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AWS Certified Cloud Practitioner体験記

Last updated at Posted at 2023-10-05

1. はじめに

少し前のことになりますが、今日は2023年6月に受けたAWS Certified Cloud Practitioner認定試験(CLF-C01)の勉強法や試験を受けた感想などについて書きたいと思います。ちなみに現在はCLF-C01が終了し、CLF-C02になっているようです。

これまでアカデミアとしてのキャリアを通して、GRIDなどの大規模分散型コンピューティングシステムを活用したビックデータ分析をおこなってきましたが、商用のクラウドシステムというと馴染みが薄いものでした。ただ近年はアカデミアの業界でもクラウドの導入が進んでいます。ましてやビジネスにおいては、クラウド上でのデータ分析が当たり前のように行われているため、クラウドシステムの基礎をしっかりと理解することは、データサイエンティストにとっても必須であると考え、資格を取っておこうと考えました。このような目的であれば、AWSでなくMicrosoft AzureやGoogle Cloud Platformでもよいかもしれませんが、AWSのクラウドシェアがトップであるため、AWSの資格を取られている方が多い気がしています。

2. AWS Certified Cloud Practitionerについて

AWS Cloud Practitionerは、Amazon Web Services (AWS)の基本的なクラウド関連の知識を問う、エントリーレベルの認定試験です。この認定を取得することで、AWSの基本的な概念、サービス、セキュリティ、アーキテクチャ、および価格に関する知識を持っていることを証明することができます。

AWS Cloud Practitionerは、AWSのクラウドサービスに初めて触れる方や、クラウドコンピューティングの基本的な知識を証明したい方に適しています。特に、技術的な背景を持たないビジネスプロフェッショナルやマネージャー、セールスやマーケティングの職員などが受験することが多いです。これからシステム開発エンジニアやデータサイエンティストを目指す人にもお薦めです。一方で、本格的にクラウドを仕事で使う方にはもう一つ上のランクのSolution Architectの取得が望ましいと思います。

3. 試験概要

AWS Cloud Practitioner認定試験の主な内容:

  • クラウドの基本概念: クラウドコンピューティングの定義、利点、デプロイメントモデルなどの基本的な概念を理解することが求められます。
  • AWSのコアサービス: AWSが提供する主要なサービス(Amazon EC2, S3, RDS, Lambdaなど)の概要と基本的な利用方法を理解することが必要です。
  • セキュリティとコンプライアンス: AWSの共有責任モデルや基本的なセキュリティサービス(IAM, VPCなど)に関する知識が求められます。
  • AWSの価格モデル: AWSの基本的な価格構造やコスト管理ツール(AWS Cost Explorerなど)の利用方法を理解することが必要です。
  • AWSのアーキテクチャ: AWSのウェルアーキテクチャードフレームワークや基本的なアーキテクチャのベストプラクティスに関する知識が求められます。
試験時間 90分
試験の形態 65問 (選択式)
スコア 100 - 1000 (700以上で合格)
料金 100 USD
対面テストまたはオンライン Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験の詳細に関してはこちらのページを参照してください。

4. 試験対策

私の場合、対策に使った時間は全部で約2週間(毎日2-3時間の想定)ほどで、基本的には、いわゆる緑本とudemyの模擬試験で対策を行いました。

  • この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)

  • AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

Screenshot 2023-10-05 181530.png

また事前にAWSのアカウントをつくっておくと、毎月開催されている「AWS認定試験ワークショップ」(無料)のお知らせが来るので、参加してみるのもよいかもしれません。90分のCloud Practitionerコースがあります。いきなり250ページ以上もある緑本を通しで読むのはちょっと抵抗がある、という方には特におすすめです。一度動画で説明を受ける方が、本を読む際にも頭に入ってきやすいと思います。私も一度参加しましたが、丁寧な説明でわかりやすかったです。

この認定ワークショップを視聴したのちに、緑本を読み始めたのですが、予想通り、すっと頭に入っていき、2日ほどで読み切ることができました。また、認定ワークショップのおかげで、緑本の内容がだいぶ古いことに気が付くきっかけになりました。とはいえ、体系的によくまとまっている緑本は初学者にとっては有用かなと思います。

その後、10日ほどかけてUdemyの模擬試験問題(有料)に取り組みました。Udemyは値段が随時変動するため、Saleの時を見計らって購入するのも手です。模擬試験は1周するだけではおそらく不十分なので、3周くらいするつもりで取り組みのがよいかと思います。この模擬試験は解説が大変詳しく、解説を読むだけでも価値があると思います。

模擬試験は基本レベル(2回分)と本番レベル(4回分)の計6回分が用意されています。基本レベルは緑本を読んだ後であれば、7-8割くらいとれるレベルになっているかと思います。一方で本番レベルはかなり難しく感じました。1周目では半分も取れないくらいの出来でした。正直に言えば、「ここまで覚える必要あるの?」というレベルの問題が多く、本番で7割とるのはかなり無理かもと挫折しそうになりました。

試験まであまり時間がなかったこともあり、本番レベルの問題を全部覚えるのはそうそうに諦め、私の場合は、基本レベル2回分+本番レベル2回分だけ完璧にすることにしました。3周目が終わってようやく、やった分までは完璧だと思えるレベルになったと思います。

4. 試験当日

当日は自宅で受験しました。オンライン接続して試験官に挨拶をすませたところで、試験官の厳しいチェックが始まりました。引っ越しをしたばかりでまだ空いていない段ボールがたくさんある部屋だったのですが、試験管に段ボールをどかすよう指示されました。また机の下、横、などもすべてものをどかすよう指示され、試験開始前にすでに疲れていました。

ようやく試験がはじまったとおもったら、今度は顔が画面の真ん中にきていないなど、とにかく集中力が削がれる状態が続きました。試験開始20分が経過するころにようやく集中できました。

レベルとしてはUdemyの基本レベルと本番レベルの中間という感じでしょうか。「こんなの知らないよ」的な問題もそれなりにありましたが、それは本番レベルを全部解いていなかったので仕方ないかなとは思っていました。結果的に30分ほど時間を余して試験終了しました。

5. 感想など

スコアは810でした(700が合格ライン)。すごく余裕があったわけではないのですが、「資格試験は合格がすべて」だと思っているので、とりあえず合格できてよかったです。また、本番レベル全部を完璧にせずとも合格ラインに達することが示せたと思います。合格時に認定バッチがもらえます。

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それ以外にも合格者には次回試験の割引券など様々な特典があります。次はSolution Architectですかね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回の記事がこれから受験される人の役に立つことを願っています!

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