Intel MacでFlutterインストール後にiOSエミュレーターが起動できなかった問題と解決策

概要：問題と解決策

問題：

• macOS（Intel）環境でFlutterとXcodeをインストール後
• iOSエミュレーターが起動できない
• エラーメッセージ：Failed to launch iOS Simulator: Error: Emulator didn't connect within 60 seconds

原因：

• CocoaPodsがインストールされていない
• Xcodeの必要なiOSシミュレーターコンポーネントが未インストール

解決策：

1. CocoaPodsをインストール：brew install cocoapods
2. Xcodeを開き「Settings」→「Components」から必要なiOSコンポーネントをダウンロード

環境構築の手順

以下の手順で環境構築しました

1. Flutter SDKのインストール（macOS Intel環境）
2. VSCodeへのFlutter拡張機能のインストール
3. Xcodeのインストール（iOS開発に必須）

問題発生の状況

VSCodeでの作業手順：

1. Flutterの拡張機能をインストール済みの状態
2. コマンドパレット（Cmd+Shift+P）から「flutter: New Project」を選択してプロジェクトを作成
3. 再びコマンドパレットから「flutter: Select Device」を選択
4. 「Start iOS Simulator」を選択

発生したエラー

Failed to launch iOS Simulator: Error: Emulator didn't connect within 60 seconds

原因の調査

何が問題なのかを確認するため、ターミナルでflutter doctorコマンドを実行しました。

[!] Xcode - develop for iOS and macOS (Xcode 16.3)
    ✗ Unable to get list of installed Simulator runtimes.
    ✗ CocoaPods not installed.
        CocoaPods is a package manager for iOS or macOS platform code.
        Without CocoaPods, plugins will not work on iOS or macOS.
        For more info, see https://flutter.dev/to/platform-plugins
      For installation instructions, see https://guides.cocoapods.org/using/getting-started.html#installation

診断結果から2つの問題が確認できました：

1. シミュレーターランタイムのリストが取得できない
2. CocoaPods（iOSプラグイン用のパッケージマネージャー）がインストールされていない

解決策

1. CocoaPodsのインストール

まず、Homebrewを使用してCocoaPodsをインストールしました：

brew install cocoapods

インストール後、再度flutter doctorを実行しましたが、まだ問題が残っていました：

[!] Xcode - develop for iOS and macOS (Xcode 16.3) [1,104ms]
    • Xcode at /Applications/Xcode.app/Contents/Developer
    • Build 16E140
    ✗ Unable to get list of installed Simulator runtimes.
    • CocoaPods version 1.16.2

2. iOSシミュレーターコンポーネントのインストール

CocoaPodsをインストールしても問題が解決しなかったため、Xcodeの設定を確認しました。

Xcodeを開き、「Settings」→「Components」を確認したところ、iOSのコンポーネント（シミュレーター）がダウンロードされていないことが判明しました。

必要なiOSコンポーネントをダウンロードしてインストールした後、再度iOSシミュレーターの起動を試みたところ、正常に起動できるようになりました。

まとめと反省

最初に実行したflutter doctorコマンドをよく読まず、ブラウザでの確認が済んだので「最低限の状況は整った！」と作業を進めていました。
iOSの確認してみよーと試してみたらエラーが出て、flutter doctorコマンドを実行せず「なぜ？」が先行し、時間を浪費しました。

次回からは診断コマンドを先に実行し、エラーメッセージをしっかり読んで対応します。