この記事はプログラムの構造をProcessingを通じて理解していくための記事です。
今回は変数について書いていきます。
目次
0.変数とは何か
1.変数の種類
2.変数を使ったプログラムの例
0.変数とは何か
変数はデータをいれる箱のようなもの。
//変数aに5を代入する。
int a = 5;
//変数bに10を代入する。
int b = 10;
//a + b の結果を表示する。
println(a + b);
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注意:
Javaで変数を使うときは、その変数がどんな種類なのかを指定する必要がある。
NG : a = 5
OK : int a = 5
種類には整数を表すint,浮動小数点数を表すfloat,文字列を表すString、色を表すcolorなどがある。
参考記事:
図で理解するJavaの参照
Point:
プログラムでは、イコール記号(=)は、代入を示す。
左向きの矢印だと考えるとわかりやすい(かも)。
int a ⬅︎ 5
1.変数の種類
変数には Built-in variables と User-defined variables がある。
size(600,400);
rect(0,0,width-100,height-100);
Point : Built-in variables
あらかじめ用意されている変数。
width(=画面の横幅),height(=画面の縦幅),mouseX(=マウスのX座標),mouseY(=マウスのY座標)...など。
この場合、
width = 600
height = 400
を自分で定義しなくても使える。ラッキー!
Point : User-defined variables
自分で定義して使う変数。
使用方法:①宣言→②初期設定→③使用
使用方法(例)
①宣言(こんな変数使おうと思ってます!)
int a;
②初期設定(この変数はこんな値にしときます!)
a = 10;
③使用(それじゃあ使います...!)
println(a);
※宣言と初期設定は同時にできる
(例)
int a = 5;
2.変数を使ったプログラムの例
◯mouseX,mouseYを使ったプログラム
//プログラムが始まった時に1回だけ実行される。
void setup(){
//画面の大きさを決める
size(600,400);
}
//無限ループ
void draw(){
//マウスの場所によって、四角形の面積が変わる。
rect(0,0,mouseX,mouseY);
}
Point :
setup() は{}の中の処理を1回のみ繰り返す。(初期設定みたいなもの)
draw() は{}の中の処理を無限に繰り返す。(無限ループ)
rect(四角形の左上端のX座標、四角形の左上端のY座標、横の辺の長さ、縦の辺の長さ);
◯mouseX,mouseYを使ったプログラム②
//最初に1回だけ繰り返す
void setup(){
//画面の大きさを決める
size(510,510);
}
//無限ループ
void draw(){
//淵を描かない
noStroke();
//図形の中を何色で塗るか決める→(R,G,B)
fill(mouseX/2,mouseY/2,255);
//円の中心の座標と横幅、縦幅をきめる。
ellipse(mouseX,mouseY,30,30);
}
◯自分で変数を定義して、円を横に移動させるプログラム
//float型の変数xposを定義する。
//xのポジションを表す変数。
float xpos = 0;
void setup(){
size(510,200);
background(0);
}
void draw(){
//円の中は塗りつぶさない。
noFill();
stroke(100,230,random(180,255));
//円のx座標はxposによって決まる。
//円の大きさはランダムにする。
ellipse(xpos,height/2,random(100),random(100));
//xposを10ずつ増やしていく。
xpos += 10;
}
◯自分で変数を定義して、円を横に移動させるプログラム②
//float型の変数xposを定義する。
//xのポジションを表す変数。
float xpos = 0;
void setup(){
size(510,200);
}
void draw(){
//ループの度に、背景を塗り直してみる。
background(0);
//円の中は塗りつぶさない。
noFill();
stroke(100,230,random(180,255));
//円のx座標はxposによって決まる。
//円の大きさはランダムにする。
ellipse(xpos,height/2,random(100),random(100));
//xposを10ずつ増やしていく。
xpos += 10;
//円が画面から飛び出したらまた左から出てくるようにする。
if(xpos > width){
xpos = 0;
}
}
最後に
読んでいただきありがとうございました。
より良い記事にしていくために御意見、ご指摘のほどよろしくお願いいたします。