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はじめてのログローテート

Last updated at Posted at 2018-09-12

想定読者

ログローテートを知らない人。
ログローテートの概要を知っているが、どのように設定するかの詳細を知らない人。

システム構成

  • OS:CentOS 6.7
  • 言語:php5.6
  • RDB:Mysql

ログローテートとは何か

Log: (実験・業務などの)記録
Rotate:回転する、循環する、自転する、交替する
→記録を循環させるソフトウエア。

ログローテートの目的

ログを定期的に削除することで、ログの肥大化を防ぐことです。

#ログローテートの種類

  • アプリケーション側でのローテーション設定
  • OS側のローテション
    大まかに上記の2種類あります。
    今回は、後者を解説していきます。

ログの種類

サーバで稼動している各種ソフトウエアは、各種ログを出力しています。

  • Linuxシステムログ(syslog)
  • ミドルウエアログ(access.log, mysqld.log 等)
  • ソフトウエアログ(access.log, error.log 等)

ログ出力の注意点

MW全部のログを1つにまとめるのはやめましょう。
Elasticsearchなどでログ解析しようとしたとき、構文解析やデータ加工のための手間が必要なります。

ログローテションされないとどうなる?

→サーバのディスク領域を使いきり、ログが書き込めないことでサーバが機能停止する恐れがあります。

ログローテートするには

ログローテートソフトウエア「logrotate」 を使おう!
最近のLinuxではデフォルトで導入されている非常にメジャーなソフトウエア。
もし、ない場合はyumやaptなどのツールで導入しましょう。

設定してみよう

/etc/logrotate.d/ 配下に、ソフトウエアや機能単位で設定ファイルを配置する形式がメジャーです。

ファイル名例

/etc/logrotate.d/apache
/etc/logrotate.d/nginx
/etc/logrotate.d/php-web
/etc/logrotate.d/php-api

apacheの記載例

cat /etc/logrotate.d/httpd
/var/log/httpd/*log {
    missingok
    notifempty
    sharedscripts
    delaycompress
    postrotate
        /sbin/service httpd reload > /dev/null 2>/dev/null || true
    endscript
}

設定できる項目

項目名 内容詳細
missingok 指定のログファイルがなくても処理続行
notifempty ログファイルが空ならスキップ
delaycompress ローテーション1世代目は圧縮しない
daily or weekly or monthly or yearly  指定した周期で実行
rotate [回数] ローテーションする回数を指定
size [ファイルサイズ] ログファイルが指定したファイルサイズ以上になったらローテーションする
postrotate~endscript 記述されたコマンドをログローテーション後に実行
compress ローテーションしたログをgzipで圧縮

注意点

実行権限

logrotateは、root権限で実行することがあります。
そのため、postrotate等でファイル削除コマンドやscriptを実行する場合には必ず検証環境で動作確認してください。
不適切なスクリプトがroot権限で実行された場合、最悪システムファイルが破損し、サーバがダウンします

ログ保管

ローテーションの性質上、古いログファイルは削除されていきます。
長期的に保管して、分析したい要件がある場合は、保管方式や転送方式を検討、設計しましょう

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