こんにちは。UiPath Friendsコミュニティ運営メンバの @masatomix です。
イントロ
前回の記事: クラウド版 UiPath Orchestrator 2021.x版のサインアップからロボット実行までの手順ご紹介(よくわかるモダンフォルダ番外編) でクラウド版のOrchestratorにて、サインアップからUiPath Studioを動かすところまでの手順をご紹介しました。今回はそのつづきです。
自分が作成した環境(UiPathの用語でいう「組織」)に、他のアカウントを作成(E-mailアドレスで招待)して利用可能にするまでの手順をご紹介します。
対象のかた
- すこしはUiPath Orchestratorを知ってる・触ったことがあるよ、という方を想定しています。
- 前回の記事 のつづきを知りたい方
- 動作環境は、クラウドの Orchestrator (2021/08/29時点 バージョン 21.8.25-release.62) Community版と、ユーザモードでインストールしたUiPath Studio (21.4.4)を用いています。
やってみる
招待する側(メイン側)
- 招待されるユーザ用のグループ(Attended Group for sub)を作って、グループに「Attended - ネームド ユーザー」ライセンスを紐付けておく
- 前回サインアップしたアカウント(uipathfriends2021-sub2@xxxxxx。以下メインユーザ)で、招待されるアドレス(uipathfriends2021-sub99@xxxxxx。以下サブユーザ)を、自分の組織に招待する
- メインユーザがOrchestratorのWEB画面で、サブユーザの設定追加を行う
- アクセス権を設定する( テナントロールの割り当てと、ARの設定)
- サブ用のグループをSharedフォルダに紐付ける(とフォルダロールの割り当て)
招待された側(サブ側)
- 招待されるアドレスの所有者は、招待メールリンクからサインアップして、その組織への参加を行う(招待する側の作業状況に関係なく並行で進めてOK)
- サブユーザが対話型サインインでOCと接続する。Attended Robotと認識され、Sharedフォルダ内のワークフローを実行する
役割 | アドレス |
---|---|
メインユーザ側 (組織管理者) | uipathfriends2021-sub2@xxxxxx |
サブユーザ側 (招待される側) | uipathfriends2021-sub99@xxxxxx |
前回からの流れから、不可抗力でこれらアドレスで動画を作成したのですが、main@ とか sub@ とか、わかりやすい名前にしておけばよかった。失敗しました、、。
動画はこちら
- 招待する側の操作 (グループ作成・ユーザ招待からロールの設定まで)
- 招待される側の操作(リンクつきメールの処理(招待の承認)と、ロボットのOC接続・ワークフロー実行まで
- 招待されたユーザのロール確認
わかったこと、まとめ
- 自分が作った組織に対して、E-mailアドレスで他のユーザを招待し組織を共同で利用できるようになりました。
- Automation Cloud 側でグループを作成し、そのグループに属するユーザに使わせたいライセンスを設定できることが分かりました。
- Automcation Cloud側で作成したグループに対してOrchestrator上で、
- テナントロールの割り当て
- フォルダに対する紐付け
- フォルダごとのフォルダロールの割り当て
を行っておくことで、ユーザ個別に権限を設定することなしにグループの権限を継承させることができることが分かりました。
今回は、作成したグループを、デフォルトのSharedフォルダに紐付けましたが、フォルダを独自に作った場合も同じ手順をそのフォルダに対して行えばOKです。
おつかれさまでした。