複数のNutanixオブジェクトサイト間の階層化の例を次に示します。アプリケーションは、Nutanixクラスターオブジェクトストアのバケットに書き込み、セカンダリサイトのNutanixクラスターに階層化されます。

image-20210117004140345.png

環境構築

  • 構成イメージとしては次の通りです。ここではAWSの手順を整理しますが、S3互換のストレージ階層でも同じ手順となります。
    • オンプレ:Objectsのデプロイと階層化機能設定
    • クラウド:S3(AWS)
  • 手順概要
    1. objectsのデプロイ
    2. 階層化の宛先としてAWS S3の作成
    3. オブジェクトストア構成でエンドポイントをセットアップする
    4. バケット構成でライフサイクルポリシーを設定する

このあと詳細な手順を記載します。

Objectsのデプロイ

  • Prism Central > メニュー > サービス > グループ (日本語訳が。。。。)(Menu > Services > Objects )
  • Prism Central(PC)からメニュー> [ サービス ]> [ オブジェクト ] から有効化するだけ
    • 1分ほどかかります
  • 作成後、
  • オブジェクトストア / Bucketを作成します

image-20210117084411237.png

S3の作成(階層化の宛先)

  • AWS マネジメントコンソールからS3コンソールを開きます。

  • 「バケットを作成」をクリックします。

  • 下記設定します。

    • バケット名:my-bucket (任意)
    • リージョン:ap-northeast-1 (東京)
    • パブリックアクセスをすべて ブロックを選択
    • バケットのバージョン管理を無効にすることを選択します
    • サーバー側の暗号化を無効にすることを選択します
    • ページの下部にある[バケットの作成]ボタンをクリックします
  • AWS上でBucketが作成されました(リスト中にmy-bucektが表示されています)

    image-20210117011941388.png

AWS S3バケットへのアクセス権

  • AWS IAM管理コンソールへアクセスします。
  • ユーザ>ユーザの追加をクリック。 下記を追加します。
    • ユーザ名:my-bucekt-user
    • アクセス種類:プログラムによるアクセス
    • ユーザをグループに追加
      • グループの作成。下記を入力してグループの作成をクリック
        • グループ名:s3acsess
        • フィルターポリシー]入力にs3と入力し、ポリシーとしてAmazonS3FullAccessを選択します。これにより、すべての権限が提供されます。

image-20210117012514754.png

  • 以降デフォルト設定で「ユーザの作成」をクリックします。

  • アクセスIDとシークレットアクセスキーを確認します。

    • アクセスID:AKIA5AT5MLCXQHECXXXX
    • シークレットアクセスキー:XXXXX
  • 「閉じる」をクリックします。

  • これでS3のセットアップは完了です。

オンプレ側で、エンドポイント(S3)を設定する

  • Prism Central からメニュー > サービス > グループ (日本語訳が。。。。)(Menu > Services > Objects )

image-20210117010833066.png

  • 「Tiering Endpoint」を選択し、「+Add」をクリックします。下記登録後「Save」をクリックします。
    • 名前:AWSTiering Endpoint
    • Service Host:s3.ap-southeast-1.amazonaws.com
    • Bucket Name:my-bucket (先ほどAWSで作成したもの)
    • アクセスキー:先ほど作成したもの
    • Secret Key:先ほど作成したもの

image-20210117013526392.png

  • Endpointが作成されました

image-20210117013942163.png

ライフサイクルの作成

  • Object Storeを選択します。:my-bucket
  • Lifecycleを選択し、「Create Rule」をクリックします。

image-20210117014127451.png

  • ルール名を入力します。たとえば、階層化されたデータのリージョンを指定するtier-to-aws-northeast-1.amazonaws.com
    • 「すべてのオブジェクト」を選択
    • 「次へ」
  • ルール設定
    • Tiering:ソースバケットでオブジェクトの作成日から1日後に階層化を設定します
    • Expiration:宛先ストレージで2日までの有効期限を選択することもできます(パブリッククラウドでの請求を抑制する場合など)
    • マルチパートアップロードを選択し、宛先バケットで最後の作成日から2日後
    • 「次へ」

image-20210117014627761.png

  • 構成を確認し「完了」をクリックする

階層化の確認

  • 階層化が成功すると、ソースバケットに階層化ステータスが表示されます。

image-20210117014801002.png

  • データを保存してみた。オブジェクトブラウザで双方の おバケツの中身を見てみる

image-20210117021022101.png

  • AWS側(S3)は空っぽ。明日になればデータが保存されるはず。
  • 階層化設定したタイミングは空

image-20210117021106383.png

  • 1日たった後。無事に階層化されました。
    • オブジェクト名は機械的につけられている。オブジェクトストレージなので名前なんてなんでもいいですよね。

image-20210118131137493.png

まとめ

  • Nutanix Objectsを使用すると、データを他のオブジェクトストア(クラウドおよびオンプレミス)に階層化するための簡単な構成が可能になります
  • これでオンプレ側には最小限の構成をとることが可能となり、コストメリットがでるかと思います。
  • 階層化ポリシーはバケットのソース(プロバイダー)で構成する必要があります。
    • 例えば:Nutanix ObjectsからAWSへの階層化はNutanix PCで構成する必要があります
    • 例えば:AWSS3からAWSGlacierへの階層化はAWSコンソールで構成する必要があります
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