道に迷ったけれど通り抜けたので、メモを残しておく。
問題点
古い Kobo Touch eReader を引っ張り出してきて、ファクトリリセットしたら、firmware が 1.9.17 とかいう古臭いやつに戻ってしまった。Kobo は初回設定時にアカウントと紐づける必要がある。
しかし、このファームは古すぎてWiFi経由での初期設定に対応していないため、USB経由で PC上の kobo desktop に接続しなければならないが、Windows10上の Kobo Desktop では、途中でデバイスを認識できずに初回設定を完了できない、しかもマスストレージとしても参照できなくなってしまう、という問題を抱えている。
解決手順
そこで、無理やりファームアップして使えるようにしてやる。
Koboのファームアップデートは、マスストレージとして見えるファイルシステムの .kobo
というフォルダに KoboRoot.tgz や Kobo.tgz などのファイルを配置したうえで再起動することで、起動中に展開されるという動作になっている。
2016-08-16現在、最新ファームは 3.19.5761。
http://soranoji.air-nifty.com/blog/2016/01/kobo-fw3195761-.html を参考に、
ここから落とせる kobo-update-3.19.5761.zip を使う。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660
zipを展開すると、以下のファイルがでてくる:
upgrade/
KoboRoot.tgz
manifest.md5sum
ちょっと寄り道。
ここで、KoboRoot.tgz にちょっと加工をしてやる。参考はここ:
Bash on Ubuntu on Windows でやった。
ファイルを取り出し、rcSを編集する:
$ mkdir work
$ cd work/
$ tar xzf ../KoboRoot.tgz ./etc/init.d/rcS
$ vi etc/init.d/rcS # 下の方に /mnt/onboard/run.sh という行を追加してやる (あとでかく)
$ tar uzf ../KoboRoot.tgz ./etc/init.d/rcS
こんなかんじの run.sh を作っておく。
あとでかく
ファームをアップデートする
ファクトリリセットして、kobo desktop が起動していない状態で(ここ重要)、USBで接続すると D:ドライブとかが登場する。 .kobo
フォルダの中にさっきの3つを、D:直下に run.sh をそれぞれ置く。
取り出し→USBを抜く、と、更新が始まる。
更新→再起動後、
Welcome to Kobo!
Set up your eReader in just a few every steps
Set up over Wi Fi
Don't have a Wi Fi network?
Set up over Wi Fi
を選べるようになっているので、それを選んで進む。
WiFiネットワークスキャン、SSID選択画面、APパスワード入力画面を経て、rakuten ID とパスワードを入力することで初回設定が完了する。
最後に、設定ファイルのバックアップをしておこう
KoboReader.sqlite にある user テーブルに初回設定の情報が格納されているので、これをバックアップしておく。
XXX このへんをみると、いろいろ楽しい設定やらパッチなどがそろっているので遊ぶ。あとでかく