この記事は技術記事ではありません(が、一応リモートワークの質向上・・・のような名目でこちらに置いています)
この投稿はCoffee Advent Calendar 2023の12日目の記事になります(突然参加させていただきありがとうございました!)
他の方の投稿はこちらから見ることができます。
https://adventar.org/calendars/8676
はじめに
ADVENTERの皆様はじめまして。「いれる」を「淹れる」と書く人が好き、matoruruです。
私はカフェイン中毒なので、毎日のコーヒーが欠かせません。最近はコンビニコーヒーもすごく美味しくなっていますが、やはり自宅でこだわって淹れたコーヒーには敵わないと思っています。
そこで、本記事では私のこだわりの一つである「スッキリしたコーヒー」の淹れ方に焦点を当てて進めさせていただきます。
「スッキリ」とは
ここでは「スッキリ」を以下のようにゆるく定義したいと思います。
- 濃すぎない
- コーヒーの微粉が沈んでいない(舌触りがいい)
- 水っぽくない
- 雑味がない
- 何杯でも飲める
- お菓子と合わせるよりも食後に単体で飲みたい
豆の焙煎度合い
あまり深煎りすぎるとコーヒーの香りが強くてたくさん飲むには疲れてしまうので、爽やかな浅煎りに寄せたいです。ただ浅すぎても酸っぱいので、ミディアムローストあたりを選びます。
豆の種類はお好みでOKです。
ぜひ、チェーン店ではなく目の前で焙煎してもらえる街のコーヒー屋さんで買ってみてください。焙煎を待っている間にコーヒーとお菓子を出してくれるところも多いです。
豆の賞味期限
こだわりに耐えうる期限は焙煎2日目から1週間程度だと思ってください。焙煎当日は豆の中に炭酸ガスが豊富で抽出がうまくいかないので、使えるのは2日目からです。
古くなると酸化が進むので雑味が出てきてしまいます。
豆の挽き加減
粗挽き一択です。
細かい挽き方にしてしまうと、お湯に触れる面積が増え、さらに微粉がフィルターを詰まらせて抽出時間が長くなってしまい、豆の美味しい部分を超えて雑味を出す原因となるためです。
逆に、粗挽きの場合は抽出時間が短くなって味や香りを薄くしてしまうことがあります。しかし、この問題点は使用する豆の量を増やしてお湯と触れる面積をしっかり確保することで解決できます。
粗挽きの豆をたっぷりと贅沢に、挽いたらすぐに使いましょう。
コーヒーミル
良いやつを使いましょう。
安いものは挽き加減が安定せず粉のサイズがバラバラになってしまうため、味が安定しません。また、微粉も出してしまうので雑味の原因になります。
電動ならナイスカットミル、手動ならみんなの憧れコマンダンテがおすすめ。
使用する抽出器具
王道のドリッパーや、フレンチプレス、マキネッタ、など器具は色々あるため迷うところです。使う器具の特性によって味や舌触りにも影響が出てくるので、とても重要な選択になります。
ここで、「スッキリ」の条件に挙げた「コーヒーの微粉が沈んでいない」を考えてみます。フレンチプレスとマキネッタで淹れたコーヒーは粉っぽくなってしまいがちなので、ここでは選択肢から外します。
使用する器具はドリッパーに決まりました。
使用するドリッパーの形状・材質
ドリッパーは種類が豊富なため、一旦形状や材質を列挙します。
形状
- 台形
- 円錐
穴の数
- 1
- 2
- 3
材質
- 陶器
- 金属
- 耐熱プラスチック
まず、形状は円錐を選びます。台形はお湯を滞留させ抽出時間を長くしてしまうため、スッキリ感の演出には円錐の方が向いているからです。
穴の数は円錐のため必然的に1つになります。
材質は陶器または金属を選びます。プラスチックは熱湯に触れると独特の匂いがするので、できるなら避けたいところです。
最も手軽に手に入るのがプラスチック製なので妥協しそうになると思いますが、どうか耐えてください。
使用するフィルターの材質
フィルターはその材質の特徴によってコーヒーの味を大きく左右します。選択肢としては紙製、布製(ネル)、金属製があるので、それぞれのメリットとデメリットを列挙してみます。
紙製のメリット🙆
- 最も手に入りやすい(スーパーでもコンビニでも買える)
- コーヒーの微粉が落ちない
- コーヒーオイルを吸うためスッキリした後味を得られる
紙製のデメリット🙅♀️
- コーヒーオイルを吸うため香りが落ちる
布製のメリット🙆
- (紙製のメリットとほぼ同じ)
- ネルドリップはかなりのこだわりポイントになるため気分がいい
- 洗って再利用できるため愛着がわく
布製のデメリット🙅♀️
- (紙製のデメリットとほぼ同じ)
- 手に入りにくい
- 手入れが面倒
- カビが生えたら健康を害す恐れあり
金属製のメリット🙆
- コーヒーオイルまで抽出できるので風味が豊かになる
- (純金メッキの場合)化学変化に強く味や香りに影響しない(これは信仰心強めな感じが否めない気もするが・・・)
金属製のデメリット🙅♀️
- 手に入りにくい
- コーヒーの微粉が落ちる
- 目に詰まった微粉を洗い落とすのが面倒
この中から選びます。布製は手入れが面倒なのでまず外しましょう。
残るは紙か金属ですが、ここは完全に好みの問題になります。紙製のメリットと金属製のメリットを見比べるとわかると思いますが、コーヒーオイルの有無の良し悪しは好みによって変わってきます。
また、金属製のデメリットにある「コーヒーの微粉が落ちる」に関しては、質の良いミルが手元にある場合はそもそも挽きの段階で微粉を抑えることが可能なため、あまり気にする必要がなくなります。そのため実はどちらでも良いのですが、今回は更なるスッキリ感追求のために紙を採用してオイルを排除することにしましょう。(良いミルをお持ちの方はぜひ金属製も試してみてください!)
お湯の温度
だいたい90度前後と言われていますが、毎回お湯の温度を測っているのではリモートワークの妨げになってしまうので、簡単な方法で素早く最適な温度に持っていきたいです。
おすすめの方法は以下の通り。
用意するもの
- 清潔なヤカンまたは電気ケトル
- 清潔なドリップポット(注ぎ口が細長いタイプ)
手順
- ヤカンまたは電気ケトルで水を沸騰させる。
- 沸騰したらお湯を常温のドリップポットに移す
これでOKです。
ここまでのまとめ
たくさん情報を散りばめてきたので、ここで一旦整理します。
豆の焙煎度合い
ミディアムロースト(豆の種類はお好み)
豆の賞味期限
2日目から1週間
豆の挽き加減
粗挽き
コーヒーミル
良いやつ
抽出器具
円錐型の陶器または金属製のドリッパー
フィルター
紙製
最適なお湯の温度の作り方
沸騰したお湯を常温のドリップポットに移す
淹れ方
ようやくここまで来ました。やっとコーヒーを淹れて飲めます。説明はおおかた済んでいるので、ここではシンプルに手順を列挙していきます。
- 水を火にかけてお湯を沸かす。
- 豆を30g(通常の2〜3倍の量)用意し、ミルで粗挽きにする。
- コーヒーカップを用意し、上にドリッパーとフィルターを置く。
- 挽いた粉をフィルターの中に入れて横に振って平らにならす(指やスプーンなどで押さない)。
- 沸騰したお湯をドリップポットに移す。
- 蒸らしのため、粉にお湯を染み込ませる(抽出ではなく粉を全体的に濡らす感じ。お湯はフィルターではなく粉にかける)
- 20秒待つ(焙煎したての良い豆ならこの時点でムクムクと膨らんできます!)
- 膨らんだ山を潰さないように、中央あたりで小さい円を描くようにして一定量のお湯を注いで抽出していく(山の上にある泡に雑味があるので、これを着地させないようにずっと浮かせる感じ)。
- カップの半分くらいまでコーヒーが溜まったら、抽出し切らずにドリッパーをカップから外す(最後まで抽出し切ると雑味が入るため)。
- カップのコーヒー液にお湯を注ぎ入れ、飲みたい量まで薄める(美味しい部分はほとんど抽出し終わっているので、2倍~3倍くらいに薄めても全く問題ない)
- 完成!☕️
雑味のない美味しいスッキリコーヒーを楽しんでください。
まとめ
最後の薄める工程に驚いた方もいるかもしれませんが、コーヒーの旨味や風味はほとんど最初の少量の時点で抽出し終わっているため、味が薄くなりません。ぜひ思い切ってチャレンジしてみてください。
明日以降の方の記事も楽しみにしてます✌️