エンジニア基礎力
コンピュータサイエンスの基礎
○アルゴリズムとデータ構造・コンピュータの仕組み
アルゴリズムやデータ構造、そしてコンピュータの基本的な仕組みを理解しておくことは、どのプログラミング言語を使う場合でも非常に重要です。たとえば、処理を効率化するための考え方や、データの扱い方、メモリの使い方などは、言語が変わっても変わらない普遍的な知識です。こうした基礎がしっかり身についていれば、応用力やトラブル対応力も格段に高まります。
問題解決能力
問題が発生したときに、ただ対処するのではなく、その原因を深掘りして理解する力が求められます。どこに処理の無駄があるのか、どの部分が全体の足を引っ張っているのかを見極めることで、本質的な解決につながります。根本原因を正確に捉えたうえで、最も効果的な対処法を導き出せる能力は、エンジニアにとって非常に重要なスキルです。
自己学習能力
テクノロジーの進化が非常に早いIT業界では、数年前まで主流だった技術が、あっという間に使われなくなることも珍しくありません。現在持っているスキルだけに頼っていると、すぐに通用しなくなってしまうリスクがあります。そのため、常に情報収集を怠らず、新しい技術やツールに興味を持って学び続ける姿勢が重要です。特に未経験からエンジニアを目指す場合は、「学び続けること」自体が仕事の一部だという意識を持つことが大切です。
コミュニケーション能力
エンジニアはチームで協力して開発を進めることが多く、時には技術に詳しくないメンバーにも内容を分かりやすく伝える力が求められます。円滑なコミュニケーションが、プロジェクト全体の品質や進行に大きく影響するためです。
ビジネス視点
❌新しく興味的だから使いたい
⭕️この技術を使うことでビジネスにどんな価値をもたらすかを考える
AIの活用
○AIのアウトプットの危険性
AIにコーディングをしてもらったものをそのまま使う場合、以下の点に注意が必要です。
・ハレーション(誤情報)
・セキュリティホールの可能性
・パフォーマンスの問題
→これらを適切に評価し、必要な修正を加えられるスキルが必要になります
○プロンプトエンジニアリングも求められる
技術的最低ライン
Git・GitHubを使いこなせる
ソースコードの変更履歴を管理したり、複数人での共同開発をスムーズに行うために欠かせないのがGitとGitHubです。Gitはローカルでのバージョン管理、GitHubはその共有・公開のためのプラットフォームとして活用されます。
Docker
Dockerは、アプリケーションの実行環境を“コンテナ”という単位でまとめ、どの環境でも同じように動作させることができる技術です。開発環境の構築や本番環境への移行が簡単になるため、現代の開発では非常に重宝されています。
SQL
SQL(Structured Query Language)は、データベースにアクセスしてデータを操作するための言語です。アプリケーションにおいてデータの取得・追加・更新・削除を行う際に使われ、実務では頻繁に使用されます。近年ビジネスサイドの人でも理解し始めているため、当たり前にしておく必要があります。
Linuxコマンド
多くのサーバーで採用されているLinuxでは、コマンドラインを使ってファイルの操作やアプリケーションの実行を行います。基本的なコマンドを使いこなせるようになると、開発や運用の効率が大きく向上します。
HTTPとその周辺技術
Webアプリケーションでは、クライアントとサーバーの間でデータのやりとりがHTTPという通信ルールを使って行われます。ステータスコードやAPIの仕組みなど、HTTPに関する知識はWeb開発を理解する上での基礎となります。
HTML・CSS
HTMLはWebページの構造を作る言語、CSSはその見た目を整えるためのスタイルシート言語です。ユーザーに見える部分の開発にはこの2つの技術が欠かせません。
サーバーサイド言語とWebアプリケーションフレームワーク
○PythonとFastAPI
Pythonで使えるFastAPIというフレームワークを使えば、高速かつ効率的にWeb APIやWebアプリケーションを開発することができます。
JavaScript
JavaScriptは、Webページに動きやインタラクションを加えるためのプログラミング言語です。例えば、ボタンをクリックした時に内容が変わるといった動的な処理を実現するために使われます。