Wio Terminalには、メインとなるCPU(ATSAMD51P19)とワイヤレス通信用CPU(RTL8720DN)が搭載されていて、それぞれにフラッシュメモリがあります。(参考:Wio Terminalのアーキテクチャ)
ワイヤレス通信用CPUのプログラム(RTL8720 Firmware)をフラッシュメモリに書き込むのに、ちょっとした操作が必要なので、、、Windowsの場合の手順を書いておきます。
ダウンロード
RTL8720ファームウェアと書き込みツール、書き込み時にメインCPUに書いておくファームウェアをダウンロードしてください。
- RTL8720ファームウェア ... 執筆時の最新は20201106-seeed-ambd-firmware-rpc-v2.0.1.zip
- 書き込みツール ... Code->Download ZIPでも良いし、gitに慣れている人はgit cloneでも良いです
- CPUに書いておくファームウェア ... .UF2ファイル
解凍
RTL8720ファームウェア(と書き込みツール)はZIP圧縮されているので、適当なフォルダに解凍してください。
メインCPUにファームウェアを書き込む
書き込みツールがRTL8270と通信できるよう、通信を中継するファームウェアをメインCPUに書いておく必要があります。
Wio Terminalをブートローダーモードに切り替えて、PCに表示されたArduinoドライブにCPUに書いておくファームウェア(.UF2ファイル)をコピーしてください。
- Wio Terminalをすばやく2回リセット操作してブートローダーモードにしてください。
- 正しくブートローダーモードになると、PCにArduinoという名称のドライブが現れます。
- ArduinoドライブにCPUに書いておくファームウェア(.UF2ファイル)をコピーしてください。
- 正常にコピーされると、Wio Terminalが自動的に再起動して、液晶に「Burn RTL8720 fw」と表示されます。
RTL8720のフラッシュメモリを消去
ambd_flash_tool.exe erase
コマンドでRTL8720のフラッシュメモリを消去してください。
RTL8720のフラッシュメモリへRTL8720ファームウェアを書き込む
ambd_flash_tool.exe flash
コマンドでRTL8720ファームウェアを書き込んでください。-d
オプションでRTL8720ファームウェアのフォルダ指定を忘れずに。