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[UiPath] Studio/Robotのインストーラのインストールオプションを整理してみた(2022.4.x版)

Last updated at Posted at 2022-08-01

こんにちは。UiPath Friendsコミュニティ運営メンバの @masatomix です。

イントロ

今回はUiPathのインストーラまわりです。

上記のつぶやきも含めて、今回の記事は UiPathの 2022.4.x について書いています。
2021.xまでのナレッジと結構異なるので、ご注意ください。

2022/4月頃だったかな、、新しいUiPathのバージョン2022.4.3がでました。そして毎度のことながらインストーラの挙動が変わるのですが、今回も変わりましたね。かつては

  • Enterprise版: msi インストーラで、サービスモード/ユーザモードでインストールができる
  • Community版: exeインストーラで、ユーザモードでしかインストールできない

だったり、Enterprise版は基本的に C:\Program Files\UiPath\StudioにインストールされてCommunity版はユーザディレクトリにインストールされる、だったりの違いがありました。つまり 2021.x までは、明確にEnterprise版とCommunity版では違うモノがインストールされていたってコトです。

が、2022/05/27時点でダウンロード出来るインストーラ (バージョン2022.4.3)は中身が共通化されているよう ですね1。正確には、インストーラ自体は別々にアップされていて、ダウンロードできる最新バージョンが異なるなどの差異はありますが、同じバージョンの場合は中身は同じモノのようです。exe版は廃止の模様です。

したがって ライセンスの取得について(EnterpriseライセンスかCommunityライセンスか)は、どちらのインストーラを用いても結果はおなじで、EnterpriseかCommunityどちらのOCからライセンスを取得するかで、それらは決まるよう です。

かつてはインストーラが別だったし、Enterpriseのインストーラで入れたStudioはCommunity版OCからはライセンスをもらえない(逆もしかり)など、なんだかややこしかったのでこの辺はわかりやすくなりました。

下記は、つないだ先で取得できるライセンスの種類が変わる図(Studio側はインストールしなおしとかしていない)です。

license

ファイルは全く同じ中身だったので、技術的には以上って感じなんですが、ライセンス的にはただしい方選んでよね、、って話があるかもしれません。
それぞれの用途にあったインストーラをお使いいただくのが無難かもしれません :-)

さてかつてのCommunity版exeインストーラはダブルクリックするだけでインストールが完了していました2が、インストーラが共通化されたことでほんのすこしだけインストールステップが複雑になりましたね。exe版しか触ったことないばあい「なんか選択肢がでてきたぞ、、」ってなるんですが、Community用途で普通に使うだけなら、クイックを選んでおけばOKです。いままで同様、Studio/ARがユーザモードでインストールされます。

installer

また、カスタムを選んだときのオプションもいろいろバリエーションが変わっているようなので、インストーラがどんなインストールオプションを持ってるかについて整理しました。備忘としてのせておきます。

TL;DR

インストールオプションでカスタムを選択すると「自分のみ?全ユーザとしてインストール?」とか「ST/AR/URどれ入れる?」みたいなのを聞かれます。それらを整理したのが下記の図です。
どのオプションでインストールすればいいのかな?って悩んだときは、このパタン分けを参考にしてください。

No. クイック/カスタム インストールモード インストールパッケージ いままでのバージョンでいうどれか
1 カスタム 自分にのみインストール Automation Developer 今までのCommunity版にちかい
2 カスタム 自分にのみインストール Attended ロボット 同上(だけどStudioナシ)
3 カスタム すべてのユーザにインストール Automation Developer 今までのEnterprise版ST
4 カスタム すべてのユーザにインストール Attended ロボット 今までのEnterprise版AR
5 カスタム すべてのユーザにインストール Unattendedロボット 今までのEnterprise版UR
6 クイック (自分にのみインストール) - 今までのCommunity版にちかい

クイックか、カスタムか
01

インストールモード
02

インストールパッケージの選択(インストールモード >> 自分のみ のばあい)
03

インストールパッケージの選択(インストールモード >> すべてのユーザ のばあい)
04

もうすこし、インストールオプションをみてみる

さてさて、インストーラのオプションによるパタン分けですが、もうすこし違いを見ていきます。

インストールパスやモード(ユーザモード/サービスモード)

あ一応ですが表中の No. は、TL;DRにある表のそれにあわせてあります。

No. 選択肢 インストールパス モード コメント
1 自分/Automation Developer %localappdata%\Programs\UiPath\Studio 選べない(ユーザモードのみ) 今までのCommunity版にちかい
2 自分/Attended ロボット %localappdata%\Programs\UiPath\Studio 選べない(ユーザモードのみ) 同上(だけどStudioナシ)
3 すべて/Automation Developer C:\Program Files\UiPath\Studio ユーザ/サービス(初期値はユーザ) 今までのEnterprise版ST
4 すべて/Attended ロボット C:\Program Files\UiPath\Studio ユーザ/サービス(初期値はユーザ) 今までのEnterprise版AR
5 すべて/Unattendedロボット C:\Program Files\UiPath\Studio 選べない(サービスモードのみ) 今までのEnterprise版UR
6 クイック %localappdata%\Programs\UiPath\Studio 選べない(ユーザモード) 今までのCommunity版にちかい

%localappdata% はたとえば C:\Users\Administrator\AppData\Local\ とかのことです。

インストール先のフォルダは上記の2種類が選択可能。いままで(たとえば、たまたま手元にあった) 2021.4.x とかだと

  • Enterprise版(msi)のインストーラでインストールするとC:\Program Files\UiPath\Studio
  • Community版(exe)でインストールすると%localappdata%\UiPath\Studio ← 2022.4.xと異なるので注意

というように Enterprise/Communityどちらのインストーラを使用したかでインストール先が決まっていたのですが2022.4.xからは、Enterprise用途で利用していてもユーザディレクトリにインストールできるなど、バリエーションが増えています。Enterprise用途で使う場合は「すべてのユーザにインストールを選んでね」といった注意喚起も特にないので、インストール先は自由度が増したってコトなんでしょうかね。

また %localappdata%\Programs\UiPath\Studio にインストールするときは、ユーザモードしか選べない、C:\Program Files\UiPath\Studio にインストールするときは、ユーザモード/サービスモードが選べる、となってます。3

その他のオプションや、そのデフォルト値

その他選択可能なオプションや、そのデフォルト値などです。

No. 選択肢 その他の選択肢(太字はデフォ値) デフォルト状態の特徴
1 自分/Automation Developer ユーザディレクトリ+ Studio + Robot + ユーザモード
2 自分/Attended ロボット ユーザディレクトリ+ Robot + ユーザモード
3 すべて/Automation Developer Assitantを自動起動(ON/OFF) 管理者権限要ディレクトリ + Studio + Robot + ユーザモード
4 すべて/Attended ロボット Assitantを自動起動(ON/OFF) 管理者権限要ディレクトリ + Robot + ユーザモード
5 すべて/Unattendedロボット UiPathStudioをインストール(ON/OFF) 管理者権限要ディレクトリ + Robot + サービスモード
6 クイック ユーザディレクトリ+ Studio + Robot + ユーザモード

うーんまとめてみたモノの、最後の表はこれといって示唆するモノはあんまなさそう。

最後に

選択可能なオプションを一つ一つ確認して行ってる操作を、動画にしました。

どんなオプションあるんだっけ?初期値なんだっけ?って際の参考にどうぞ。

以上インストーラで選択可能なオプションの整理でしたー。お疲れさまでした。

関連リンク

  1. 2022/07/31時点みたら、Community版は2022.7がアップされていましたが、、。

  2. かつてのバージョンでは ユーザモードでStudio/Robotがインストールされていました。主にARを使う想定の構成です。サービスモードじゃないのでWindowsにログインしておかないと、URのジョブ起動が使えないパタンです。今回のクイックも同様ですね。

  3. まあサービスモードはログインしないでも使えるモードなので、ユーザごとのディレクリである%localappdata%\Programs\UiPath\Studioが選択できないのは当然。

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