PHP7のメモ書きです。
includeする共通ファイルを絶対パス指定する
こんな感じで相対パスで指定すると色々と面倒なので、絶対パスで指定する。
include('../../common.php');
これだとダメ。
include('/common.php');
$_SERVER['DOCUMENT_ROOT']を使う。
include('$_SERVER['DOCUMENT_ROOT'] . /common.php');
ちなみに、Apache、Centos7環境だと、$_SERVER['DOCUMENT_ROOT']は、/var/www/htmlを返します。
参考サイト
PHP で共通部を include する際に覚えておきたいドキュメントルートの取り方
require、require_once、include、include_onceの違い
require系で指定したファイルがないとFatal errorで処理を中断、include系で指定したファイルがないと警告（Warning）を出力して処理を継続。
参考サイト
【PHP】外部ファイルを読み込む際のrequire、require_once、include、include_onceの使い分け
include()とrequire()の違い
->具体的な使い分けについても書いてある。
よく使うPHPのコマンドラインのオプション一覧
-h、ヘルプ表示
$ php -h
Usage: php [options] [-f] <file> [--] [args...]
php [options] -r <code> [--] [args...]
php [options] [-B <begin_code>] -R <code> [-E <end_code>] [--] [args...]
php [options] [-B <begin_code>] -F <file> [-E <end_code>] [--] [args...]
php [options] -S <addr>:<port> [-t docroot] [router]
php [options] -- [args...]
php [options] -a
-a Run as interactive shell
-c <path>|<file> Look for php.ini file in this directory
-r、コマンドライン上でphpコードを実行する。
$ php -r "echo 'hello world'.PHP_EOL;"
hello world
$
$ php -r "phpinfo();" | grep php.ini
Configuration File (php.ini) Path => /etc
-f、phpファイルを読み込んで実行する。これは特にオプションをつけないでも実行できました。
$ cat testphp.php
<?php
echo 'hello php'.PHP_EOL;
?>
$ php -f testphp.php
hello php
$ php testphp.php
hello php
-i、phpの情報を取得。phpinfo()と同じかな。
$ php -i | less
--ini、設定ファイル関連の一覧表示かな。
$ php --ini
Configuration File (php.ini) Path: /etc
Loaded Configuration File: /etc/php.ini
Scan for additional .ini files in: /etc/php.d
Additional .ini files parsed: /etc/php.d/20-bz2.ini,
/etc/php.d/20-calendar.ini,
/etc/php.d/20-ctype.ini,
-m、コンパイルモジュールの一覧表示。
$ php -m
[PHP Modules]
bz2
calendar
Core
--ri、拡張モジュールの設定を表示。
$ php --ri sqlite3
sqlite3
SQLite3 support => enabled
SQLite Library => 3.7.17
Directive => Local Value => Master Value
sqlite3.extension_dir => no value => no value
$ #存在しない拡張モジュールを指定した場合
$ php --ri sqlite
Extension 'sqlite' not present.
-a、インタラクティブシェルモード（対話シェルモード）。コマンドライン上でちょっとphpのコードを試したいときに便利。Ctrl+Cで終了できる。
$ php -a
Interactive shell
php > echo 'aiueo';
aiueo
php > echo 3 + 3;
6
php > echo 3 * 3;
9
php > phpinfo();
phpinfo()
PHP Version => 7.4.3
auto_prepend_fileで初期化処理の共通化、php.ini
php.iniにあるauto_prepend_fileは、実行するphpのメインファイルの前に実行するphpファイルを指定できる。
実際に使ってみるとこんな感じ。
; Automatically add files before PHP document.
; http://php.net/auto-prepend-file
;auto_prepend_file =
auto_prepend_file = /home/vagrant/test/testphp.php
$ cat /home/vagrant/test/testphp.php
<?php
echo 'hello php'.PHP_EOL;
?>
$ cat /home/vagrant/test/testphp2.php
<?php
echo 'hello php2'.PHP_EOL;
?>
$ php testphp2.php
hello php
hello php2
testphp2.phpを実行したのに、testphp.phpが事前に実行されています。
で、これはウェブでphpを使う場合も適用されるのかと思って試してみたんだけど、この設定でApache上で適当なPHPのページを実行するとエラー(HTTP ERROR 500)が出ます。
（Apache2.4）
Apacheのエラーログ（/etc/httpd/logs/error_log）を見ると、下のエラーが出力される（タイムスタンプとかは省略）。
PHP Fatal error: Unknown: Failed opening required '/home/vagrant/test/testphp.php' (include_path='.:/usr/share/pear:/usr/share/php') in Unknown on line 0
PHP Warning: Unknown: failed to open stream: Permission denied in Unknown on line 0
ネットで少し調べてみたら、auto_prepend_fileの設定をphp.iniではなく.htaccessでやっている人が多かったので、以下を１行を.htaccessに追加して試してみたけど、それでもエラー(Internal Server Error)が出ました。
php_value auto_prepend_file "/home/vagrant/test/testphp.php"
Apacheのエラーログ（/etc/httpd/logs/error_log）を見ると、下のエラーが出力される（タイムスタンプとかは省略）。
/var/www/html/.htaccess: php_value not allowed here
php_valueはここでは（.htaccess）ダメだということで、httpd.confファイルの最後に同じ１行を追加してApacheを再起動してみたけど、またエラー(HTTP ERROR 500)が出ました。
エラーログ（/etc/httpd/logs/error_log）はこんな感じ。
PHP Fatal error: Unknown: Failed opening required '/home/vagrant/test/testphp.php' (include_path='.:/usr/share/pear:/usr/share/php') in Unknown on line 0
PHP Warning: Unknown: failed to open stream: Permission denied in Unknown on line 0
このエラー内容は、最初に試した時のエラーと同じ。で、エラーの内容が指定のファイルパスは読み込めない、includeパスは.:/usr/share/pear:/usr/share/phpだという事なので、今度は/usr/share/php/下にphpのテストファイルを追加して、httpd.confに追加する１行もそれに合わせて変更しました。
# 最後に追加
php_value auto_prepend_file "/usr/share/php/testphp.php"
これでApacheを再起動したら、やりたいことができました。Apache上の適当なphpページを実行すると、最初に/usr/share/php/testphp.phpが実行されます。/usr/share/php下だけでなく、/etc/httpd/conf下のphpファイルでもできました。
これで、エントリポイントみたいなものができたので、ウェブ（Apache）上の全てのphpページの共通の初期化処理などを書くことができます。ただ、これは環境依存になりそうだし、その管理をするための手間がかかりそう。と言うより、ここまできたら普通はウェブのフレームワークとかを使うんだと思います。
参考サイト
・auto_prepend_file ・ auto_append_file ディレクティブで自動的にファイルを読み込む
・auto_prepend_file とauto_append_fileの設定をapacheの設定ファイルで記述する場合
・auto_prepend_fileで役割分担
・PHPのエントリポイントの調べ方
PHPのエラー関連、PHP Notice: PHP Warning: HP Fatal error:
PHP Notice: 注意
PHP Warning: 警告
HP Fatal error: エラー
Warningやerrorが発生した場合、ブラウザにエラー内容を表示したい場合、php.iniファイルのdisplay_errorsをOffからOnにする。Offの場合、ログファイルに/var/log/httpd/error_logに表示されるだけになる。
display_errors = On
自分自身（PHPが稼働しているサーバ）のグローバルIPを取得する
PHPが稼働しているサーバのグローバルIPですが、$_SERVER変数で取得できると思っていましたが、自分の環境だとありませんでした。プライベートIPなら、$_SERVER['SERVER_ADDR']で取得できるのですが。
（ただ、ドメインをDNSで割り当ててない場合、$_SERVER['HTTP_HOST']と$_SERVER['SERVER_NAME']はグローバルIPになります。）
で、phpでグローバルIPを取得する方法ですが、下のサイトを参考にしました。gethostbyname()関数かcurlで自身のグローバルIPを問い合わせる感じですね。
・PHP でクライアントとサーバのグローバル IP アドレスを取得する
あと、下のサイトを見る限り、さくらのサーバだと$_SERVER[‘HTTP_LISTEN_IPADDR’]でグローバルIPが取得できるみたいですね。
・さくらのレンタルサーバーで$_SERVER[‘SERVER_ADDR’]の値が変わった
・さくら、レンタルサーバの仕様変更について（2018年3月）