サービス・クラス管理に関する少し精巧な方法は、帯域保証(Assured Forwarding)と呼ばれる。これはRFC2597で記述されている。帯域保証転送では4つの優先順位クラスがあり、各々が固有のリソースをもっている。
4つの優先順位クラス
上位3つのクラスはゴールド、シルバー、ブロンズと呼ばれることがある。加えて、輻輳かでのパケット破棄クラス(破棄する量)を少ない、普通、多い、の3つのクラスで定義できる。これら2つのを組み合わせて同時に使用することで、合計十二個のサービス・クラスを定義している。
優先順位クラスに分類
パケットを4つの優先順位クラスのうち一つに分類することである。先述の通り、このステップは送信元ホストで行われるか、あるいは入り口ルーターで行われる。
破棄クラスに分類
それぞれのパケットに対し破棄クラスを決定する。これはトークン・バケツのようなトラフィック・ポリシング・メカニズムにパケットを通すことによって行う。このバケツはすべてのパケットを通過させるが、その際に小規模なバーストに収まるパケットは低破棄クラス、それを上回る中破棄クラス、大規模なバーストにも収まりきらないパケットを高破棄クラスに分類する。優先順位クラスと破棄クラスの組み合わせは各パケットの中に組み込まれる。
REDで捨てられながら重み付き公平キューイングで転送される
重み付き公平キューイングで、4つの優先度クラスに対して、優先度が高いほどお大きな重みを与え得る方法が一般的である。
あるクラスの重みが一つ下のクラスの2倍であると、帯域も2倍得られることになる。
同じ優先度クラスの中では、REDのようなアルゴリズムを実行することにより、高い破棄クラスのパケットが優先的に捨てられる。
高破棄クラスのパケットを破棄しながらも、低破棄クラスのパケットを新たに受け入れるためのバッファ領域がまだ存在する。
感想
優先順位クラス、破棄クラスを用いて輻輳を起こさず、QoSも保証していく