はじめに
UiPathの開発業務で、使用したことが多い文字列操作の構文を自分用にまとめました。
使用頻度が少ないものも、今後の開発に役立つかもしれないので、備忘録として記載しておきます。
※使用頻度は私個人が実務で使用した頻度に基づいて設定しているので、個人差があると思います。
文字列操作
Replace 使用頻度★★★
文字列を任意の文字列にすべて置換する
"田中太郎".Replace("太","次")
→ 田中次郎
文字列「田中太郎」の「太」を「次」に置換する
※「太」が複数ある場合はすべて置換する
"田中太郎".Replace("三","四")
→ 田中太郎
置換したい文字列の中に1つも「三」が入っていないときは何も置換せず、そのままの文字列を返す
姓名間のスペースの統一(半角スペースor全角スペースorスペースなし)でよく使う
StartsWith 使用頻度★★★
文字列が特定の文字列で始まるか判定する
"おはようございます".StartsWith("おはよう")
→ True
「おはようございます」は「おはよう」で始まるので、Trueを返す
if文の中に入れて使う
EndsWith 使用頻度★☆☆
文字列が特定の文字列で終わるか判定する
"おはようございます".EndsWith("ございます")
→ True
「おはようございます」は「ございます」で終わるので、Trueを返す
Contains 使用頻度★★★
文字列の中に特定の文字列が含まれるか判定する
"abcde@xxx.co.jp".Contains("@")
→ True
abcde@xxx.co.jp
は「@」を含んでいるので、Trueを返す
if文の中に入れて使う
Split 使用頻度★★★
文字列を区切り文字で分割する
"ごはん,パン,麺".Split(","c)(0)
→ ごはん
「ごはん,パン,麺」を区切り文字「,」で分割した時の「0番目」の文字列を返す
Split(","c)のcは、.ToCharArrayでも代用可能
※区切り文字が2種類以上だと.ToCharArrayのみ使用可
分割した文字列に対して個別に処理を行いたいときによく使う。
"ごはん,パン,麺".Split(","c)
を配列型の変数に代入し、繰り返し(コレクションの各要素)で処理を行う。
1ループ目・・・ごはんの処理
2ループ目・・・パンの処理
3ループ目・・・麺の処理
Length 使用頻度★★☆
文字列の文字数を返す
"Qiita".Length
→ 5
「Qiita」が5文字なので「5」を返す
if文の中に入れてよく使う
変数名.Length > 0
など
IndexOf 使用頻度★★☆
特定の文字列が何番目にあるか返す
"abcde@xxx.co.jp".IndexOf("@")
→ 5
aが0番目として数えて、@は5番目にあるので「5」を返す
後述するSubstringと組み合わせてよく使う
Substring 使用頻度★★☆
含まれる文字列を抽出する
"おやこどん".Substring(0,3)
→ おやこ
「おやこどん」の0番目(お)から3文字を取り出す
"おやこどん".Substring(3)
→ どん
「おやこどん」の3番目(ど)から最後の文字列までを取り出す
IndexOfと組み合わせてよく使う
"abcde@xxx.co.jp".Substring(0,"abcde@xxx.co.jp".IndexOf("@"))
↓
"abcde@xxx.co.jp".Substring(0,5)
↓
abcde
StrConv 使用頻度★☆☆
文字列の半角⇔全角を変換する
StrConv("オハヨウ123",VbStrConv.Wide,1041)
→ オハヨウ123
半角→全角に変換する
StrConv("オハヨウ123",VbStrConv.Narrow,1041)
→ オハヨウ123
全角→半角に変換する
住所の正規化などでよく使う
PadLeft PadRight 使用頻度★★☆
数値や文字列を0埋めする
"11".PadLeft(3,"0"c)
→ 011
3桁になるまで左側(先頭)に0を追加する
"11".PadRight(3,"0"c)
→ 110
3桁になるまで右側(最後)に0を追加する
Path.Combine 使用頻度★★★
フォルダ名とファイル名を結合してファイルパスを生成する
Path.Combine("C:\フォルダ名","ファイル名.csv")
→ C:\フォルダ\ファイル名.csv
フォルダ名の末尾に\
がなくても勝手に生成してくれる
Path.GetFileName 使用頻度★★★
ファイルパスからファイル名を抽出する
Path.GetFileName("C:\フォルダ\ファイル名.csv")
→ ファイル名.csv
ファイル名を拡張子なしで取得する方法
WithoutExtensionを使用
Path.GetFileNameWithoutExtension("C:\フォルダ\ファイル名.csv")
→ ファイル名
おわりに
自分が実務で使用する際に役に立てばと思いまとめた記事ですが、UiPathを始めたばかりの方や、非IT系からRPAを始めた方の参考になれば幸いです。