業務プロセスの改善

企業内の業務には一定の実施順序があり、この一連の流れを業務プロセス(ビジネスプロセス)という。また、情報技術やインターネットを活用して、消費者や取引先とのアクセスから決済・配送までの一連の経済行為をシステム化し、モデル化したものをビジネスモデルと呼ぶ。
業務プロセスを見直して、効率化・最適化を行うため方法として次のようなものが出題されています。

BPR(Business Process Re-engineering: 業務プロセス再構築)

業務全体を一つのプロセスと捉え、その流れに基づいて情報システムを抜本的に再構築すること。
部門間のセクショナリズムを克服し、業務の合理化やコスト削減を目指す。

セクショナリズムとは？

集団や組織において、各部門が自分たちが持つ権限や利害にこだわって外部からの干渉を排除し、部門間で協力せず、組織全体の利益や効率性を考えずに行動する状態のことを言います。官僚主義にありがちな「縄張り争い」「派閥主義」などがこれにあたります。
出典

BPM(Business Process Management)

業務分析、設計、業務プロセス構築、プロセスの実行とモニタリング、評価といったPDCAサイクルを繰り返しながら、業務プロセスを継続的に監視・改善していく管理手法。BPMを実施・運用するための基盤となる仕組みをBPMS(BPM System）という。

BPO(Business Process Outsourcing)

自社の業務プロセスの一部を外部の専門業者へアウトソーシング（委託)すること。

オフショア(offshore)

国内企業から見た海外を意味する用語。
業務プロセスにおいては、情報システムの開発や運用を人件費の安い海外の企業や子会社に委託すること。
オフショア開発、オフショアアウトソーシングなどがある。

事務的な作業の自動化

RPA(Robotic Process Automation)

標準化された常型業務を、人間に代わって自動的に処理するシステム。人が行うソフトウェアの操作を模倣させて作業を行う。一つのソフトウェアで動作するマクロとは異なり、複数のソフトウェアをまたがった操作を実行させることもできる。

ワークフローシステム

ペーパーレスによる事務手続きを行うためのシステム。稟議書などを、承認を得るべき担当者に回覧し、最終的に決済を得るまでの作業を自動化することができる。

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