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Fusion360上の電子デザイン機能を試してみる

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背景

  • 2026年6月7日に、EAGLEがなくなるとのお知らせがあった
  • 正確にはFusion360にEAGLEの機能が統合され、Fusion 360 for electronicsという名前になる
  • Fusion360にはすでにEAGLEの機能が統合されている

電子デザイン機能の特徴

  • EAGLEとの互換性あり
    • EAGLEの拡張子である、sch・brd・lbrファイルを作成・編集可能
    • ERC / DRCも可能
  • 基板外形やパーツの3Dモデルが作成可能
    • ライブラリの3Dモデルも、基板自体の3Dモデルも、Fusion360上で作れるので統合が楽
  • Fusion Electronicsのライブラリが最初から使用可能
    • PowerSupply等、基本的な要素は入っている
    • 3Dモデルも内蔵
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使い方

電子デザイン

  • ファイル→新規電子デザインで、回路図とPCBと3Dモデルを統合するファイル(EAGLEでいうプロジェクト)を作成
  • 作成した電子デザイン回路図・PCBを作成
    • 既存の回路図とPCBを読み込むこともできる
    • 回路図がEAGLEでいうschematic、PCBがboardにあたる
      image.png

基板外形の設計

  • PCB上でも書けるほか、Fusion360上のデザインのスケッチと連携することも可能

Fusion360上のデザインのスケッチと連携

  1. 新規デザイン(not電子デザイン)でスケッチを書き、PCBを作成を選択

    • 「関連付けのあるPCBを作成」を選択すると、作成元のスケッチの変更が反映される3D PCBが作成される
    • 「独立したPCBを作成」を選択すると、作成元のスケッチをコピーした3DPCBが作成され、作成元のスケッチの変更は反映されない
      image.png
  2. すでに電子デザインがある場合は、2D PCBにリンク。なければ、電子デザインを作成した際に、PCBドキュメントへの参照を行う
    image.png

  3. 3D PCBを変更したときは、2D PCBにプッシュすると、電子デザインに変更が入る。
    image.png

  4. 逆に電子デザイン側で何か変更をした場合は、3D PCBにプッシュすると、3Dモデルに反映される
    image.png

ライブラリ

  • ライブラリの作成・編集は新規電子ライブラリから作成
  • コンポーネント(EAGLEでいうDevice)、記号(EAGLEでいうSymbol)、フットプリント(EAGLEと同様)、パッケージ(EAGLEにはなし)の4種類を作成できる
  • パッケージはEAGLEにない機能であるが、Fusion360上で3Dモデルを作成して連携できる機能である
    image.png

EAGLEとの違い

  • EAGLEだと左にあるメニューバーが上へ
    image.png
  • 色味がちょっと柔らかくなった
    image.png

所感

  • EAGLEと同じ操作感で使え、すぐ基板発注までいけた
  • 一個一個のアイコンが大きくなっている・よく使う機能が整理されていて使いやすい印象があった
  • EAGLE単体を起動するよりはちょっと重いかも
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