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スライディング・ウインドウ

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スライディング・ウインドウプロトコルの持つ順序番号

出力フレームは0からある最大値までの順序番号を持っている。最大値は通常nビットのフィールドにちょうど収まるように2^n - 1となっている。逐次確認スライディング・ウインドウ・プロトコルはn=1を用いており、順序番号を0と1だけに制限しているが、より高度なバージョンでは任意のnを用いることができる。

送信者、受信者それぞれで順序番号の集団を管理している

スライディング・ウインドウ・プロトコルで最も重要な点は、送信者が送信を許可されているフレームに対応する順序番号を集合を、どの時点においても管理していることである。これらのフレームは送信ウインドウ(sending window)の中にあると言われている。同様に、受信者は受信を許可したフレームの集合に対応する受信ウインドウ(receiving window)を管理している。

送信・受信ウインドウの大きさ

送信者と受信者の各ウインドウは、同一の下限および上限を持つ必要はなく、同じ大きさである必要さえもない。いくつかのプロトコルでは大きさは固定であるが、他のものでは、フレームが送受信されるのに応じて時間と共に伸びたり縮んだりする。

ネットワーク層から届いたパケットに順序番号を割り振り、送ったパケットの確認通知がくれば閉じる

送信者のウインドウ中の順序番号は、すでに送信されたかまたは送信された可能性があり、まだ確認通知されていないフレームを表す。新しいパケットがネットワーク層から届くたびに、次に大きな順序番号が与えられ、ウインドウの上の端が一つ進められてる確認通知が来ると、下の端が一つ進められる。このようにして、ウインドウは常に未確認のフレームのリストを保持する

送信側のデータ・リンク層はバッファが空くまでネットワーク層を強制的に遮断しなければならない。

受信側は順序番号と対応したフレームしか受け付けない

受信側のデータ・リンク層のウインドウは、受理してよいフレームに対応している。このウインドウの中に位置するフレームは、受信側のバッファに入れられるウインドウの下の端と順序番号の同じフレームが受信されると、ネットワーク層に渡されて、ウインドウは1だけ回転される。ウインドウの外に位置するフレームは捨てられる。これら全ての場合に確認通知が生成されて送信側にどのように進めたら良いかわかるようにする。

データリンク層はウインドウ幅が大きいと順序通りに供給できないがネットワーク層はできる

ウインドウ幅が1ならばデータ・リンク層はフレームを順序通りにしか受け付けないが、より大きなウインドウに対してはそうではないことに注意が必要である。これに対してネットワーク層には、データ・リンク層のウインドウ幅にかかわらず、常にデータを正しい順序で供給する。

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