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よくわかるモダンフォルダ(イントロ編)

Last updated at Posted at 2021-07-24

こんにちは。UiPath Friendsコミュニティ運営メンバの @masatomix です。

この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2021サマーの24日目の記事です。
企画についてはこちら

イントロ

業務で使われるお客様があまりいらっしゃらなかったのもあり、これまで敬遠し続けてきたモダンフォルダですが、UiPath Orchestrator 2020.xくらいからデフォルトがクラシックではなくモダンフォルダになるなど、だんだん「モダンフォルダ知っとかないとな」という状況に。ということで、そろそろちゃんとまとめていこうと思います。

今回はそのイントロ編です。

対象のかた・動作環境

  • OCを使ってて、そろそろモダンフォルダに移行してもイイかな、くらいのナレッジの方を想定して書いています。
  • 動作環境は、オンプレ版の Orchestrator 2020.10.7 と、サービスモードでインストールしたロボット(2020.10.x)を用いています。

今までのクラシックフォルダでは

さて、いままでのクラシックフォルダの中でのロボット・ワークフローの使い方は、

  • マシンの作成
  • ロボットの作成とロボットグループへの追加
  • ロボット(グループ)とワークフローを、プロセスをつかって紐付けする

とやることで、指定したロボットでワークフローを実行できるようにする、という仕組みでした。
で、これらをガラッと変えるのがモダンフォルダ。ん?「ロボット作成~ワークフローの実行」と「モダンフォルダの導入」ってなんか関係あるの?っておもいますが、とりあえず続けます。

モダンフォルダ にするとどうなる

で、モダンフォルダにするとどうなるの?ってはなしですが、重要なポイントは「ロボットグループがなくなり、かわりにフォルダをつかう」ようになったのと「Orchestrator(以下OC)ユーザを作成するとロボットも自動生成される」という点1です。

前者はわりとシンプルな話で、かつては「ロボットだけを分類するロボットグループ」と「ロボット、プロセス、キュー、アセットなどリソース全般を分類するフォルダ」に重複感があったので、それらがフォルダに一元化されたわけですね。

後者は、OCユーザの作成を行うとロボットが自動作成されるようになり、ロボットとユーザの概念が近しいモノとなりました
さらにOCにログインするユーザをWindows認証の管理下とすることで「ユーザ作成」と「そのWindowsアカウントで動くロボット作成」が同じモノとなり、管理をかなり省力化することが出来るようになりました。

操作手順を動画にしました

さて今回は「よくわかるモダンフォルダ」イントロ編ということで、モダンフォルダを用いたときのロボットの作成方法〜ワークフローの実行までを動画でご説明します。具体的には以下の通りです。

  • マシンの作成(正確には、マシンテンプレートの作成)
  • ユーザを作成( = ロボットの自動作成)
  • PCからOCへの接続
  • フォルダへのワークフローの登録
  • フォルダとロボット(正確にはユーザ)の紐付け
  • (Unattendedの場合は) フォルダとマシンテンプレートの紐付け
  • ワークフローの実行

モダンフォルダの使い方というよりは、ロボットを使えるようにするまでのオペ手順なのですが、いままでとの違いもあるていど把握できるのでは、と思います。

やってみる

動画は

  • Attended Robot/ローカルユーザ登録編
  • Unattended Robot/ローカルユーザ登録編
  • Attended Robot/ドメインユーザ登録編
  • Unattended Robot/ドメインユーザ登録編
  • Attended Robot/ドメイングループ登録編

と段階をふんでいます。初めは普通(?)にOCユーザを作成するところから始まり、最終的には「Windows認証サーバ上のADグループにユーザを追加すると、OCへのログインやロボットをつかえる」までを動画にしました。

Attended Robot/ローカルユーザ登録編

OCへログインするユーザを作成し、そのユーザへWindowsアカウントを紐付けてロボットを自動作成、そしてそのアカウントでモダンフォルダにリリースされたワークフローを実行するまで、の最短手順をご紹介します。

Unattended Robot/ローカルユーザ登録編

上記のUnattended ロボット版です。

Attended Robot/ドメインユーザ登録編

ローカルユーザではなくAD認証下における「ドメインユーザ」を用いてロボットを作成します。 OCのユーザを作成する際、直接ドメインユーザを指定することで「OCへログインするアカウント」と「ロボットが稼働するアカウント」を同一視する事ができます。

モダンフォルダ上で稼働するロボット(ただしくはフローティングロボット) はマシンに依存しないので、ドメインユーザ=OCへログインするユーザ=ロボット という環境ができあがります。

Unattended Robot/ドメインユーザ登録編

上記のUnattended ロボット版です。

Attended Robot/ドメイングループ登録編

OCのユーザを作成する際「ドメイングループ」を指定することで、そのグループに属しているWindowsアカウントはすべて、OCへのログインやAttended ロボットとして利用する事ができるようになります。 ちゃんとADを管理している環境下であれば、ADサーバ上の所定のグループに、ユーザを追加したり削除したりすることで、OCの利用の制御が可能となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
モダンフォルダの導入によって、マシンテンプレートによるマシンキーの払い出しの簡略化ユーザの作成 = ロボット生成となること、Windows認証と連携することでOrchestratorでのユーザ運用の省力化(OC上での管理が不要) などができるコトが分かりました。2

次回の記事以降では、あまり説明できなかったロールの設定、フォルダの分割方法など、運用時のTIPSをご紹介していきたいと思います。

-- 2021/09/06追記--
次回の記事、かきました。
[UiPath] よくわかるモダンフォルダ(基本編)
-- 2021/09/06追記以上--

おつかれさまでした!

関連リンク

  1. 他にもサブフォルダによる権限の継承とか、パーソナルワークスペースとかいろいろあったりしますが、いったん省略

  2. まあ一部はモダンフォルダというよりフローティングロボットの恩恵なのですが気にしない)

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