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レクシン[REQXIGN]に言われた通りに構築してみる!(AIでkintone開発)

Last updated at Posted at 2025-03-10

はじめに

こんにちわ、ノベルワークスのレクシンマンこと、まとっち(@matoi_thai)です。

5月に製品版リリースを控えたレクシン[REQXIGN]のβ版ですが、レクシンの前身となる開発ツールだった頃から、どれほど進化したのか試してみたので、個人の見解で好き勝手に評価してみます!

レクシン[REQXIGN]とは

kintone開発に特化したAIサービスで、要件定義、設計、アプリの作成、カスタマイズ実装までをアシストしてくれるサービスです。

\\ 📢レクシン[REQXIGN] β版 第2弾 受付中✨ //

こんな人に見てほしい

  • 自分のkintone開発が最適になっているか自信がない人
  • kintone開発の要件定義や設計などの資料作成が苦手な人

レクシンβ版で僕がやったこと

  • 業務改善の打合せメモをレクシンに投入
  • 各ドキュメントをレクシンで自動生成
    • ① 要件定義工程📋🧐
    • ② 設計工程📜⚙️
    • ③ 開発工程💻🛠️(β版のため使えず…)
  • レクシンが生成した設計通りにkintone構築

● 業務改善の打合せメモをレクシンに投入

image.png
下記の打合せメモをレクシンにインポートしました。
(今回は要約を入れましたが、会議の文字起こしをそのまま入れても良いです)

社内備品管理システムの課題と解決策
# 現状の課題
・手動管理による記録漏れ: Excelでの備品管理は手作業が多く、記録ミスが発生しやすい。
・口頭・メールでの貸出申請: 申請が非統一のため、正確な情報管理が困難。
・無断持ち出しの発生: 貸出手続きをせずに備品が使用されるケースがある。
・返却期限の不徹底: 期限管理が曖昧で貸出状況が不透明。
・備品状態のチェック不足: 返却時の状態確認が徹底されておらず、故障や破損の責任が不明確。

# システム化による改善策
・貸出アプリの導入:口頭・メール申請を廃止し、システム上で貸出申請・返却管理を実施。
・返却期限のリマインド通知:期限前に使用者および上長へ自動通知を送り、返却忘れを防止。
・貸出理由を選択式に統一:「社内会議」「テレワーク」などの選択肢を設定し、統計データを活用。
・備品の利用履歴の可視化:使用頻度を分析し、不要な備品の整理や追加購入の判断に活用。
・返却時の状態チェックの強化:「問題なし」「傷・汚れあり」「故障」などの情報を記録し、トラブル防止。

# システム構成
・貸出アプリ(貸出・返却の管理)
・備品マスタ(備品の基本情報管理)

# ユースケース
・総務: 備品マスタで備品の登録・状態管理を実施。
・使用者(社員): 貸出アプリで貸出申請・返却処理を実施。
・貸出アプリ: 備品マスタと連携し、備品の選択が可能。

● 各ドキュメントをレクシンが自動生成

あとはボタンをポチポチしてたら、約1分で全てのドキュメントが自動生成されます。

各ステップで自動生成されたドキュメントを都度確認し、自分の思い通りに修正できます。その場合は、修正された内容で後続のドキュメントを生成してれます。

ただし、今回はレクシンの実力だけを見せるため、人間の意志を介さないようにしました(途中の修正は行いませんでした)。

① 要件定義工程📋🧐

image.png

①-1 システム概要書

image.png

①-2 機能要件

image.png

①-3 非機能要件

image.png

①-4 業務フロー図

image.png

①-5 プラグイン提案書

今回は全ての機能要件の「実装方法」が”標準機能”で対応することになったため、プラグイン提案書は生成されていませんでした。

※ レクシンがプラグインを必要と判断した時は、下表のように提案してくれます。(今度、別記事で紹介します👀)
image.png


② 設計工程📜⚙️

image.png

②-1 アプリ設計書

image.png

②-2 フィールド設計書

image.png

②-3 ER図

image.png

②-4 システム構成図

image.png


③ 開発工程💻🛠️

image.png

β版ではまだ開発工程の機能は使えませんでしたが、カスタマイズ仕様書とサンプルアプリを自動生成する機能が実装される予定です。

● レクシンが生成した設計通りにkintone構築

② 設計工程📜⚙️のドキュメントを見ながら、kintone構築しました。
※フィールドタイプ、必須設定、ルックアップなど、ほぼ書いてある通りに設定してます。
image.png

当然ですが、普通に運用できます!

自分の好み的には、こういう設定がいいな~とか、この名前の方がいいでしょ、みたいな部分はあるものの、運用できるレベルには良い感じの設計になっています。

レクシンβ版のここがスゴイ!ここが惜しい!

すごいと思う点👏🚀

  • 開発に必要な要件・設計が分かる
    kintoneユーザーの9割以上は非IT部門ですが、これがあれば、システム開発に必要な要件の抜け漏れを防止できたり、適切なアプリ開発を進められるようになると思います。

  • フローや図で視覚的に分かりやすい
    文章や表だけでなく、業務フロー図・ER図・システム構成図も生成されるため、視覚的に理解しやすいです。それらをパワーポイントのように編集できるのも便利です。

改善してほしい点🔧🔄

  • 要件が後流に反映されないことがある
    順番にドキュメントを生成していく中で、いつの間にか忘れられてる要件がありました。(今回で言うと、返却時の状態チェックの話が途中で消えてました…)

  • 詳細設計が最適になっていないと思う
    AIなのでしょうがないと思うけど、kintoneにある程度慣れた人からすると、なんでここでこの入力項目?とか、なんでこのフィールドタイプ?みたいな設計がありました。

これらの問題は、生成されたドキュメントを編集できるので、自分で都度修正すればいいのですが、その辺りが改善されたらかなり手間が省けてうれしいです。

おわりに

β版なので、まだイケてない点もありますが、製品版でのパワーアップに期待です!
ちなみにβ版受付再開してますので皆さんも実際にレクシン触ってみてください~!

あとがき💭📝
今回はレクシンの力試しをしてみました。

与えた情報に基づいて提案をしてくれたり、ドキュメントをまとめてくれたりと、時間削減の面では◎。

効率化によって生み出された時間を、人が「顧客にとってどんな未来が最良なのか?」「本質的な課題解決とは?」と相手を想って考える時間に費やせるようになると感じました。

レクシンの提案に【人ならではの気づき】をプラスし、より良いシステムを提案していきたいです。

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