はじめに
勤め先でスクラムマスターをしながら開発をしています。
社内にスクラム経験者がいたこともあり、本を読んだりしながら見よう見まねでスクラムマスターの役割をやってきましたがせっかくなので認定スクラムマスターになろうと思い、つい先日Scrum Inc.が発行している認定スクラムマスター(Licensed Scrum Master)となりました。
最近ではWeb系の企業だけでなく日本の大手メーカーでもスクラムでの開発に注目しているようですし、せっかくなので参加した研修やセミナーについてまとめておきます。
LSM(Licensed Scrum Master)とCSM(Certified ScrumMaster)
まず、LSMとCSMについてです。
僕自身も恥ずかしい話、後から気づいたんですが認定スクラムマスターといっても認定してくれる機関?によって名称が異っています。
ライセンス名称 | 参考サイト | |
---|---|---|
Scrum Inc. | Licensed Scrum Master | https://scrum.esm.co.jp/ |
Scrum Alliance | Certified ScrumMaster | https://www.scrumalliance.org/get-certified/practitioners/csm-certification |
CSMについては日本だと江端さん( https://twitter.com/ebacky_ja )が日本唯一の認定スクラムトレーナーをされていて研修をしています。
以前から研修を提供していることもあって勤め先でも江端さんの研修を受け、CSMになっている方が多いですね。
CSMの情報についてはOdd-eの情報が最新かと思いますのでそちらを確認するのがいいと思います。
僕が受けたのはScrum Inc.が運営する研修でしたので以降はScrum Inc.が提供する研修についてお話ししていきます。
研修について
やったこと
ざっくりで申し訳ないですがこんなことをやりました。
(あんまり詳細書くのはあれなので、すいません。。)
- スクラムの歴史、背景にある考えについて知る
- チームにわかれてスクラムでの開発の流れを体験してみるワークショップ
- ケーススタディ(こんな時にスクラムマスターはどう行動するか、みたいな)
他にも色々やりましたが個人的によく覚えてるのはこの辺です。
研修は2日間なのですがみっちりやります、なかなかハードですw
参加して得られたこと
スクラムに関する自分の知識を再構築できたこと
これが僕にとっては研修に参加した一番の目的でした。
スクラムはフレームワークであって、例えばスクラムの一部だけ取り入れても全く効果は得られません。
そういった意味でしっかりスクラムの考え、思想を経験のあるトレーナーの方(特にScrum Inc副社長のAviさん)から話を聞けるのは非常に良かったと思います。
研修に参加している方のだいたい6〜7割くらいの方はスクラムでの開発経験がある方でした。(経験期間は半年程度の人が多かった)
そのため、研修中はよくAviさんにお悩み相談している感じになることはよくありました。
こんなことがあるんですがそういう時はどうしたらいいですか、みたいな。
他の人から出てくる質問については僕自身も聞きたいことがあったりしてそういったことがすごく参考になったりしました。
2日間Aviさんや他の参加者のメンバーとスクラムについて議論することでスクラムに関する理解、知識を再構築できたのは本当に良かったと思います。
他の企業の人たちとスクラムについて話ができたこと
これはスクラムならではだと思うのですが、スクラムで開発をしていると違う業界の人ともチーム開発などについて色々話ができます。
例えば、
- "うちの会社ではスプリントは2週間でやっていて・・・"
- "スプリントレビューがお通夜みたいでなんとかしたいな〜と思ってるんですけどどうやってますか?"
とかですかね。
個人的にはこれは結構すごいことだなと思っています、スクラムというフレームワークならではだな、と。
スクラムを通して研修の場で色々な方と話ができたのは良かったと思います。
研修後のオンライン試験
2日間の研修を終えるとオンライン試験を受けます。
メールで情報を頂けるので自宅でも試験はできます。
選択式の問題ですがスクラムについて理解が定着していないと結構時間かかるかもしれません。
僕は現場でもスクラムをしているのでその分苦労しなかったと思います、だいたい40分程度で試験は終わりました。
結果はすぐにその場でわかり、合格すると認定証と名刺用のバッジを頂けます。
現場での実践が一番難しい
認定スクラムマスターになるのはあくまで手段であって、やはり大事なのは実際に現場でスクラムで開発を行い成果を出すことだと思います。
僕自身も認定資格はとったけどとったからといって現場での課題が解決する、なんてことはなく、スクラムというフレームワークを利用しながらうまく成果がでるよう日々スクラムマスターとしての役割を考えています。
また、もしこれからスクラムを導入しよう、という方は苦労が多いと思いますが、他の企業の事例が載った本やセミナーも色々あるのでその辺りはそういった情報をあてにするのもいいかもしれません。
例えば先日名古屋ではScrum Inc.のセミナーがあり、そういった場で情報交換したりすることもできました。
【Scrum Inc.+DENSO+KDDI/ESM】Scrum勉強会 in 名古屋
特に大企業の場合、突然スクラムをやろう、というのは苦労が多いと思うのですがそういった場合にはこういったセミナーですでに導入している企業の方から話を聞くのがもっとも参考になるように思います。
ちなみにスクラムの本だと僕はスクラム実践入門一番参考になりました。(Web系の企業の事例だけですが参考になります)
おわりに
大事なのはスクラムで開発をすることで成果を上げることと思います。
ただ、スクラムマスターとして認定を受けることでスクラムマスターとしての役割をすることが楽になるならぜひ取るべきです。
以上です。