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nutanixをインストールして、Cloud-Initしてみるまで

Last updated at Posted at 2024-01-26

nutanixをインストールして、Cloud-Initしてみるまで

はじめに

社内環境に検証サーバーを追加するのにあたり、使ったことがないハイパーバイザー使ってみようという話になり、nutanixをインストールしてみました。

このドキュメントには、インストーラーのダウンロードから、シングルノードクラスタを作成し、CloudーInitでVMを作成するまでの過程。

インストール時に発生したトラブル等をまとめてあります。

おおきなシステムなので、下の書籍に目を通し、概念だけでも頭に入れて置いた方が分かりやすいかも…(あとから読んだ人)

install

  • インストール前にやっておく事
    • CE 2.0 Download & USBの作成
    • CEのライセンス登録
  • CE 2.0のインストーラー通りにインストール
    • ネットワーク設定
    • ディスク指定
    • ライセンス同意
  • 自動で初期セットアップが行われるため待機 AHV起動→初回セットアップ(firstboot)
  • clusterの作成(single nodeにチェックを入れていると自動)
    • clusterコマンドでcluster作成
  • web consoleから初期設定
    • CEライセンス認証
    • ディスク設定・DNS設定・VLAN他(必要ならば)

以下の手順に従い、インストールをしていきます。

公式

とても参考になった個人ブログ

インストーラーの準備 & インストールUSB作成、(アカウントに)ライセンス登録

参考:Nutanix CE 環境構築の流れ。(2020 年版)

Nutanix Next Community Download Software.
を開き、必要なisoファイルをダウンロードします。

ログインしていないと、下の様な画面が表示されるため、アカウントの作成・ログインして開きます。

また、Prism(WEBコンソール)設定時にライセンス認証が必要となるので、それも行っておきます。

たとえば、この記事を書いている時だと、インストーラーはphoenix-ce2.0-fraser-6.5.2-stable-fnd-5.3.4-x86_64.iso

5bb1e61a979507a55624c7e8d91dd3065f528a743aaeb92e39ca2a26a8a8bb7b.gif


USB作成

参考:Preparing to Install Community Edition

Rufusで任意のUSBメモリに焼く

image.png

インストールUSBを起動しインストール

2画面だけ。

商用版だと、インストーラーのイメージングツールが別にあり、そちらは強力な設定が可能な様子(その辺で差別化を測っている様子)

create single-node clusterにチェックしていると、自動的にクラスタが構成されるため、クラスタ作成は不要(がしかしトラブルがあったため手動でセットアップした)

勿論BIOSからUSB起動と仮想化支援機能を有効にする設定をしておく。

ハイパーバイザー・ディスク・ネットワークの設定

ディスクは3つ必要な様子。それぞれ文字を指定する。

同じアドレス圏の2つのアドレスを指定する。

参考:Recommended Community Edition Hardware

letter desc size
h ハイパーバイザー 32G~
c CVM (早い方のディスク) 200G~
d データ 500G?~

image.png


ライセンス同意

ちゃんと最後までスクロールしてチェックボックスを入れないとインストールエラーになる。

image.png

Clusterの作成

参考:Creating a Cluster

CVMにsshでログインできるようになったらClusterを作成する。

# password: nutanix/4u
ssh nutanix@CVM_IPAddress 

single nodeのチェックを入れず、手動で構成する場合、下の様に実行する。

single nodeの場合--redundancy_factor 1を指定しないといけないらしい。

# single node
cluster -s 192.168.x.xxx --redundancy_factor 1 create

WEB Consoleへのログイン & 初期セットアップ

指定したCVMのアドレスへブラウザからアクセス。

参考:Logging into the Web Console

  • 下でログイン
key value
user admin
password nutanix/4u
  • パスワード変更を求められるのでその通りに
  • 変更したパスワードで再度ログイン
  • インストーラー準備時に利用したアカウントを入力する(ここでCEのライセンス登録が必要になる)

参考:Nutanix CE の Prism と最初の NEXT アカウント認証の様子。

ライセンス登録・日本語化

バグ?でadminユーザの場合、設定→Language Settingsでは設定が反映されない。

admin→プロファイル更新から言語設定を行う。

最低限名前などを入力して保存。

b44028176fafc0abf90cd85a5c6a912a2edc41f66d9122e07255c5a50d42bed1.gif

NWの追加・VMの作成等

31d0a63954703848e35f26561095c9d6a847b5398b590ea8a82a5836462fa0b7.gif

Cloud-Initの設定

参考:Nutanix Cloud-Init Quick Lab

上の通り。

ディスクはDisks項のペンマークから編集し、拡大できる。

Proxmoxの様に任意のCloud-Initの設定をUIからは行えない様子(yamlを編集する)

eb5973f60a55d0de2736a4a8e2460fa24a54667ddf7100c66b3a748477d9dfca.gif

前提・トラブルシューティング

内部はCVM・AHV(Host)ともにCentOSがベースな様子

管理コマンド等

command target desc
cluster CVM クラスタ作成・管理ツール
ncli CVM クラスタの内部設定ツール(クラスタ作成後)
acli CVM AHV・VMの設定
genesis CVM CVMのサービス関連の設定
virsh AHV VMの管理

logなど

主だったログ出力先

name dir
CVM ~/data/logs
AHV /root
AHV /var/log

インストール時に発生したトラブル

ディスクシリアルが重複し、ディスク健全性を確保するサービスで適切にマウント出来なくなる

  • RAIDコントローラーを使用し、RAIDを構成したディスクを二つ用意したら発生
  • CVMもVMなので、AHV(インストールしたホストにログインし)virsh edit CVM_NAMEで書き換えてあげる

ディスクがSSDとして認識される

  • RAIDコントローラーを使用したら発生
  • 上記同様に書き換える

VM上にインストールしたらCPUの機能が足りんと言われる

CPUタイプをKVM→host, 必要な機能をONに

Prism(Webコンソールにアクセスできない)

デフォルトの証明書の問題だった様子

参考:NutanixのWEBコンソールがsafariで開けない時の対処法

インストール時にNIC指定できない

最小構成でインストール後、設定・書き換え


RAIDコントローラーの問題仔細

以下の構成のHPE ML150で発生

Spec
CPU Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2660 v4 @ 2.00GHz x2
memory 256GB
RAID Controller Smart Array Gen9 Controllers P440

おそらくは他のRAIDコントローラーでも発生する可能性があり、下記に起因する。

  • HDDのSerialに成り代わり、RAIDコントローラーのSerialが渡される
  • RAIDコントローラー1つで2つのRAIDを構成していた

つまり、Serialが同じディスクが2つ存在することになる。

その結果、Serialをマウントポイント名として使用するhadesなるサービスでトラブルが発生していたようだった。

(同じマウントポイントに2つのディスクをマウントしようとする)

ならばどうにかしてSerial変えてあげれば良いよね?という…

virsh editの内容

AHVはほとんどKVMと同様に扱えるらしい

...etc...
    <disk type='block' device='disk'>
      <driver name='qemu' type='raw' cache='none' io='native'/>
      <source dev='/dev/disk/by-id/scsi-3600508b1001c449ab1fdd604e20d6eb1'/>
      <backingStore/>
      <target dev='sda' bus='scsi'/>
      <serial>PDNMF0ARH890OS-A</serial> ← コレ
      <wwn>600508b1001c449a</wwn>
      <vendor>ATA</vendor>
      <product>LOGICAL VOLUME</product>
      <alias name='scsi0-0-0-0'/>
      <address type='drive' controller='0' bus='0' target='0' unit='0'/>
    </disk>
    <disk type='block' device='disk'>
      <driver name='qemu' type='raw' cache='none' io='native'/>
      <source dev='/dev/disk/by-id/scsi-3600508b1001c05e1b6aa134e89343d40'/>
      <backingStore/>
      <target dev='sdb' bus='scsi'/>
      <serial>PDNMF0ARH890OS-B</serial> ← コレ
      <wwn>600508b1001c05e1</wwn>
      <vendor>ATA</vendor>
      <product>LOGICAL VOLUME</product>
      <alias name='scsi0-0-0-1'/>
      <address type='drive' controller='0' bus='0' target='0' unit='1'/>
    </disk>
...

xmlns:qemu='http://libvirt.org/schemas/domain/qemu/1.0'の追記

<domain type='kvm' id='15' xmlns:qemu='http://libvirt.org/schemas/domain/qemu/1.0'>
SSDとして認識されるのを回避する

オプションとして、渡す。

  <qemu:commandline>
    <qemu:arg value='-set'/>
    <qemu:arg value='device.scsi0-0-0-0.rotation_rate=1'/>
  </qemu:commandline>

参考

NIC生やす

82599ESのNICのを追加

ドライバはデフォで当たっている(流石intel nic)

参考:

(必要ならば)NIC名をeth[0-9]に変更

AHV(Host)側で

[root@NTNX ~]# cat << EOF > /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth2
DEVICE=eth2
TYPE=Ethernet
NM_CONTROLLED=no
NOZEROCONF=yes
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
HWADDR=__NIC_HW_ADDR__
EOF

下の手順のようにNICをUIから追加する。

メンテナンスモードに移行できないとタスクが失敗した。

79164df14c6c862d7442b215762b172aa409f209f5dab275568c4893445a5dd9.gif

インストール時の設定

一例として(installerで入力していた情報)

key value
AHV IP 192.168.0.88
CVM IP 192.168.0.89
subnet mask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1

デフォルトのユーザ名・パスワード

AHVのデフォルトパスワード

key value
user root
password nutanix/4u

CVMのデフォルトパスワード

key value
user nutanix
password nutanix/4u

prism(Webコンソール)のデフォルトパスワード

key value
user admin
password nutanix/4u

参考文献


(おまけ)独断と偏見に基づくハイパーバイザーの比較

記事を書いている私はProxmoxユーザー

名前 UI 機能 分かりやすさ ドキュメント量 備考
ESXi HW制約がキビシイ、CPUの制約がネック?
Proxmox VE debian baseで実家の様な安心感、NWが若干貧弱?
nutanix CE インストールさえ乗り越えれば?
  • Proxmox以外は、独自に開発しているハイパーバイザーだったり、独自インターフェースだったりする。
  • Proxmoxはネットワーク周りの設定をUIから行えない
  • UIはNutanixが一番かっこいいと思う(小並感)
  • Nutanixはコミュニティがあるが、トラブルシューティング時の情報はあまり多くない印象
  • ESXiやProxmoxはその辺が充実している気がする。(Proxmoxに至ってはDebianだし)
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