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ベスト・エフォートとは?

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アプリケーションや顧客によってベスト・エフォート(best effort)と呼ばれることもある「その状況下で可能な限り最善を尽くす」ネットワークでなく、性能がもっと強力に保証されたネットワークが必要とされる場合もある。
p383

ベストエフォート(best effort)とは、日本語でいうと「最大限の努力」といった意味になります。インターネットの世界においては、回線業者が提示した最大通信速度を上限とし、最大限に努力した速度でインターネットに接続することを意味します。

光回線をはじめとするインターネット回線の通信速度は、回線事業者によって「最大1Gbps」というような表示がされています。これは、技術規格上の最大通信速度のことで、実際の通信速度は回線の混み具合によって変化します。ほかにも、使用している機器の性能やケーブルの種類、基本ソフトの設定などによっても通信速度は異なります。

このように、最大通信速度とは、回線に接続するユーザーが少ないために混雑しておらず、PCなどの機器の処理性能が高いなど、諸条件が最高に整っているときに再現できる理論値ということになります。
実際にインターネット回線を利用した場合、どのくらいの通信速度が出せるのかは、回線事業者でも保証はできません。そのためベストエフォートでは、条件によってはうたわれている最大通信速度を下回ることもあります。つまり、ベストエフォートとは、最高の条件で出せる最大の通信速度を表示した契約条件ということになります。

ベストエフォートの反対

では、ベストエフォートとは反対に、通信速度を保証するようなサービスはないのでしょうか?実は「ギャランティ(guarantee)」という回線接続サービスがあります。
ギャランティとは「保証」という意味ですが、インターネットの世界ではサービスの品質を明示して、それを保証するしくみのことをいいます。ギャランティは契約時に一定の通信速度を保証し、それよりも大きく下回ることはないとうたったサービスなのです。

ギャランティはコスト高額

ユーザーとしてはもちろん、インターネットの通信速度を保証してくれるギャランティ型の回線サービスのほうが理想的です。しかし、世の中に存在するインターネット回線サービスの大半は、ベストエフォート型で提供されています。それはなぜなのでしょうか?

その大きな理由は、ギャランティ型よりもベストエフォート型のほうが「利用料金を低く抑えられる」からです。ギャランティ型としてインターネット回線を提供するためには、専用の設備などが必要となり、コストも高額になります。ギャランティ型でインターネット回線を提供している事業者も存在しますが、ベストエフォート型の利用料金に加えて、設備コストなどが利用料金に上乗せされるようになります。そのため、ベストエフォート型と同じ料金では、回線サービスを提供ができないのです。

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