個人的にExcelはITの仕事上最もよく使う便利なアプリケーションです。
Excelを用いて作った各種ツールは現場でもよく使われています。
そこで今回はExcelでのツールづくりに便利な関数を紹介していきたいと思います。
#TEXT関数
対象となる数値を指定した形式の文字列に変換する関数です。
形式を指定できる、という点がミソで幅広く便利に使えます。
例えば数値を特定の桁数でゼロ埋めを行いたい場合
TEXT(123,"00000") → 00123
というような形で表示されます。
その他にも、カンマの埋め込みやパーセンテージへの変換
時刻、日付への変換や文字列の埋め込みなど
非常に便利に使える関数です。
#FIND関数
対象の文字列から指定した文字列を検索し、
先頭からの位置を返す関数です。
例えば最初のカンマの位置を取得したい場合は
FIND("123,456,789",",") → 4
このような形になります。
この関数単独ではそれほど役にはたちませんが
後述するLEFT、MIDなどの関数と組み合わせると
CSVファイルで,を指定して数値を切り出したり
コマンドでスペースやハイフンを指定することで
コマンドや引数などを切り出すことができます。
#LEFT,MID,RIGHT関数
対象の文字列から指定した文字数を切り出す関数です。
3つの関数の違いは切り出し方で
LEFT → 文字列の先頭から
MID → 指定した位置から
RIGHT → 文字列の末尾から
という形にそれぞれなっています。
#VLOOKUP関数
指定した範囲の先頭列から対象と同じ値を検索し
同じ行のデータを返す関数です。
検索方式には完全一致と部分一致があり
基本的には完全一致で使われることが多く
部分一致は滅多に使われません。
完全一致で検索を行う場合
動作としては主キー参照によるDB検索と
実質同じ動きをします。
そのため、この関数が有効に作用するのは
先頭列に主キーをおいているDB形式の
データを検索対象とした場合になります。
この関数を使う場合、あるいは
この関数を使うためのデータを作る場合は
その点に留意するといいでしょう。
とりあえずではありますが
便利な関数について紹介してみました。
次回は具体的なツールの作り方について
解説したいと思います。