0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

サービスマネジメント

Posted at

サービスマネジメントシステム(SMS)

ITサービスを効率的に運用・管理していく活動のこと。サービスの利用者とサービスの提供者の間では、締結したSLA(ITサービス範囲と品質を明確にした合意書)に基づき、PDCA(計画:Plan、実行:Do、点検:Check、処置:Act)マネジメントサイクルによってサービスを維持、向上を図る。また、SLAやプロセスは常に見直しを行っていく。

SMSの主なプロセス

サービスの計画

サービスの要求事項を決定し、文書化を行う。また利用可能な資源を考慮して、変更要求及び新規サービス、サービス変更の提案について、優先度付けを行っていく。

サービスカタログ管理

サービスカタログ(顧客に提供するサービスを文書化した情報)を作成し、顧客や利用者に対して、適切な部分はのアクセス手段の提供を行う。

構成管理

ハードウェア、ソフトウェア、ドキュメントなどの構成品目(CI: Confuguration Item)に関する情報を特定し、正確な構成情報やバージョンの記録・追跡・報告および検証、構成品目についてCMDB(構成管理データベース)による情報管理を行う。

サービスレベル管理(SLM: Service Level Management)

ITサービスレベル合意書(SLA)を作成、締結し、その内容を実現し、維持、改善する。 ための活動を行う。また、監視結果に応じて、SLAやプロセスの見直しを図っていく```。

変更管理

サービス要求の優先度を決定し、リスク、事業利益、財務への影響などを考慮して承認

サービスの設計および移行

ニーズやSLAを考慮してサービス設計書を作成。また、構築した新サービスの評価基準となるSAC(Service Acceptance Criteria):サービス受入基準)や運用サービス基準などを用意する。移行に際しては、移行計画を作成し、移行を実施する

インシデント管理(障害管理)

インシデント(incident)とは、サービス品質を阻害、低下させるものを指す。障害などの予期せぬサービスの中断(インシデント)に際して、記録、分類⇨優先度付け⇨必要に応じた段階的取り扱い(エスカレーション)⇨解決→終了といった手順を行う。発生したインシデントは、既知の要因として特定できるよう記録として残しておく。インシデント管理は現時点でのインシデンに対処する活動であり、根本原因の解決は問題管理で行う。

サービス要求管理

サービス要求に対し、記録・分類を行い、優先順位や緊急度を含む、定められた手順に従って実現していく。

問題管理

問題の根本原因を突き止め、インシデントの発生または再発防止への解決策を決めていく。問題への対応は、記録・分類→優先度付け→必要に応じた段階的取り扱い(エスカレーション)→可能なら解決→終了の手順で行う。根本原因となる問題が解決できない場合は、サービスへの影響を低減または除去するための処理を決定する。これらは「既知の誤り」として記録し、参照できるようにしておく

サービス可用性管理

サービスの利用者が利用したいときに確実にサービスを利用できるよう(可用性の確保)監視・記録、サービス要求事項および目標との比較を行っていく。可用性が失われた場合は、原因を調査して必要な処置をとる。

サービス継続管理

顧客と合意したサービス継続に基づいて、サービス継続計画を作成を作成し、実施・維持を行なっていく。サービス継続計画については、RTO(目標復旧時間=障害発生後に、どのくらいの時間で復旧できれば良いか)、RPO(目標復旧時点=どの時点までデータが復旧できればよいか```)を設定し、コールドスタンバイ、ホットスタンバイ、ウォームスタンバイなどの手立てを用意しておく。

情報セキュリティ管理

情報資産の機密性、完全性、アクセス性の保つため、情報セキュリティ方針、情報セキュリティ管理策を作成し、情報セキュリティインシデントに関する事項を実施していく。

出典

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?