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[Processing×Java] ループの使いかた

Last updated at Posted at 2020-07-01

この記事はプログラムの構造をProcessingを通じて理解していくための記事です。
今回はループについて書いていきます。

gradation01.png

目次
0.何のためにループを使うか
1.forループについて
2.ループを使ったプログラムの例

0.何のためにループを使うか

反復的な処理をまとめるために使う。
下のプログラムは、1から10まで数の総和を効率的に求めるためのプログラム。

loop00.java
//変数 sum は求めたい総和
int sum = 0;

//1から10までiを1ずつ足していく。
for(int i = 1;i < 11;i++){
  //総和(新) = 総和(旧) + i
  sum = sum + i;
}

//総和をコンソールに表示する。
println(sum);
55
i sum sum + i
1 1 0 + 1
2 3 1 + 2
3 6 3 + 3
4 10 6 + 4
5 15 10 + 5
6 21 15 + 6
7 28 21 + 7
8 36 28 + 8
9 45 36 + 9
10 55 45 + 10

Point :
ループを使うためには、似たような反復動作の中から共通の部分(性質・法則)を見つけなければいけません!
つまりどの部分を反復させるかを見極める必要があります。

1.forループについて

forループ

forループはループをつくるための手段の1つです。
whileループとやることは変わらないですが、こちらの方がコンパクトでわかりやすいので、こちらを紹介していきます。

◯線を繰り返し描いていくプログラム

loop01.java
//画面の大きさを決定する。
size(500,250);
//線を20pxおきに配置する。
for(int i = 0;i < width;i += 20){
  line(i,0,i,height);
}

loop03.png

Point : i < widthの範囲内で、(i,0)から、(i,height)に引いた直線を20pxおきに描いていくプログラム。

forループの実行順番(このプログラムで例えると...)

iの値は何ですか? : 0です!

iの値(=0)は i < width を満たしていますか? : True!

処理の実行

i += 20 しときますね!

iの値は何ですか? : 20です!
:
:
iの値は何ですか? : 500です!

iの値(=500)は i < width を満たしていますか? : False!(ループ終了)

Point : i += 20 は、i = i + 20 を略して書いたものです。

○forループのイメージ

スクリーンショット 2020-06-30 20.40.02.png

Point : 300円におさまるように遠足のお菓子を選んでいくあの感じに近いかもしれないです...

2.forループを使ったプログラムの例

◯線を少しずつずらしていくプログラム

variable02.java
//画面の大きさを決める
size(500,500);
//背景の色を決める
background(0);

//i < widthを満たす間、iを10ずつ増やしていく。
for(int i = 0;i < width;i += 10){
  //線の色を決める
  stroke(53,183,193);
  //(0,i)から、(i,height)まで線を引く
  line(0,i,i,height);
}

loop03.png

Point : Processingの座標
スクリーンショット 2020-06-30 20.42.39.png
画面下にいくほど、yの値が大きくなるのが特徴。

◯ランダムに線を描いていくプログラム

variable03.java
//画面の大きさを決める
size(500,500);
//背景の色を決める
background(0);

//i < widthを満たす間、iを1ずつ増やしていく。(500回繰り返す)
for(int i = 0;i < width;i += 1){
  //線の色を決める
  stroke(#640915);
  //ランダムな地点からランダムな地点まで線を描く
  line(random(500),random(500),random(500),random(500));
}

loop10.png

Point : random(min,max);
minからmaxまでの範囲のランダムな値を返す(出力する)。
minは省略可能。

Point : iが0,1,2,....498,499になるまでの間、つまり500回ループを繰り返す

Point : 色は(R,G,B)のような選び方以外にも方法がある。
メニューバーの[ツール]→[色選択]→好きな色を選択

◯ループとアニメーション

アニメーションをつくるには、draw()を使うのが効果的です。

variable03.java
//円の大きさを表す変数sを自分で定義する
float s = 0;

//1回のみ繰り返す
void setup(){
  size(600,600);
  //デフォルトは毎秒60フレーム
  frameRate(10);
  background(0);
}

//無限ループ
void draw(){
  //サイズを1ずつ大きくしていく
  s += 1;
  //色の指定
  fill(random(255),0,255,50);
  noStroke();
  //ランダムな場所に円を配置していく
  ellipse(random(width),random(height),s,s);

  //もし、大きさが45より大きくなったら実行される
  if (s > 45) {
    //サイズを0に戻す
    s = 0;
  }

}

スクリーンショット 2020-07-02 8.36.00.png

最後に

読んでいただきありがとうございました。
より良い記事にしていくために御意見、ご指摘のほどよろしくお願いいたします。

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