MIME
発音区別符号のある言語や、ラテン語以外のアルファベットが使われてる言語、アルファベット以外の言語で書かれているメッセージを送信、受信する場合に問題が起こる。また、テキストデータ以外のを含むメッセージを送信する場合も問題となる。
この問題に対する解決法としてMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions:多目的インターネット・メール拡張)が開発された。
MIMEの基本的な考え方は、RFC822フォーマットをそのまま使い続けるものの、メッセージ本体に新しい構造を付け加え、非ASCⅡコード・メッセージの転送のための符号化規則を規定することである。
SMTP
メッセージの送信元から宛先間で中継していくところを見ていく、メール転送はSMTPプロトコルによって処理される。
メールを宛先に送る
SMTPの利用法は二つに分かれていった。第一の利用法はメール投稿(mail submission)であり、
..
これはユーザー・エージェントが配送のためにメッセージをメール・システムに送信するための手段である。
宛先に送るために中継する
第二の利用法は、メッセージ転送エージェント間のメッセージ転送である。
...
このシーケンスは、送信側のメッセージ転送エージェントから受信側のメッセージ転送エージェントまで、1ホップでメールを配送する。
ESMTP
認証を行わないので、この例のFROMコマンドでは任意の送信者アドレスを指定できる。これはスパムの送信には非常に便利である。
第二に、SMTPは2進データではなく、ASCⅡメッセージを転送する。このためbase64 MIMEコンテンツ転送符号化が必要とされる。メール転送においてこの符号化は非常に帯域を使用するため、大きなメッセージを転送する場合に問題となる。
第三に、SMTPはメッセージを平文で送信する。詮索好きな目に対して、プライバシーを確保するための暗号化手段を持たない。
これらの制限への対応とその他のメッセージ処理問題のため、SMTPは拡張メカニズムを持つように改定された。拡張メカニズムはRFC 5321の必須部分であり、拡張メカニズムを利用するSMTPはESMTP(Extended SMTP:拡張SMTP)と呼ばれる。