現状の業務プロセスを抽象化して視覚的に表すこと。
システムの実現すべき機能の洗い出しを行う。
それには現状の分析が欠かせません。
代表的なものあDFDとE-R図の2つを紹介していく。
DFD(Data Flow Diagram)
データの流れを図として表したもの。
p469の図を見る。
プロセス(処理)
データを加工したり変換したり
する処理を表す。
データの源泉と吸収
データの発生元や最終的な行き先
を表す。
データフロー
データの流れ
を表します。
データストア
ファイルやデータベースなど、データを保存する場所
を表す。
データストアとは?
- 情報システムの構成で、データを決められた形式で記憶装置に
永続的に保存・蓄積する機能や主体を抽象的・総称的
に表す用語。
出典 https://e-words.jp/w/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2.html#:~:text=%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E6%83%85%E5%A0%B1,%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%BD%A2%E6%85%8B%E3%81%A8%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%80%82 - データを溜めておく場所
出典 https://wa3.i-3-i.info/word16851.html
処理を行うときはデータストアを使って確認をしたり、注文を受けたりする。
気づき
DFDを見ていると正規化で分解された表を想像する。
E-R図
データの構造を図で表したもの。
実態(Entity: エンティティ)と実態間の関連(Relationship: リレーションシップ)という概念を使っている。
実態は四角形、関連は矢印
これで1対多、1対1、多対多の関係を表せる。
会社と社員の関係をE-R図で表すと社員の方が多いので矢印が刺される。
E-R図の表記ルール
現実の世界を実態(エンティティ)と実態との関連(リレーションシップ)、さらに実態や関連が持つ属性(アトリビュート)
という概念を用いて表した図解表現
エンティティ
人、場所、商品のような具体的な物
や、技能、納品のような抽象的概念
を表す。
関連
2つのエンティティ間にある関係
を表す。
属性
実体や関連が持つ特徴や性質
などを表す。
関連を省略した表現
1:1
実体1と実体2が1対1で対応する。
1:多
実体2と実体2が1対多で対応する。
多:多
実体1と実体2が多対多で対応する。
問題を解いた時の気づき
複数に所属できる従業員を指しているのか。
多重度
*
0以上
1
1
1..*
1以上
0,1
0または1
0..2
0~2
0..1
0か1か
1..1
1のみ
0..*
0を含む多
1..*
0を含まない多
UMLとは?
UMLとはUnified Modeling Languageの略語です。日本語では「統一モデリング言語」と呼ばれています。
システムの振る舞いや構造をオブジェクト指向で分析したり設計したりする
際、図を用いることで視覚的に把握できるようになり、効果的に表現できます。
UMLは2021年現在、バージョン2.0が公開されており、有名な「クラス図」「シーケンス図」等
を含む14種類の図(ダイアグラム)が定義されています。
UMLを使用するメリット
システムを記述するための図法はUML以外にも存在しますが、もっとも広い範囲をカバーしていて、もっとも普及しているのがUML
です。
システムの構造や振る舞いがUMLで記述してあれば、数年先になって担当者が変わり、誰も仕様がわからないといった事態は防げる
でしょう。
出典