京都大学では, 学内限定のwebサービスをKUINS-II, KUINS-IIIと呼ばれるVPNサービスを通じて提供している.
このVPNサービス,WindowsとmacOSには対応しているものの,公式にはLinuxに対応していない.はい,質問したのは私です...
しかし,何事にも抜け穴はあるものだ.この記事を見て驚愕した,どうやらOpenVpnを使用するとLinuxでもKUINS-IIに接続できるようだ.
ということは,PPTPならKUINS−IIIに接続できるんじゃないか?と思い立ち,この記事を書いてみた.
(追記) PPTPによるサービスは2020年12月に終了するらしい
KUINS-II, KUINS-IIIの違い
接続方法について説明する前にKUINS-IIとKUINS-IIIの違いについてはっきりしておきたい.
KUINS-IIは全学向けに提供されるVPNサービスで,論文閲覧や専攻webページの内部情報を閲覧するぐらいであればこちらで事足りる.
一方,KUINS-IIIは学内をキャンパス地域別にホストIPを持つVPNサービスであり,所属する研究室のvlanに接続することで研究室内のPCやサーバーを操作することができる.
いずれのサービスも,公式にはIKEv2による接続を推奨している一方で,IKEv2に対応していないクライアント向けにOpenVpnやPPTPによる提供も行われている.(LinuxでもパッケージをインストールすることでIKEv2を使用できるが,どう頑張ってもKUINS-IIIには接続できなかった.)
PPTPはKUINS-II, IIIいずれにも対応しているが,OpenVpnはKUINS-IIのみの対応となっているため,今回はPPTPを用いる.
接続の手順
OSはUbuntu 20.04 LTS Desktopを用いた.多分他のLinuxでも接続できると思う.
- ゲートウェイを一覧から選択する.
- ユーザー名はECS-ID@vlan番号.
以上で接続の準備は完了で,あとはVPNのトグルをオンにするとVPNに接続できる.