経営戦略の手法
ベストプラクティス分析
他社の同様な事例を徹底的に研究し、それらの中から最も優れた事例(ベストプラクティス)を見つけ出す
こと。
ベンチマーキング
改善を行う際に、他社の優れた事例(前項のベストプラクティス)を指標(ベンチマーク)
として、自社の現状と比較検討して分析
を行う手法。
コアコンピタンス経営
企業が行っている事業の中で、他社より優れた技術やノウハウを持つ分野をコアコンピタンス
という。コアコンピタンス経営はここに、経営資源を集中させ強化
することで、利益を上げていく経営手法。
コストリーダーシップ戦略
大きなシェアを持つ優位性を活かしてコストダウン
を図り、さらに優位に立つ
戦略。
差別化戦略
他社が成し得ないような特化した製品やサービスに注力し、シェアを確保
する戦略。
競争戦略と企業ポジション
リーダ企業
その製品分野で最大のシェアを持つ企業。定期的、戦略的に新製品を投入したり、市場の維持・拡大やブランド力の強化を図り、常に他社をリードしていく戦略
を立てる。
チャレンジャ企業
シェアは2〜3番手。リーダ企業の弱点や未開拓の販売地域を狙う
など、挑戦的な戦略
をとる。
また、下位の企業の市場を取り込むことで規模を拡大していく方法もある。
フォロワ企業
シェアが少ない企業。徹底したコストダウンを図り、低価格競争が可能な製品を投入
しながら、リーダ企業からの報復を招かないようリーダ企業を追随
する戦略を立てる。
ニッチェ企業
小さな規模の市場を寡占的に占める企業
。他者との競合を回避
すべく、狭い領域
に特化した製品を投入するニッチ(隙間)戦略
をとることで、高い利益を維持
していく。
関連記事{SWOT分析、ポートフォリオ分析(ポートフォリオマネジメント)}
バリューチェーン分析
バリューチェーン(Value Chain: 価値連鎖)とは、「製品やサービスの価値は、製造、販売、アフターフォローまで含め、企業活動の各工程で付加される
」という考え方。
バリューチェーン分析は、製品が持つ「価値」をその製品の「機能」と機能を持たせるための「コスト」との関係として分析し、競合製品と比較する。
分析結果を基に、顧客の視点で「必要な機能とは何か?」を追求
する手法としてバリューエンジニアリング(VE)
といい、さらに各工程のコストを削減し価格を抑える
ことで、機能と価格の両面から製品の価値を上げていく
。
出典