macOSでスニペットといえば、「Clipy」や「Dash」といったアプリや、「Alfred」のスニペット機能を使っている人も多いはず。
そんな中、プログラマだからこそ使いこなせるアプリ「Snippety」が便利なので紹介します。
以下のサイトからAppStoreに飛んで、AppStoreからインストールしてみましょう。
(無料です)
スニペット機能は基本
インストールして起動すると、メニューバーにアイコンとして表示されます。
そして、使うときには[Shift]+[Command]+[Space]を押すと、候補が表示され、選択するだけで入力できます。
このスニペットはメニューバーのアイコンやショートカットキーから新たに作成できます。
これだけであれば、VSCodeのスニペットでも十分ですし、他のアプリでも簡単です。
インクリメンタルサーチが可能
登録してあるスニペットが増えてくると、候補を選ぶのが大変になります。
しかし、候補が表示された画面で検索欄に入力すると、その内容が含まれるスニペットがインクリメンタルに絞り込まれます。
先頭でなくても、一部を入力するだけで順次補完されるので、記憶の片隅にある単語を入れれば見つけられます。
また、キーワード設定やグループ分けもできるので、うまく設定しておけばさらに高速に見つけられます。
テキストの変換があらかじめ用意されている
大文字への変換(Upper Case)や小文字への変換(Lower Case)、行の結合(Join)、分割(Split)、ソート(Sort)などはText Transformationとして用意されており、簡単に使えます。
ワンライナーでコマンドを実行できる
スニペットだけなら他のツールでも十分ですが、プログラマにおすすめなのが、コマンドを実行できることです。
例えば、ある範囲を選択して「say」コマンドを実行すれば、選択した文章を読み上げてくれます。
これを、コマンドでターミナルから実行するのではなくスニペットとして「say」を登録しておくのです。
単一のコマンドだけでなく、パイプも使えるので、「sort | uniq」と指定しておけば、重複を除去できます。
もちろん、「bc」コマンドに渡せば計算式を計算した結果で置き換えることも可能です。
もっと高度なシェルスクリプトを書けば、複雑な処理を実行して置き換えることもできます。
iCloudで連携できる
保存したスニペットはiCloudで連携できるので、複数の端末の間で同期できます。
さらに、iOSアプリも用意されており、iPhoneやiPadから気になった言葉をスニペット登録できます。
(文字列を選択して、「共有」→「Snipetty」を選ぶ)
入力するときにはアプリから選択して、クリップボードにコピーして貼り付けられます。
M1 Macでも動く
ユニバーサルアプリになっており、Apple Silicon搭載のM1 Macでも動作しますので、最新の環境でも問題ありません。
まとめ
単純なスニペットであればVSCodeでも十分ですし、ワンライナーを実行するだけならターミナルで十分かもしれません。
でも、これがテキストエディタだけでなく、ブラウザの入力欄やメールソフトでもショートカットキー1つで使えるので、設定すればするほど便利になります。
このようなアプリが無料で使えることに感謝。
詳しくは作者のサイトを見てください。
https://wojciechkulik.pl/snippety