UiPath Orchestrator Community Edition へのサインアップから、そのOrchestratorを使った、UiPath Studio/Robotのライセンスのアクティベーションまでのご紹介。
UiPath Orchestrator Community Edition へのサインアップからHelloWorldまで。(UiPath Friends 東京 Orchestratorハンズオン勉強会向け資料) Orchestrator2019版向けに改訂した記事をアップしました。
概要
UiPath Orchestrator Community Edition のサイト(https://platform.uipath.com/) にアクセスしたところ、ちょっと前から2019版にはなってましたが、またまたいろいろ仕様が変わっていました。
悪目立ちしてるところで一番大きいのが、ブラウザサポートがChromeのみになったことですかねorz。大胆な。
ついでに言うと2019/06/15現在、FromのIPチェックがIPV6対応してないのか、IPV6をもった電文はログイン後はじかれます、、バグですよね。
-- 2019/08/29 追記 --
今さわってみたら、Windows10のIE11でもOC画面は表示可能でした。。。
また変更されたんですかね。。
おさわがせしました。
-- 2019/08/29 追記 以上--
よい点、というか変更点はざっと見たところ Attended/Unattended Robotも試用できるようになっていたり(いままではDevelopment=Studioのみ)、ログインしたあと使うテナントを指定するように変わっていたり(いままでは、テナントを指定してログインしていた)、与えられたライセンスを、複数の自分のテナントに自由に振り分けるようになっていたり、などなどです。。
というわけで、いい機会(?)なので
- UiPath Orchestrator Community Edition へのサインアップ
- UiPath Studio のインストール
- Orchestrator を使ったCommunity Editionライセンスのアクティベーション
などを試してみようと思います。ついでに
Attended/Unattended ロボのライセンスの消費・開放のタイミング
とか、その他の TIPSもご紹介します。
対象の方
- UiPathはソコソコ使ってるけど、StudioやRobotを Orchestrator(以下OC)配下におくってどうやるのかな、って方
- StudioのActivate/DeactivateがOCで出来るなら嬉しいなって方
- RobotのActivate/DeactivateもOCで出来ると嬉しいなって方1
- とりあえずUiPathやOCを使ってみたいけど、どうやるのって思ってる方
- UiPathのライセンスの考え方がよく分からんというかた
などなどです。
ちなみにライセンスについて
よく、UiPath StudioやOCを教育目的で使いたいんだけど、トライアルライセンスキーを何個ももらえなくて、とか、OCのライセンスはなかなか試用できなくて、、という話があったりしますが、
商用トライアルとCommunity エディションの違い | UiPath(ユーアイパス) 日本 を見る限り、2台までですが 通常の法人でも「評価とトレーニングの目的でのみUiPath StudioとUiPath Orchestrator Community Editionを使用できます」 となっているので、
- 「商用トライアル」用インストーラでインストール
- もらった試用キー、もしくは、Orchestrator Community Editionでアクティベーション
して、評価・教育目的で仕様することは問題なさそうです。。「商用トライアル」用インストーラについては後述しますが、二種類あるうちそちらのインストーラを使用すると書いたのは、Studioが自動で最新版へUpdateされるのを避けたいからですね(「Community Edition版」用インストーラでいれたStudioは自動で最新版になってしまう)。
また、使用可能なのは2台までなので、ライセンス数的にはあまり効果はないかもしれませんが、すくなくともOrchestratorを気軽に試すことは出来るわけですね。(詳細はUiPath社さんに確認しましょう)
UiPath Orchestrator Community Edition へのサインアップ
さて、サインアップから始めます。
http://platform.uipath.com へアクセスします。下記の画面で「Sign up」をクリック。
サインアップが完了したので、メールでのVerification待ちになりました。
E-mailが来ているはずなのでメールの「Verifiy Email」をクリックすることで、本人確認が完了します。
サインアップは完了です。
ログインしてみる
さてログインしてみます。サインアップ完了画面もしくは初めの http://platform.uipath.com で、Email/Passwordを使ってログインします。
初回のみ、ようこそみたいなのが出ますので、、軽く見つつ、×をクリックすると、、
下部のライセンスを見てみると、Named Userライセンスの Attended Roboが2つ、(Concurrentかな?) RuntimeライセンスのUnattended Roboが1つ(1つなのでまあNode Lockedライセンスと同義か)、Named UserライセンスのDevelopment(=Studioがつかえるライセンス)が1つ、使用可能であることが分かります。
仮に複数のテナントをもっている場合、これらのラインセンスをどのテナントでいくつ使用するか、を指定できるようになりました。
さて、左のメニューを一つ一つ見てみます。まずは Services。かつて「テナント」と呼ばれていたモノです。
テナントはすでにデフォルトで1つ存在するようです。そして、アサインされたライセンスはすべて、このテナントに割り当てられているようです。
さきほどサインアップしたユーザが確認出来ます。
つづいて、Licensesの画面。ダッシュボードで見ていたライセンスの詳細を確認出来ます。
テナントに割り当てられたライセンスをみてみる
さて、テナントの中の画面からもライセンスを見てみます。Servicesの画面からひとつのServiceをクリックします。
UiPath Studio のインストール
つづいてクライアント側。UiPath StudioとUiPath Robotのインストールです。
https://www.uipath.com/ja/freetrial-or-community
インストーラは、ココからダウンロードできます。
インストーラは「商用トライアル」用インストーラ(オンラインで自動Updateされない)と「Community Edition版」用インストーラ(オンラインで自動Updateされる)の二種類がありますが、どちらもCommunity Editionとしてアクティベーション出来るようなので、今回は「商用トライアル」版を取得して実施しています。
つねに最新版のUiPath Studioを使いたい方は、Community Edition版からインストールして下さい。起動する度に自動で最新版にUpdateされるっぽいですね。。
また今回「商用トライアル」でインストールしたバージョンは 私の手元にあった2018.4.5 でしたが、いまインストーラをネットからダウンロードすると、2019.x になっていそうです。
ついでにOCへのサインアップが完了したあとであれば、OCのサイトの Resource Center(OCにログイン後、左メニューの下にあります) からも最新版のStudioをダウンロードすることができます。
さてインストールです。取得したインストーラを管理者アカウントで起動します。基本、次へ次へです。
詳細設定で、いくつか選択肢がありますが、とりあえずそのまま。
インストールが完了しました。スタートメニューから起動もしくは、下部のチェックを入れておけば自動でUiPath Studioが起動します。
Orchestrator からのライセンスのアクティベーション
とりあえずインストール完了で、あとはアクティベーションです。アクティベーションは、
- Community Edition としてオンラインでアクティベーション
- UiPath社から購入したライセンスキーで、スタンドアロンでアクティベーション
- 自前のOrchestratorとか、OCのCommunity Editionからライセンスをもらう形でアクティベーション
というやり方があり、今回はOCのCommunitiy Editionでアクティベーションします(ちゃんとトライアルでなくCommunity Editionとしてアクティベーションされます)。
Orchestrator上でマシンを登録してキーを取得
Orchestrator にログインし、使用しているテナントに入り 「マシン」画面に遷移。右肩のプラスをクリックして「標準マシン」を選択して新しいマシンを登録します。マシン名は先ほどStudioをインストールしたPCのコンピュータ名(キャプチャ上は「WINDOWS-PC」)にします。プロビジョンをクリック。
マシンに割り当てられたキーを確認するため、一覧上の 右端の点々のボタン >> 表示 をクリック
マシンキーが確認出来ます。右のボタンでクリップボードにコピーするなどして控えておきましょう。
PC上で、キーを使ってOCへ接続する
スタートメニューから「UiPath Robot」を起動すると、タスクトレイにロボットが常駐します。Orchestratorに接続していないと、アイコンは「白」です。
右クリックから「設定...」を選択。
ダイアログが表示されます。あ、ちなみにこのダイアログを表示するにはWindowsの管理者権限が必要なようですのでご注意。
マシン名が先ほどOCに登録したマシン名と一致していることを確認しつつ、OCのURL(Communitiy Editionだと https://platform.uipath.com/ )と先ほどメモっておいたマシンキーを入力し「接続」をクリックします。
なんだか接続出来たようです。接続ボタンが「切断」にかわりました。また、下のステータスが「ロボットは使用不可能です。」 となってますがとりあえずOKそうです。
さて、さきほどのStudioのアクティベーションのダイアログで「Orchestrator からライセンスを取得」を選択してみますが、、、、エラーが表示されました。。
じつはOCの画面上でマシンは作成したけど、該当アカウントのロボットを作ってないからエラーとなってしまいました。というわけでOC上でロボットを作成します。
Orchestrator上でロボットを作成
OC のロボット画面を表示し、右肩のプラスをクリックして「標準ロボット」を選択します。
マシン名はプルダウンになっているので先の「WINDOWS-PC」を選択、名前は任意ですが、先ほどPCを操作しているWindowsのアカウントが user001 なので「WINDOWS-PC_user001」 としました。ドメイン\ユーザ名は、ドメインユーザを使用する場合は「ドメイン名\ユーザ名」としますが、今回はローカルアカウントなので「user001」としました。パスワードは、Unattendedロボを登録するときだけ使うんですが、とりあえず分かるなら入れておきます。最後にタイプは「Development」を選択しました。入力したら 「作成」 をクリック。
さて作成が出来たら、PCに戻ってみると、、、ステータスが「接続中、ライセンス済み」になってますね!ということでもう一度アクティベーションしてみます。。
アクティベーション出来ました!ヘルプを見てみると、ライセンスのプロバイダーが「Orchestrator」になっていますね。。
OC上のライセンスを見る画面上も、、Development上のライセンスを一つ消費していることが分かります。
ライセンスのタイプ(Named UserとConcurrentのはなし)
ちなみにこのライセンス消費ですが、実は「ロボットを作成したタイミング」で消費されていることにご注意。Community Edition のライセンスは「同時接続(Concurrent)」などではない、ふつうの「Named User」というライセンスで、このライセンスはStudioを起動しているかに関わらずロボットを作成した時点でライセンスを消費します。したがって、割り当てられたライセンス数(ココでは2)以上のロボットを作成することが出来ません。一方「同時接続」ライセンスは、ロボットを作成したタイミングではライセンスを消費せず(つまりいくらでもロボットを作成できる)、OCに接続済みのPCが「Studioを起動する」とか「タスクトレイにロボットを常駐させる」タイミングで、ライセンスを消費します。 当然ながらConcurrentのほうが柔軟に運用できるライセンスってことですね。高いんですがorz。。
参考:UiPath Orchestratorに接続されたRobot/Studioのライセンシングについて備忘。
一旦ココまででまとめ
AttendedロボやUnattendedロボのライセンスについてほとんど説明できてませんが、今回は一旦ココまで。Attendedロボのライセンスの仕組みはDevelopmentとほぼ同じなので、Attendedロボもほぼ上記の説明どおりですが、Unattendedロボについては、マシンごとにランタイム数(ジョブの同時起動数) を指定する、WEBからリモートでワークフローを起動するという、他にはない機構を持っています。。みんなでマシンリソースをシェアしながら利用するイメージですね。
そしてその「同時起動数」は Windows Server などの複数プロセスを起動出来るマシンでないと意味をなさなそう、とか、2ライセンスを3つのマシンでつかえるのかな?2など、、いろいろなナレッジがあるんですが、、これらはあらためて記事にしようと思います。
-- 2019/07/10追記 --
記事化しました。
-- 2019/07/10追記 以上 --
今回は、Studioのインストールと、Studioライセンスを供給するためのDevelopmentロボの作成、それをつかったStudioのアクティベーションを行いました。
おつかれさまでしたー。。。
関連リンク
- UiPath Orchestrator Community Edition
- UiPath Orchestratorに接続されたRobot/Studioのライセンシングについて備忘。
- その他いろいろ備忘的な記事