最近インフレで値上げニュースを多く見るけど、ITのソフトウェア業界は他産業と比較するとコスト上昇はマシな方だと思う。それでももちろん無関係という訳ではなく、特に円安の影響は色々と出てきているように思います。
例えばITインフラ。中でも、海外クラウドインフラでドル建て料金のサービス(AWSとか)は、ドル高円安が直接コスト上昇になってしまうんですよね。
ドル円が20%円安に進むと、インフラコストも20%上がるという感じ。。インフラ自体は値上げしている訳ではないんだけど、円安で実質的にコストアップになってしまう。
実際、2021年9月頃のドル円は110円前後、2022年7月になると135円を超えてきて、1年も経たないうちに20%以上も円の価値はドルに対して減ってしまい、ドル建てのITインフラを使っていて急に20%以上もコストが上昇すれば、やっぱ気になってコストを抑えたい・コスト削減したいという考えになる訳です。
コスト削減策ですが、まず現状使用中の海外クラウドインフラの使用法を工夫してコスト削減に努めるというのはあると思います。
・円安で対応急務、クラウドコストの削減策
AWSを使っているなら、EC2がコストの大半を占めている事もあると思うので、やっぱりEC2がコスト節約のターゲットになる。
オンデマンドのEC2をリザーブドインスタンス、Savings Plans、スポットインスタンスに切り替える事が可能ならば切り替える。これだけでかなりコストを抑える事ができると思う。ケースバイケースだけど上手くいけば50%以上料金を安く済ませる事ができるのではと思う。
リザーブドインスタンスのEC2について
・円安だしコスト節約のため、EC2のリザーブドインスタンスを購入する
また、他のコスト削減策として、思い切ってインフラ自体を乗り換える、新規では別インフラを使用するという選択もあると思う。
もちろん、海外クラウドのAWSは非常に素晴らしくて、手軽で使い勝手が良いし、様々な機能があり便利なので、AWSを絶対使いたい案件は多くあると思う。
ただ、ちょっとしたWebサイトやWebサービスを作るだけなら、国内の安いレンタルサーバで十分だったりします。
クラウドインフラとレンタルサーバではもちろん全然違うが(物理と仮想、rootの有無など)、例えば、WordPressを運営したり、普通のWEBサイトで使うインフラなら、レンタルサーバで余裕で済むパターンも多いと思う。そしてそれで全然割安で済むのなら、なおさら良いです。レンタルサーバだと最初から月額料金が決まっているから、今月の支払いはいくらになるんだろうという不安や心配も一切ないですし。
WordPressを簡単に使える国内レンタルサーバには、さくらのレンタルサーバ、ロリポップ、スターサーバーなどがあります。
・さくらのレンタルサーバで独自ドメインでWordPressを始める
・さくらのレンタルサーバでSSHログインする、mysqlコマンドでDB操作も
ちなみにさくらのレンタルサーバは、最近(でもないけど2022年2月16日)、SSD化などハードを刷新した新サーバの提供を開始して高速化したようです。
・さくらのレンタルサーバ | さらに速く、快適に。さくらのレンタルサーバ
あと、さくらはレンタルサーバだけでなく、VPSやクラウドなどのインフラサービスも提供しています。
というわけで、個人的にはAWSは便利で好きなので今後も使っていきたいと思うけど、今まではAWSに依存しすぎていた感もあるので、これからはコストの事も考えて、何をやるかによってITインフラは少し使い分けたいと思う。
まー急激に進んだ円安が今後も継続するかどうかなんて解らないのですが。もしかしたらまた戻るかもしれないし。
それに国内のインフラ事業者も普通に値上げする可能性だってある訳だし。
とにかく今後円安になっても円高になっても、ちょっとは上手く立ち回って得をしたいと思うのです。