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Vue.jsでフォームバリデーションをつくろう!ー実装編ー

Last updated at Posted at 2019-12-05
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はじめに

こちらはサポーターズColab で開催の勉強会の説明資料その2です。
その1は、Vue.jsでフォームバリデーションをつくろう!ー環境構築編ーです。

Vue.jsでフォームバリデーションを作ってみよう! の内容を分割、アップデートしたものです。


この記事に書いてあること

  • 簡易アンケートフォームの作成
    • VueRouterを使ったリンクの作成
    • コンポーネントの実装
    • フォームの選択を解除したときのフォームバリデーション実装

この記事で省いていること

  • コードの一部処理
    • サーバーへのデータ送信
    • セキュリティ面のケア
  • Vue.jsの深いお話

環境

  • 端末
    • Mac OS X 10.15.1
  • インストール済みのライブラリ

単一ファイルコンポーネントの記述方法について

実装に入る前に単一ファイルコンポーネントついて説明します。
単一ファイルコンポーネントは、Vueプロジェクトにおける拡張子が.vueのファイルのことを指します。
<template><script><style> のタグで構成されています。

.vue
<template>
<!-- HTMLの記述はこちら -->
</template>
<script>
export default {
  // JavaScriptの記述はこちら
}
</script>
<style scoped>
/* CSSの記述はこちら */
</style>

各タグの役割については下記の通りです。

template
HTMLの記述箇所。
HTMLのテンプレートエンジンのPUGを導入することも可能。

script
JavaScriptの記述箇所。
TypeScirptを導入することも可能。

style
CSSの記述箇所。
scoped をつけることで、styleをコンポーネント内に閉じ込めることができる。
PostCSSやLess、Sass、Scss、Stylusを導入することも可能。

単一コンポーネントのタグの順序に関しては、公式ガイドの単一ファイルコンポーネントのトップレベルの属性の順序を参照ください。


ページを追加

完了ページを作っていきます。
こちらの項目は、Vue.jsよりもvue-routerの話が中心です。

ファイルを追加

src/views/Done.vueを作成し、下記を記述します。

src/views/Done.vue
<template>
  <div class="sucess">
    <p>完了しました!</p>
  </div>
</template>

<script>
export default {
}
</script>

<style scoped>
</style>

ボタンリンクの追加

Aboutページにボタンリンクを追加し、リンクが遷移できるように設定します。
src/views/About.vueに下記を記述します。

src/views/About.vue
<template>
  <div class="about">
    <h1>This is an about page</h1>
    <!-- ここから、追加 -->
       <router-link to="done">
          <button type="button" name="done" value="done">done</button>
       </router-link>
       <!-- ここまで、追加 -->
  </div>
</template>

templete
ボタンリンクを追加しました。
リンクに用いている<router-link>は、ルーターを使用しているアプリケーションにリンクを追加できるタグです。
デフォルトで、<a>タグとhrefで描画されます。

今回の下記の記述箇所は、

<router-link to="done">
    <button type="button" name="done" value="done">done</button>
</router-link>

下記のようにブラウザに描画されます。

<a href="/done" class="" data-lb-orig-href="http://localhost:8081/done">
  <button type="button" name="done" value="done">done</button>
</a>

詳細は、API リファレンス | Vue Routerを参照ください。

追加したページを設定

現時点で先程作成したボタンリンクをクリックしても、真っ白なページが表示されます。
これは本来のSPAでは、パスを存在しないためです。

screencapture-localhost-8080-done-2019-12-02-23_57_45

そのため、前述で作成したsrc/views/Done.vuerouter/index.jsに設定します。

Javascript:router/index.js
import Vue from 'vue'
import VueRouter from 'vue-router'
import Home from '../views/Home.vue'
import { doesNotReject } from 'assert'


Vue.use(VueRouter)

const routes = [
  {
    path: '/',
    name: 'home',
    component: Home
  },
  {
    path: '/about',
    name: 'about',
    // route level code-splitting
    // this generates a separate chunk (about.[hash].js) for this route
    // which is lazy-loaded when the route is visited.
    component: function () {
      return import(/* webpackChunkName: "about" */ '../views/About.vue')
    }
  },//カンマを追加
  //------ ここから追加
  {
    path: '/done',
    name: 'done',
    component: function () {
      return import('../views/Done.vue')
    }
  },
  //----- ここまで追加
]

const router = new VueRouter({
  mode: 'history',
  base: process.env.BASE_URL,
  routes
})

export default router

  • path:作成したページのpathを設定
  • name:ルートを特定するための名前を設定(なくてもOK)
  • component:表示するファイルを記述

ここまで設定が完了すると、/aboutにあるボタンリンクをクリックで画面が遷移し、設定した文字が表示されます。

be3cc373579717c6c2690d55a7154e73


ここからアンケートをつくる準備を進めていきます。

コンポーネントを作成

src/components/ の配下に Questionnaire.vue をファイルを作成し、下記を記述します。

src/components/Questionnaire.vue
<template>
<div>
  <p><b>{{title}}</b></p>
</div>
</template>

<script>
export default {
  props: {
      title : String
  }
}
</script>

<style scoped>
</style>

template
scriptで宣言した title を表示できるよう記述

script
src/views/About.vue のテンプレートで src/components/Questionnaire.vue を使用するため、About.vueが親、Questionnaire.vue が子という関係になります。

Vue.jsは単方向のデータフローのため、親と子の間でデータをやり取りする際には宣言が必要です。

親から子へデータを渡す際にはpropsを用い、 子から親へデータを渡す際はカスタムイベントを用います。


About.vueからコンポーネントを使用

src/views/About.vue から src/components/Questionnaire.vue を呼び出します。

src/views/About.vue
<template>
  <div class="about">
    <h1>This is an about page</h1>
    <!-- ここから追加 -->
    <Questionnaire title="アンケート"></Questionnaire>
    <!-- ここまで追加 -->
    <router-link to="done">
      <button type="button" name="done" value="done">done</button>
    </router-link>
  </div>
</template>

<script>
// 上から追加
import Questionnaire from '@/components/Questionnaire.vue'// 追加

export default {
  name: 'about',
  components: {
    Questionnaire
  }
}
//下まで追加
</script>

template
scriptで登録したコンポーネントを Questionnaire タグとして使用します。
titleアンケートという文字列を親から子に渡しています。

script
componentsのオプション内にQuestionnaireをコンポーネントとして定義しています。


入力フォームバリデーションを作成

ここからsrc/components/Questionnaire.vue にフォームを作り、入力した値をバインディングする処理を追加します。

フォームの作成とデータバインディングを設定

src/components/Questionnaire.vue
<template>
<div>
  <p><b>{{ title }}</b></p>
<!-- ここから追加 -->
  <form>
      <p>Hello, {{ questionnaire.nickName }}</p>
    <div>
      <label>あだ名:</label>
      <input type="text" name="nickname" placeholder="呼ばれたい名前をどうぞ" v-model="questionnaire.nickName">
    </div>
      <p>
        <label>TwitterID:</label>
        <input type="text" name="belong" value="" placeholder="ないかたはスキップOK">
      </p>
      <p>
        <label>今日の勉強会との関わり:</label>
        <input type="text" name="connection" value="" placeholder="思いの丈をどうぞ!">
      </p>
      <button type="submit">submit</button>
  </form>
<!-- ここまで追加 -->
</div>
</template>

<script>
export default {
  props: {
      title : String
  },//カンマを追加
  //------ ここから追加
  data: function() {
    return {
      questionnaire: {
        nickName: null,
      }
    }
  }
  //------ ここまで追加
}
</script>

<style scoped>
</style>

templete
データとフォームの入力項目をバインドするには、 v-model を使用します。
v-modelの詳細は、公式ガイドのv-modelを参照ください。

script
data は、アプリケーションで使用するデータを記述します。
dataの詳細は、公式ガイドのdataを参照ください。

現時点ではこのような状態かと思います。
screencapture-localhost-8080-about-2019-12-04-23_11_42


ボタンの削除

前述でsrc/views/About.vueにて作成したボタンリンクですが、使用しないため下記箇所を削除します。

src/views/About.vue
<router-link to="done">
  <button type="button" name="done" value="done">done</button>
</router-link>

フォームのバリデーションを設定

フォームから選択が外れた際にバリデーションチェックを行う処理を実装します。
今回はTwitterIDのフォームに追加します。

TwitterIDの条件は、ユーザー名の登録のヘルプを参照すると…

ユーザー名の長さは15文字までです。名前は50文字までですが、ユーザー名は使いやすいように短くなっています。

ユーザー名には英数字(文字A~Z、数字0~9)しか含めることはできません。ただし、上記のとおりアンダースコア(_)は例外です。希望するユーザー名に、記号やダッシュ、スペースが含まれていないことを確認してください。

上記の通りのため、下記の2つをエラーを表示する条件として追加します。

  • 半角英数以外で入力されている場合
  • 15文字以上の場合
src/components/Questionnaire.vue
<template>
<div>
  <p><b>{{ title }}</b></p>
<!-- ここから追加 -->
  <form v-on:submit.prevent="onSubmit">
    <div>
      <p>Hello, {{ questionnaire.nickName }}</p>
      <label>あだ名:</label>
      <input type="text" name="nickname" placeholder="呼ばれたい名前をどうぞ" v-model="questionnaire.nickName">
    </div>
    <div>
      <label>TwitterID:</label>
      <input type="text" name="belong" value="" placeholder="ないかたはスキップOK" v-model="questionnaire.twitterID" v-on:change="checkForm">
    </div>
    <div>
      <label>今日の勉強会との関わり:</label>
      <input type="text" name="connection" value="" placeholder="思いの丈をどうぞ!">
    </div>
    <p class="error"> {{ validation.result }}</p>
    <button v-on:click="checkForm">submit</button>
  </form>
<!-- ここまで追加 -->
</div>
</template>

<script>
export default {
  props: {
      title : String
  },
  data: function() {
    return {
      questionnaire: {
        nickName: null,
        twitterID: null,//追加
      },//カンマを追加
      //------ ここから追加
      validation:{
        result: "",
      }
      //------ ここまで追加
    }
  },/*ここにカンマを追加*/
  //------ ここから追加
  methods: {
    checkForm: function(event){
      var booleanTwitterID = false
      var inputTwitterID = this.questionnaire.twitterID

      if(!this.checkString(inputTwitterID)){
        this.validation.result = "半角英数字および_のみで入力ください"
      }
      else if(!this.checkMaxLength(inputTwitterID)){
        this.validation.result = "15文字以内で入力ください"        
      }
      else {
        booleanTwitterID = true
      }

      if(booleanTwitterID === true){
        this.validation.result=""
        alert('Hello,' + inputTwitterID + '!')
      } 
      event.preventDefault()
    },
    checkString: function(inputdata){
      var regExp = /^[a-zA-Z0-9_]*$/
      return regExp.test(inputdata);
    },
    checkMaxLength: function(inputdata){
      var booleanLength = false
      inputdata.length <= 15 ? booleanLength = true : booleanLength = false;
      return booleanLength
    }
  }
  //------ ここまで追加
}
</script>

<style scoped>
/* ここから追加 */
.error { color: red; }
/* ここまでを追加 */
</style>

template
v-on:submit.prevent="onSubmit" は、submit イベントによってページがリロードされないイベント修飾子です。

v-on:changeは、カスタムイベントの一種で変更を取得することができます。

script
<script> 内の methods は、アプリケーションで使用するメソッドを指定します。
処理の分割やイベントハンドラなどを記述します。


ここまでの記述を該当ファイルに追加すれば、完成です🎉
TwitterIDのフォームに半角英数字以外や15文字以上を入力した状態でフォームの選択を外して、下記の挙動が再現されます。

3b64e42643e2116ceaa97106946ca0af.gif


このアンケートフォームにはいろいろな機能が足りていません。
ここからカスタマイズをして、自分なりの最高のUIのアンケートを実装してみてください!


その他のオプション

今回は使用していませんが、Vue.jsを理解する上で重要なオプションをご紹介します。

computed
任意のデータを処理を返す算出プロパティ。

watch
特定のデータや算出プロパティの状態を監視、データの変化で処理を実行するプロパティ。


さいごに

ここまで頑張ってフォームのバリデーションを実装しましたが、世の中にはかんたんにバリデーションを設定できる素晴らしいライブラリが提供されています。

これらを使えば、よりよいUXのフォームバリデーションをスムーズに開発ができます。
本当にいい時代に生まれました。


他にも、Vue.jsにはたくさんのサポートライブラリがあり、いろんなことが実現できる環境が整っています。

今回のハンズオンでは、Vue.jsの中でも一部機能にしか触れておりません。
もっと知りたい!と思って頂けた方は、ぜひ公式ドキュメントを読んだり、コミュニティに参加したりしてみてください!

ここまでご参加(お読み)頂き、ありがとうございました🙏🏻

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