こちらの記事で作っているおうちKubernetesのRaspberry Piに設定を加えていきます。
環境
機器
- Raspberry Pi 4 Model B
- PoE+ HAT
OS
- Ubuntu Server 22.04.3
ファンの動作音について
PoE+ HATのファンの動作には5段階あり、
- 停止
- 起動 (poe_fan_temp0)
- 速く回転 (poe_fan_temp1)
- さらに速く回転 (poe_fan_temp2)
- 最高速で回転 (poe_fan_temp3)
の順でCPUの温度に応じて推移していきます。
私の聴力ではpoe_fan_temp2のあたりから音が聞こえ始め、poe_fan_temp3ではとても耳障りになります。
デフォルト設定
40度でファンが起動し、55度で最高速になります。
冬に電源を入れただけでも45度前後にはなっているため、適当にyes
コマンドでも実行すれば即座に最高速で回りだします。
おすすめ設定
冷却ファンの動作を制限するため、CPUやボードの温度が高くなります。これはパフォーマンスへの影響や寿命を縮めることにつながる可能性があります。本設定を適用する際は自己責任で実施ください
設定ファイルは/boot/firmware/config.txt
にあります。編集にはルート権限が必要なためsudo vim
などで開きましょう。
以下の設定を追記します。
/boot/firmware/config.txt
dtoverlay=rpi-poe-plus
dtparam=poe_fan_temp0=60000,poe_fan_temp0_hyst=2000
dtparam=poe_fan_temp1=70000,poe_fan_temp1_hyst=2000
dtparam=poe_fan_temp2=80000,poe_fan_temp2_hyst=2000
dtparam=poe_fan_temp3=85000,poe_fan_temp3_hyst=5000
再起動して完了です。
sudo reboot
動作音が静かになっていることに気づいたら成功です!
CPU温度の確認方法
sensors
コマンドで確認できます。
> sensors
cpu_thermal-virtual-0
Adapter: Virtual device
temp1: +78.9°C
sensors
コマンドが見つからなければsudo apt install lm-sensors
でインストールしてください。
まとめ
静かで快適なラズパイライフを!