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kintoneから見積書をメールで送る(CustomineとSendGridの設定)

Last updated at Posted at 2024-04-03

はじめに

kintoneでお客様の開発支援をしていると、標準機能では実現出来ない要求(自動入力、帳票出力、メール送信、バッチ処理、バーコード読み取り等々)全てに応えるために、Customineを入れちゃおうってなることがよくありますよね。
今回はCustomineとSendGridで見積書のメール自動送信を実装したのですが、他で詳しく書いてる記事が少なかったので、本記事で共有しておこうと思います。

この記事の対象者

  • kintoneのデータを使ってメールを送りたい。
  • CustomineとSendGridの連携方法が分からない。

今回実装したメールを送る流れ

  1. kintoneで見積情報をレコード登録する。
  2. 登録した情報を使って見積書を生成する。
  3. ボタン押下でお客様に見積書をメール送信する。 ← ★本記事の内容

※本記事では3.をCustomineとSendGridで実装しており、その具体的な設定を紹介します。
image.png

設定方法

下記を設定する必要があるので、順に説明していきます。

  • SendGridの設定
  • Customineの設定

SendGridの設定

API Keyの取得

image.png
Settings > API Keys > Create API Keyで、

  • API Key Nameを入力(分かりやすければ何でも良いです。今回はMail Sendとしてます)
  • Restricted Accessにチェック
  • Access DetailsでMail SendをFull Accessに変更

上記設定を行うと、API Keyが表示される。(設定後は再表示できないので控えておく)

Sender Authentication

image.png
Settings > Sender Authentication > Single Sender Verification > Get Startedで、

  • From Name(メール受信者に表示される差出人名)
  • From Email Address(メール受信者に表示される送信元メールアドレス)
  • Reply To(メール受信者が返信した時の返信先メールアドレス)
  • Company Addrres / City / Zip Code / Country(会社の所在地)
  • Nickname(差出人情報を一意に識別する名前、メール受信者には表示されない)

上記設定を行うと、「From Email Address」に登録したメールアドレスに認証メールが届く。認証を完了させると、VERIFIEDが「赤✖」から「緑✔」に変化する。

本記事ではSingle Sender Verificationで登録していますが、本来はなりすましメール対策のためにDomain Authenticationで設定した方が良いです。
詳しい設定方法はこちらをご参照ください → https://funecyblog.com/manual/150

Customineの設定

image.png

処理の流れは下記に記載しましたが、1つ1つの詳細設定は上の画像でご確認ください🙇(もし設定内容が分からなければ、Customineドキュメントを見てください)

kintoneアプリのカスタマイズ

  • 見積もりアプリ詳細画面でボタン表示
  • ボタン押下後に確認ポップアップ
  • WebHook起動(疑似的にWebhook「レコード追加」発生)
  • メール送信後に完了ポップアップ

kintoneアプリのWebhook

  • 見積書の取得元アプリのAPI接続
  • メール文面の取得元アプリのAPI接続
  • 見積もりレコード取得
  • テンプレレコード取得
  • SendGridでメール送信(SendGridの設定で取得したAPI Keysを入力)

kintoneの「アプリの設定」で下記設定が必要になります。

  • API接続(Customineの処理でkintoneアプリを参照する)
    APIトークンの生成で「レコード閲覧」にチェックし、表示されたAPIトークンをCustomineで入力する。
  • Webhook(kintoneレコードが追加された時にCustomineの処理を起動させる)
    CustomineでWebhook作成した時に表示されるWebhook URLを入力し、通知を送信する条件で「レコードの追加」にチェックする。

image.png

実際に送られたメール

image.png
こんな感じでkintoneレコード情報を使って見積書を添付したメールが送れました。

おわりに

見積書作成とメール送信であれば、PrintCreatorとkMailer使えば良いじゃんという考えもありますが、CustomineとSendGridの組合せの方がそもそも値段が安いし、SendGridは大量のメール送信にも対応しており、Customineはkintoneの操作性・見た目とか他にも色々な機能を実装できるので、お得かなと思っております。

今回Qiita初投稿&kintoneに関する投稿でしたが、最近PowerPlatformを勉強し始めたので、今後はたぶんそっちの記事が多くなると思います。

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