スクラム 仕事が4倍速くなる"世界標準"のチーム戦術
「スクラムとは何ぞや?」という内容を、FBIなどの実例を交えてまとめた本。
書いてある内容から、スクラムのポイントとして主張されているところを記述する。
ウォーターフォールとスクラムの比較
FBIのシステム改修についての話がメイン。
ウォーターフォールで2回失敗→著者が依頼を受け、スクラムでのプロジェクト管理を行った。
結果、想定よりも低予算、短期間での改修に成功。
全体的に、ウォーターフォール下げスクラム上げの記述が多い。
ほかの章でも、ウォーターフォールをきっちりこなす会社があったが、変化についていけず消滅した等の記載があった。
「最初から全部仕様がわかっており、それが変化しない」という条件のプロジェクトであれば、ウォーターフォールは有効ともある。
これがソフトウェアの性質にそぐわない、それはそう。
スクラムで目指すこと、やること
いろいろあるけど、「短いサイクル」と「現実的な計画」が大きいところかと思った。
多くの人がいろいろ進めた後で「これに気付いてなかった」が発生すると、影響が大きい。これを避けるためのスプリント。テスト駆動開発もこのためにあると思える。
見積をする際のプランニングポーカーで、各項目の作業を相対的サイズで見積もるというのは感覚で分かりやすかった。
また、ベロシティで「このままで行けるか間に合わないか」を判断することは、スクラムのコアな部分と思う。
「やれるだろう」を根拠薄く出すところから脱却し、「やれるorやれない」を根拠ありで出せるようにすることで先も見えるようになる。
読んでみての振り返り
ウォーターフォール下げの記述の多さで、「ウォーターフォールでいろいろやばいことが発生したのを見てきたんだろうな」と思った。
ウォーターフォールって、最初から仕様が見えてる&短期間で終わるものならいけるかと思ったけど、そういったプロジェクトそのものが少数派になってきている時代なので、
スクラムの導入は結構必須レベルかもなぁ。スクラムマスターをとることを真剣に考え始めました。