はじめに
遅くなりましたがこの記事は、数学 Advent Calendar 2016 12日目の記事です。
オイラーの公式とは
e^{i\theta} =\cos\theta +i\sin\theta
ここで e は指数関数、i は虚数単位、cos, sin はそれぞれ余弦関数および正弦関数である。任意の複素数 θ に対して成り立つ等式であるが、特に θ が実数である場合が重要でありよく使われる。θ が実数のとき、θ は複素数 eiθ がなす複素平面上の偏角(角度 θ の単位はラジアン)に対応する。
オイラーの公式の証明に関しては、割愛しますがこの記事などがわかりやすいかと思います。
オイラーの公式とは何か?オイラーの等式の求め方の流れを紹介します
複素平面での比較
ここではPythonを用いて両辺を複素平面上に描写して、等しい単位円になるか比較します。
複素平面への描写に関しては、行列プログラマーで紹介されているplotting.pyを利用しました。
ちなみに虚数iはPythonではj
と表現します。
>>> j
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
NameError: name 'j' is not defined
>>> 1j
1j
>>> type(1j)
<type 'complex'>
それではオイラーの公式の両辺を、複素平面に落とし込みます。
>>> from plotting import plot
>>> from math import e, pi
>>> L1 = {e**(1j*theta) for theta in range(0, 360)}
>>> plot(L1)
>>> from plotting import plot
>>> from math import sin, cos
>>> L2 = {cos(theta) + 1j * sin(theta) for theta in range(0, 360)}
>>> plot(L2)
plotしてみると左辺・右辺どちらも次のような単位円となり、等しいことが見てわかりました!
おわりに
この話は行列プログラマー第1章のなかで取り上げられています。
PDF版: http://codingthematrix.com/slides/The_Field.pdf
この本は物理的にも内容的にも重いですw
公式サイトでもPDF版が公開されているので、興味ある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。