Git for Windows の設定ファイルの場所について調べました。
(下記の「system レベルの設定ファイル」の場所に関して、 web 上の情報が古いようだったので、このエントリを書きました。)
動作確認したバージョン・環境は以下です。
- Git for Windows v2.9.0
- Windows 10
Git の設定ファイルについて
Git の設定ファイルには、
- system レベル (当該マシンの全ユーザに関する設定)
- global レベル (当該ユーザに関する設定)
- local レベル (特定のディレクトリ (リポジトリ) に関する設定)
の3種類があります1。
各設定ファイルの場所
system レベルの設定ファイル
設定ファイルは次の場所にあります。
{gitインストール先}\mingw64\etc\gitconfig
-
%PROGRAMDATA%\Git\config
(Git for Windows v2.x 以降)
1つめの設定ファイルについては、
git config -l --system
で現在の設定内容が見れます。
2つめの設定ファイルについては、
git config -l --file={設定ファイルの場所}
で現在の設定内容が見れます。
※1つめの設定ファイルは以前は {gitインストール先}\etc\gitconfig
だったらしく、web検索するとその情報ばかり出てきます。が、いつからかは知りませんが、上記のように変わったようです。
なお、公式ドキュメントの以下のページには「Git は、 "MSys root" にある etc/gitconfig を探す」という内容が書いてあります。
It also still looks for
/etc/gitconfig
, although it’s relative to the MSys root, which is wherever you decide to install Git on your Windows system when you run the installer.
(↑ここの冒頭の It は Git のこと)
MSYS とか MinGW のことはよく知らないのですが、この "MSys root" が {gitインストール先}\mingw64
ということでしょうか?
でも後半部分からすると、 "MSys root" は {gitインストール先}
である、と読める。
ということは、このドキュメントの説明も古いのかもしれません。
※2つめの設定ファイルの場所は、 Windows Vista 以降ならば C:\ProgramData\Git\config
です。
If you are using version 2.x or later of Git for Windows, there is also a system-level config file at
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Git\config
on Windows XP, and inC:\ProgramData\Git\config
on Windows Vista and newer.
global レベルの設定ファイル
git config -l --global
で現在の設定内容が見れます。
設定ファイルは次の場所にあります。
C:\Users\{username}\.gitconfig
On Windows systems, Git looks for the
.gitconfig
file in the$HOME
directory (C:\Users\$USER
for most people).
local レベルの設定ファイル
git config -l --local
で現在の設定内容が見れます。
設定ファイルは次の場所にあります。
- 当該リポジトリ直下の
.git\config
-
「レベル」と書いていますが、これは公式の用語ではなく、私が勝手に使っている言葉です。 ↩