エスケープシーケンスとは
エスケープシーケンス「\」は、文字列として入力できない特殊な文字を入力することができます。
例えば「\n」は改行の意味を持つ特殊な文字となるため、文字列の改行したい位置で「\n」を入力すると、直後の位置から改行されて表示されるようになります。
また、エスケープシーケンスを使う場合は、ダブルクオーテーション「"」で文字列を囲う必要があります。
エスケープシーケンスの種類
エスケープシーケンスの代表的な記述方法は以下のようなものがあります。
コード | 意味 |
---|---|
\n | 改行 |
\r | キャリッジリーターン |
\t | タブ |
\\ | バックスラッシュ |
\$ | $文字 |
' | シングルクオーテーション |
" | ダブルクオーテーション |
実際に入力してみます。
test1.php
<?php
echo "次の位置で\n改行します\n";
echo "次の位置で\tタブを使います\n";
echo "バックスラッシュ「\\」を表示します\n";
echo "ダラー「\$」を表示します\n";
?>
出力結果は次のようになります。
次の位置で
改行します
次の位置で タブを使います
バックスラッシュ「\」を表示します
ダラー「$」を表示します
また、シングルクオーテーションで囲われた文字列でシングルクオーテーションをエスケープしたいときは、以下のように書きます。
test2.php
<?php
echo 'シングルクオーテーション「\'」を表示します';
?>
出力結果は以下のようになります。
シングルクオーテーション「'」を表示します
逆にダブルクオーテーションはダブルクオーテーションで囲われていないとエスケープシーケンスの記述ができないので注意しましょう。
test3.php
<?php
echo "ダブルクオーテーション「\"」を表示します";
?>
出力結果は以下のようになります。
ダブルクオーテーション「"」を表示します
シングルクオーテーションとダブルクオーテーションをエスケープさせたいときは注意が必要です。